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 ジェネラリストが
「いま」必要な情報を届ける雑誌

月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

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2024年4月 Vol. 106 No.4

プライマリ・ケアでみる睡眠の悩み

ISBN 978-4-525-93003-5

定価

2,750(本体 2,500円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
総合診療医だからこそできる包括的アプローチ

 「睡眠の悩み」は,プライマリ・ケア外来で頻繁に遭遇します.「睡眠の悩み」の原因は,うつ病などの精神医学的要因や緊張などの心理的要因以外にも,身体的疾患によるもの(例:痛みやかゆみで眠れない),薬の副作用,生活環境や勤務環境に伴うもの(例:蒸し暑くて眠れない,交替制勤務でうまく眠れない/起きられない)など多岐にわたります.また,年齢によって睡眠パターンや必要な睡眠時間は変化します.
 患者さんの「睡眠の悩み」に対して,「では,睡眠薬を出しておきますね」という安易な対応をするのではなく,包括的な視点で「睡眠の悩み」の背景要因を探り,対処法を検討することも,総合診療医の腕の見せどころだと思います.原因となる薬剤の調整や疾患の治療,生活環境の改善を含む適切な指導が行えると,不必要な睡眠薬の処方も減るでしょう.とはいえ,外来診療の限られた時間でどのように対応すればよいのか,悩まれている先生は多いのではないでしょうか?(私もその一人です……)
 そこで本特集では,最新の睡眠に関するトピックス,ライフサイクル別睡眠の特徴や悩み,ポリファーマシーと睡眠,西洋薬・漢方薬・非薬物療法のアップデートに加え,プライマリ・ケアで遭遇するさまざまな睡眠の悩みとその原因へのアプローチ方法や,短時間でできる指導のポイントを,総合診療医・家庭医のみならず,精神科・心療内科・泌尿器科・内科の専門医,薬剤師,心理師の先生にご執筆いただきました.
 本特集が,読者の先生方が総合診療医・家庭医として包括的なアプローチを行うことに少しでも役立てれば幸いです.

〔編集幹事〕東急病院 心療内科
森屋淳子
特集の目次
■総論:睡眠治療のアップデート
睡眠医療にかかわる近年の動向(栗山健一)
ライフサイクル別の睡眠の特徴・悩み(宮本侑達)
薬剤による睡眠障害/ ポリファーマシーと睡眠(家 研也)
睡眠障害に対する西洋薬の使い方とやめ方(越智紳一郎)
睡眠障害に対する漢方薬の使い方(宮内倫也)
5 分でできる不眠症の認知行動療法:プライマリ・ケアで活用するコツ(坂田昌嗣)
睡眠薬をやたら欲しがる人への対応(松村真司)
睡眠薬長期服用者への対応について(今村弥生)

■各論:さまざまな主訴に伴う睡眠の悩み
「痛くて眠れない」への対応(鍋島茂樹)
「かゆくて眠れない」への対応(中山尭之,他)
「蒸し暑くて眠れない」,「寒すぎて眠れない」への対応(島崎千奈,他)
「トイレで何度も起きてしまう」への対応(五十嵐太郎)
「咳込んで何度も起きてしまう」への対応(栁原万里子)
「寝汗がひどくて起きてしまう」への対応(樫尾明彦)
「足がむずむずして眠れない」,「足がつって起きてしまう」への対応(菊池徹哉,他)
「日中眠くて仕方ない」への対応(田中夏実,他)
「朝起きられない」とプライマリ・ケア(志水健太)
「寝ている間にやってしまう」への対応(降籏隆二,他)
交替制勤務者の睡眠の悩みとその対応(新野青那,他)
カフェインと睡眠(白根満里子)
アルコールと睡眠(吉本 尚)
高齢者の「6時間しか眠れないんです」への対応(柴田昂明)
「時差ボケで眠れない」への対応(木村勝智)
連載
1問1答! 在宅報酬必須知識(13)
厚生労働大臣が定める状態等(別表第8)(永井康徳)

えびさんぽ(28)
薬物治療でCKD の進行は抑えられますか?(青島周一)
─ランドマークスタディと路地裏エビデンス
─臨床での使い方

疲れた消化器をサポートする漢方処方プロセス(8)
便秘(谷川聖明)
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