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とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌

月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

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※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

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2024年9月 Vol.75 No.10

剤形蘊蓄

コツコツ学ぶ,あしたの“剤テク”

ISBN 978-4-525-94008-9

定価

2,200(本体 2,000円+税10%)

  • 巻頭言
  • 目次
巻頭言
本誌の誌名である「薬局」の英訳といえば,一義的にpharmacyで異論ないと思われるが,「薬学」の英訳にはpharmaceuticsも散見され,これは「製剤学」の訳語でもある.歴史的には薬局において,粉末の散剤や液剤が調合(compoundingと称される)されていたことから,薬局の代表者を意味するpharmacistは本来,製剤学を駆使できて当然の時代があった(はずである).製剤化技術の発展とともに,錠剤に代表されるready-to-useの便利な製剤が数多く実用化されてきたが,患者さんの手に渡る直前まで,製剤の品質に責任をもつのが薬剤師であることに変わりはない.
臨床上,特に調剤の現場では製剤学の知識が役に立つ場面にしばしば遭遇する(と聞いている).例えば,錠剤のつぶし(粉砕)や脱カプセル,あるいは医薬品の一包化などについては,製剤学の知識が不足していても,それらの可否を簡便に判断できるハンドブックが存在する.ただ,その一方で,新たな製剤,特にジェネリック医薬品は無数の製品が市場に流通するのが現状である.それらの組み合わせ(複数種の混合)も考えれば,ハンドブックではタイムリーなアップデートに限界があるのは自明である.そこで,製剤学の知識があれば,製薬企業に問い合わせをせずとも解決できることがあるだろう.
本特集では,病院薬剤師,保険薬局の薬剤師および研究者の立場より,問題解決に製剤学の知識が求められる臨床上の疑問を選出し目次を構成した.それぞれの疑問について,正確な調剤や服薬指導および服薬支援につながる剤形の取り扱いテクニック,「剤テク」を剤形ごとに取りまとめた.読者のみなさまには,明日からの薬剤師業務に活用いただくとともに,臨床での製剤学の重要性を実感できる特集となれば幸甚である.

明治薬科大学 分子製剤学研究室 教授
深水啓朗
目次
特集
剤形蘊蓄
コツコツ学ぶ,あしたの“剤テク”

■特集にあたって(深水 啓朗)

■直面する疑問から学ぶ「経口剤」の剤テク
錠剤
・錠剤を粉砕するとどのくらいロスするの?(吉田 直樹 ほか)
・錠剤に「リン」が入ってるって本当?(安楽  誠 ほか)
・先発医薬品とジェネリック医薬品で,一包化・粉砕の可否に違いはあるの?(吉田 直樹 ほか)
・割線のある錠剤なら半錠にできますか?(吉田 直樹 ほか)
・乳糖不耐症の患者に乳糖が含まれている製剤を投与してもいいですか?(深水 啓朗)
・生菌製剤って抗菌薬と併用でどこまで生きているの?(吉田 直樹 ほか)
散剤
・混合した散剤の期限は何を目安にすればよいですか?(島﨑  学)
・分包機の使用後,特に丁寧に掃除するべき薬は?(島﨑  学)
水剤
・シロップ剤どうしの混合で配合変化はあるの?(山本 佳久)
・水剤の長期処方では,どのように交付したらよいの?(山本 佳久)

■直面する疑問から学ぶ「外用剤・注射剤」の剤テク
貼付剤
・貼付剤は切断してもよいの?(山本 佳久)
・成人と高齢者ではツロブテロールテープ貼付後の主成分の吸収は同等なの?(山本 佳久)
・同一成分でも剤形によって使用回数が異なるのはなぜ?(島﨑  学)
・貼付剤を長時間貼ると放出速度は下がる? 効果は変わらない?(島﨑  学)
・開封後はなるべく早く使用してっていうけど実際どれくらい?(島﨑  学)
軟膏剤
・皮膚外用剤の混合と安定性はどこに注目したらよいの?(山本 佳久)
・軟膏を基剤で希釈したらその分効力も弱くなる?(山本 佳久)
・液滴分散型軟膏とは?(山本 佳久)
点眼剤
・先発医薬品とジェネリック医薬品で,点眼容器に違いはある?(下川 健一)
・ゲル化する点眼剤の特徴は?(山本 佳久)
坐剤
・一度融解した坐剤は冷やして固めて使ってよいの?(山本 佳久)
・経口剤と坐剤の用量は同一なの?(山本 佳久)
吸入剤
・ネブライザー,pMDI,DPI,SMIは何が違う?(坂野 昌志)
・ネブライザーで使用する溶解液の種類は違っても大丈夫?(坂野 昌志)
・吸入液どうしを混合しても大丈夫?(坂野 昌志)
注射剤
・中心静脈栄養(TPN)の側管から脂肪乳剤を投与してもいい?(吉田 直樹 ほか)

■直面する疑問から学ぶ「処方薬選択」の剤テク
・フォーミュラリ導入のメリットは? 課題は? ─処方薬選択の観点から─(百  賢二 ほか)
・先発医薬品からジェネリック医薬品に変更する際の注意点は?(百  賢二 ほか)
・先行バイオ医薬品からバイオシミラーに変更する際の注意点は?(百  賢二 ほか)
・ビスホスホネート製剤の剤形選択のポイントは?(百  賢二 ほか)

シリーズ

■えびさんぽ
 医薬品の製剤学的な違いは薬剤効果にも影響しますか?
 (青島 周一)

■ぐっとよくなる! 漢方処方 快訣ビフォーアフター
 〈第9回〉“漫然処方”に陥りやすい漢方薬
 ポリファーマシー処方の思わぬ落とし穴
 (津田 篤太郎)

■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
 ・レスベラトロール併⽤でセレコキシブの⾎中濃度上昇
 ・⾼齢者の運転能⼒に影響する服⽤薬
 (佐藤 宏樹 澤田 康文)

■ガチではじめる マジでわかる 経口抗がん薬
 経口抗がん薬の客観的アドヒアランス評価
 (川上 和宜)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第21回〉ファモチジン製剤(細粒およびOD錠)
 (小嶋  純 米子 真記)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈参拾参ノ型〉重症患者の栄養療法は急性期から積極的に介入せよ!
 (大久保 綾香)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第33回〉だまされたと思って飲みなさい
 (大西 伸幸)
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