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とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌

月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

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月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

表紙
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2025年12月 Vol.76 No.14

つなぐ緩和ケア

外来からはじまる切れ目ない連携に向けて

ISBN 978-4-525-94025-6

定価

2,200(本体 2,000円+税10%)

  • 特集の目次
特集の目次
■緩和ケア薬 これだけ!-選び方・使い方・伝え方 
 ・押さえておきたい主な緩和ケア薬
 ・緩和ケアで使用するさまざまな薬

■外来フェーズ:緩和ケアの出発点から“支援の流れと土台”を整える
[Basic編]
 ・オピオイド鎮痛薬の導入を支援する
 ・オピオイド鎮痛薬の副作用に備える
 ・患者本人・家族に医療用麻薬について説明する
[Advanced編]
 ・オピオイド鎮痛薬導入後の経過をフォローアップする
 ・医師の診察前に患者と面談するシステムを構築する
 ・診察前面談により抽出した情報を共有し,処方を提案する
 ・外来診療の場に同席して患者をサポートする
 ・トレーシングレポートを通じて処方提案する
 ・入院フェーズ:緩和ケアの転換点で“支援のかたち”を整える
[Basic編]
 ・入院という転換点で支援を組み直す
 ・内服できなくなった患者に強オピオイド注射を使う
 ・退院時カンファレンスでは「伝わる」情報を届ける
[Advanced編]
 ・外来では拾いきれない“患者の苦痛”を確認・評価する
 ・難渋する疼痛と向き合い,コントロールする

■在宅フェーズ:暮らしにつながる緩和ケアの着地点を整える
[Basic編]
 ・退院前に服薬管理の方法を確認する
 ・退院前に在宅移行を視野に入れた処方を設計・確認する
[Advanced編]
 ・終末期の変わりゆく状態の変化を把握する
 ・看取りを前にした家族の問いへ応対する

【予告】
外来化学療法施行中の患者に対して医師の診察前に,薬剤師が服薬状況や副作用の発現状況等を確認・評価し,医師に情報提供,処方提案等を行うことで,「がん薬物療法体制充実加算」(月1回に限り100点)が可能となりました.2024年度診療報酬改定で新設されたこの点数は,医師の診察前のいわゆる「薬剤師外来」が点数化されたものです.
さて,本来がんと診断された時からの緩和ケアの充実が平成24年で閣議決定されているにもかかわらず,「がん薬物療法」にだけ加算がついたのはなぜか?おそらく,2020年の医科診療報酬改定で新設された連携充実加算をはじめ,外来がん化学療法を受ける患者さんへの情報提供や指導,地域薬局と連携するための体制整備などを評価する診療報酬に応え,それ以上に患者中心のスタイルを追求した結果であると予想されます.しかし「緩和ケア」にフォーカスすると薬剤師が外来がん疼痛患者に関与することで直接的に得られる診療報酬はないのが現実です.しかし,診療報酬がついてから動くのではなく,より良いケアを目指して励んだ結果が診療報酬であれば,一歩前進していきたいところです.
そこで,緩和ケアの薬剤師外来に取り組んでいる施設をご紹介しながら,施設にあった,また地域にあったそれぞれの形を見つけて頂く特集としました.緩和薬物療法の難しさは,ガイドラインはあっても試行錯誤の連続で決まったお手本がないことかもしれません.でも,だからこそペイシェントエンパワーメントを高める技,薬剤師のアセスメント力,提案力が試されるのかもしれません.薬剤師のマンパワーが不足していく中で,いかに外来緩和ケアに薬剤師が主体的に携わる体制を構築するのか,また薬剤師のアセスメント力をいかに発揮してきたかを次号でご紹介します.
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