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月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,970円(本体2,700円+税10%) ※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0022-5207

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2026年9月 Vol. 108 No.10

【第1特集】ジェネラリストのアレルギー診療/【第2特集】Patient Journeyと口腔管理・ケアの伴走

ISBN 978-4-525-93033-2

定価

2,970(本体 2,700円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
【第1特集】ジェネラリストのアレルギー診療

総合診療としてのアレルギー

 アレルギー疾患は,花粉症,食物アレルギー,薬物アレルギー,蕁麻疹,血管性浮腫,アナフィラキシー,慢性副鼻腔炎,気道アレルギーなど多岐にわたり,診療の中心はかかりつけ医の先生方,総合診療や内科外来を担う先生方により日々支えられている.小児から高齢者まで幅広い患者が相談に訪れ,症状の程度や生活への影響,背景疾患,使用中の薬剤を踏まえた判断が求められる.アレルギー診療は,まさに日常診療のなかにある診療領域である.
 一方で,アレルギー診療を取り巻く状況は近年大きく変化している.舌下免疫療法はスギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療選択肢として定着し,アナフィラキシーへの対応ではアドレナリン自己注射薬に加えて点鼻製剤も登場した.薬物アレルギーでは即時型反応と遅延型反応を分けて考える必要があり,血管性浮腫では薬剤性やブラジキニン介在性の病態を意識する場面が増えている.さらに,食物アレルギーと交差反応,local allergic rhinitis,アレルゲンコンポーネント特異的IgE抗体検査,生物学的製剤の使い分けなど,診断と治療の考え方も更新されている.
 本特集では,日常診療で遭遇するアレルギー関連の臨床について,最近の診断・治療の変化を整理し,外来で確認しておきたいポイントを各領域の先生方にまとめていただいた.読者の先生方が,日々の診療のなかで最新の知見を無理なく取り入れ,患者の不安や疑問により的確に応えるための一助となること,また必要に応じて専門医への相談が適切と判断する際の実用的な手がかりとなれば幸いである.

[編集幹事]
聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Center/アメリカアレルギー臨床免疫科専門医(American Board of Allergy and Immunology:ABAI) 岡田正人


【第2特集】Patient Journeyと口腔管理・ケアの伴走

口はその人を診る入り口であり,全身の鏡であり,突破口でもある

 口腔管理・ケアは,歯科の領域に閉じた「歯の問題」ではない.機能から見て「クチ」と「全身」の境目はどこにあるといえるだろうか.口は,食べる,話す,息をする,味わう,表情をつくる,そして人とつながるための,生活のもっとも可視的で前衛的な基盤である.しかし日常診療では,糖尿病と歯周病,誤嚥性肺炎と義歯,薬剤性口腔乾燥,周術期合併症,フレイルや摂食困難そのものの問題,終末期の苦痛など,口が関与する問題がしばしば見過ごされる.Patient Journey(患者の旅路)の視点でみれば,口腔管理・ケアは病前から急性期,慢性期,在宅,人生の最終段階まで途切れず伴走すべき介入である.プライマリ・ケア医が担うべきは,歯科診療の代替ではない.口を診て,変化に気づき,食べにくさ,話しにくさ,息苦しさ,感染リスク,セルフケア困難を拾い上げ,必要なケアと医科歯科連携につなぐことである.本特集では,common diseaseの診療に口腔ケアの視点を編み込み,明日から「口から“その人”を診る」ための口火を切るその一歩としたい.口を診ることは全身を診ること,そしてその人の生活を支えることの始まりである.

[編集幹事]
上野原市立病院 内科 松本朋弘
特集の目次
【第1特集】ジェネラリストのアレルギー診療

編集幹事 岡田正人(聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Center)

舌下免疫療法 いつ始めていつやめるか(岡田正人)
アレルギー性鼻炎 LARの臨床的意義(松根彰志)
即時型薬物アレルギー 交差反応にどこまで気をつけるか(岡田正人)
遅延型薬物過敏反応 早期診断の決め手(末木博彦)
血管性浮腫 薬剤性の罠(猪又直子)
多臓器アレルギー合併における生物学的製剤の使い分け 病態から迫る(宇治野真理子,長瀬洋之)
アナフィラキシー アドレナリン筋注か点鼻か(山口賢一)
食物アレルギー 食物以外との交差反応(田村誠朗)
慢性副鼻腔炎 治療のパラダイムシフト(須藤貴人,津田 武,西出真之)
アレルゲンコンポーネント 特異的IgE抗体検査(丸山伸之)


【第2特集】Patient Journeyと口腔管理・ケアの伴走

編集幹事 松本朋弘(上野原市立病院 内科)

Patient Journeyと口腔管理・ケアの伴走(松本朋弘)
病前〜慢性期 common diseaseと口腔管理・ケア(藤井洋一)
急性期・入院診療 誤嚥性肺炎,周術期,義歯管理から考える口腔管理・ケア(野原翔太)
「話す」,「食べる」を支える口腔管理 歯科医師の視点からみた各Phase における実践ポイント(林田裕貴)
口の中から見える生活のサイン(平尾未来)
口腔内に宿る「その人らしさ」 プライマリ・ケア医が支える口腔機能と生きがい(坂東 裕)
プライマリ・ケア医が明日からできる「口の診かた」(中嶋彩和子)
連載
えびさんぽ(57)
医学論文,どんなふうに検索したらよいですか?(青島周一)
―ランドマークスタディと路地裏エビデンス
―臨床での使い方

同じ景色を見にいこう ACP にまつわるナラティブの「読書法」(1・NEW)
「わかったつもり」にならない(水野慎大)

京都大学漢方診療ユニットpresents 外来診療で役立つ 漢方の使い方・考え方(3)
心不全への次の一手:当帰芍薬散「血虚+水毒」を細胞レベルで整え,フレイルサイクルをリセットする(小笹寧子,谷川聖明)

総合診療POEMs ─ 診療で使える!旬なオススメ文献─(31)
認知症周辺症状に困った……うーん,抗精神病薬,処方する?(大山裕可,岡田 悟)

薬剤師の知恵袋 OTC 類似薬のマメ知識(2)
“ 市販のバファリン” の落とし穴─シリーズ名だけで判断できないOTC薬(田中みずき)

Evidence Based Drinking お酒と健康の新常識(4)
お酒が疾患に与える影響をひも解く[後編](須田万勢)
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