南山堂

カートを見る

薬局

とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌

月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

薬局

とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌

月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

表紙
注文数:

予約受付中

電子書籍はこちら

電子書籍はこちら

2024年6月 Vol.75 No.7

加算算定までつなげる!

外来がん治療の「病-薬連携」

ISBN 978-4-525-94005-8

定価

2,200(本体 2,000円+税10%)

  • 目次
  • 巻頭言
目次
特集
加算算定までつなげる!
外来がん治療の「病-薬連携」

■特集にあたって (山口 正和) 

■外来がん薬物療法を支える! 薬剤師業務の「2本柱」(川上 和宜) 

■「連携充実加算-特定薬剤管理指導加算2」からみた薬剤師業務の未来予想図
 ・病-薬連携の整備 ─ツ・ナ・ガ・ロ・ウのサイン─ (安島 亜矢子)
 ・病院発信情報を活用した患者フォローアップ ─テ・ヲ・ム・ス・ブのサイン─ (村田 勇人)

■第一の薬剤師業務の柱 ─「アドヒアランス評価」の基本─
 ・経口抗がん薬の初回服薬指導で留意すること (金子 睦志)
 ・外来で起きる服薬エラーの探り方 (鍛治園 誠 ほか)
 ・アドヒアランス評価の意外な落とし穴 (坂本 靖宜 ほか)

■第二の薬剤師業務の柱 ─「副作用評価→支持療法薬・用量変更の提案」の基本─
 ・「副作用重症度評価」はじめの一歩① グレード0・1を重篤化させない (小澤 有輝)
 ・「副作用重症度評価」はじめの一歩② 休薬? 継続? グレード2を判定する (葉山 達也)
 ・抗がん薬の減量を考慮すべき状態と用量変更のポイント (菅野 雄太)
 ・支持療法薬でサポートする副作用と薬剤選択のポイント (菅野 雄太)
 ・支持療法薬の必要性を判断するタイミングとその止め方 (中島 寿久)

■加算算定につなげる文書の作り方・書き方・使い方
 ・がん薬物療法の情報提供書の作成方法と保険薬局での活用方法 (山本 圭祐)
 ・保険薬局におけるがん薬物療法のトレーシングレポートの作成方法 (山本 圭祐)

■外来頻用レジメンの「病-薬連携管理」 ─加算算定までつながった実例集
 ・S-1による流涙
  ─治療レジメン:胃がんSOX療法─ (越智 良明)
 ・分子標的薬中止による低血圧 
  ─治療レジメン:ベバシズマブ+CAPOX療法─ (小林 一男)
 ・高度催吐性リスクレジメンの悪心・嘔吐および支持療法による副作用
  ─治療レジメン:ddEC療法─ (菊池 健 ほか)
 ・治療完遂へのアプローチ:発熱性好中球減少症対策
  ─治療レジメン:TC療法─ (田頭 尚士)
 ・サイクリン依存性キナーゼ4/6阻害薬による静脈血栓塞栓症
  ─治療レジメン:アベマシクリブ+レトロゾール併用療法─ (伊勢崎 竜也)
 ・相互作用と好中球減少対策
  ─治療レジメン:パルボシクリブ+レトロゾール療法─ (妹尾 啓司)
 ・食欲不振・味覚障害による血糖変動
  ─治療レジメン:GnP療法─ (稲野 寛)

シリーズ

■ガチではじめる マジでわかる 経口抗がん薬
 ベージニオ®(アベマシクリブ)の下痢
 (葉山 達也)

■えびさんぽ
 薬やサプリメントでがんは予防できますか?
(青島 周一)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第30回〉A薬とB薬,どっちが強い?
(髙島 英滋)

■現場で働く薬剤師のための 臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 <最終回> 臨床研究をやるための覚悟
(大井 一弥)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第18回〉ポララミン®錠2mg
(小嶋  純 米子 真記)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈参拾ノ型〉平時から災害を意識せよ!
(栗原 弘紀 鈴木 善樹)

■ぐっとよくなる! 漢方処方 快訣ビフォーアフター
〈第6回〉漢方治療中に出現した検査値異常
基本的な考え方と実用的アプローチ
(津田 篤太郎)
巻頭言
がん領域における薬物治療(化学療法)は,新規医薬品の開発による治療技術の進歩,患者のQOLの向上,医療費の削減,医療機関のリソースの有効活用,患者からのニーズなどの理由により入院から外来へ大きくシフトしています.
そのような背景のなか,病院と薬局が連携し,より効果的な医療サービスを提供する取り組みが注目されています.この「病-薬連携」は,患者の治療効果や安全性を向上させるだけでなく,医療コストの削減にもつながる画期的なアプローチです.
効果的な病-薬連携を行うためには,①アドヒアランスの評価,②副作用の評価,をいかに効果的に実施できるかが薬剤師に欠かせないスキルとなります.アドヒアランスの評価では,治療の進行や予後,副作用の管理方法などについて,患者や家族に適切に説明し,治療に対する不安や疑問を解消することが重要です.また,副作用の評価では,有害事象共通用語規準(CTCAE)を活用した副作用重症度評価によるグレード分類が用いられ,その判定により休薬,減量,中止などが決定します.
これらのスキルを駆使して課題解決に取り組むことにより,多職種からなるがん治療において薬剤師の存在価値がさらに向上することにもつながると考えています.
そして,診療報酬上では,患者のよりよい治療成果を目指し外来がん治療の質を向上させる観点から,連携充実加算,特定薬剤管理指導加算2が設置されており,病院および保険薬局それぞれで算定が可能となっています.
病-薬連携の重要性は,患者の病状や薬物療法に関する情報を双方向で共有することにあります.病院での診断や処方に基づいて薬局が適切な薬剤を調剤し,患者に正しい服薬指導を行うことで,治療の効果を最大化し副作用を最小限に抑えることが可能となります.
このように,病-薬連携は医療現場全体の連携強化や,患者中心の医療提供に向けた重要な取り組みであるといえます.今後も情報技術の進化や医療制度の改革を踏まえながら,病-薬連携の推進により,より質の高い医療サービスを提供し,患者の健康増進に貢献していきたいと考えます.
本特集の企画では,診療報酬・調剤報酬改定で期待されている薬剤師の役割を今後さらに発展させるにはどうしたらよいかを考える契機として,また実践する指針として,がん薬物療法分野にてご活躍の先生方に,外来がん治療に介入するポイントや注意点,病院から提供される情報の活かし方,薬局から病院へ患者情報をフィードバックするコツなどを解説していただきました.
病-薬連携を推進するとともに連携の質向上を目指し,よりよい治療を患者に提供できるように取り組むための参考としてご活用いただけましたら幸いです.

がん研究会有明病院 院長補佐/薬剤部長
山口正和
カートに追加しました。
お買い物を続ける カートへ進む