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治療

 ジェネラリストが
「いま」必要な情報を届ける雑誌

月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

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2024年2月 Vol. 106 No.2

ロスジェネを診よう

ISBN 978-4-525-93001-1

定価

2,750(本体 2,500円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
「失われた世代」が抱えるものは

 「ロスジェネ」とはロストジェネレーションの略で「失われた世代」と直訳されます.1970〜1980年代前半生まれの,いわゆるバブル経済崩壊後の就職氷河期をくぐりぬけてきた世代にあたり,現在40〜50代前半くらいの年齢に達しています.ちなみに,ひとつ前に「バブル世代」,ひとつ後には「ゆとり世代」があります.
 この40〜60歳までを壮年期といいます.青年期とは異なり,高血圧や脂質異常症などの生活習慣病が顕在化し,救急疾患を発症する頻度も増してきます.また老眼,皮膚や排尿の悩みといったマイナートラブルも始まります.そしてうつ病,自殺といったメンタルヘルスの問題も忘れてはいけません.
 さらに社会では仕事を任されて次世代を育てるという役割を求められる一方,家庭では現代の晩婚化の影響でもある,子育て期と親の介護問題が重なるという課題も抱えています.そこで今回の特集では,壮年期を社会的観点からとらえつつ,コモンな疾患だけでなく,健康診断やがん検診,生活習慣や運動習慣の改善というヘルスプロモーションについても幅広く解説するものとしました.
 家族単位で診療をすることが多いわれわれ家庭医のなかでは,どうしても社会的弱者である高齢者や小児を中心に考えてしまうことがあります.ただ,一見,健康問題が少ないと思われる壮年期にフォーカスしてみると,生活や健康への課題がみえてきます.壮年期こそ,忘れられた(失われた)世代なのかもしれません.

〔編集幹事〕
みぞのくちファミリークリニック
髙木 博
特集の目次
■総 論
壮年期を考える(三谷 慶)

■壮年期のヘルスプロモーション
婦人科検診(岡崎寛子)
その他のがん検診(林 俊太,他)
特定健診および人間ドック(遠井敬大)
壮年期の運動習慣(高岡沙知,他)
壮年期の生活習慣(巴 悠記,他)

■壮年期に多い問題
泌尿器の問題(石塚大暉,他)
皮膚の問題(堀越 健)
眼・耳・鼻・のどの問題(川瀬由華,他)
歯科の問題(肥後聡彌)
整形外科の問題(熊坂耕平)
婦人科の問題(髙橋弘樹)
壮年期のメンタルヘルス(森屋淳子)
壮年期の救急医療 ─総合医力の真価が問われるとき─(岩瀬 翔,他)

■壮年期を社会的観点からとらえる
介護とダブルケア(堤 円香,他)
産業医の立場から(福田幸寛)
SDHの観点から(飯塚玄明)
連載
1問1答! 在宅報酬必須知識(12)
施設には訪問看護は入れるか?(永井康徳)

えびさんぽ(26)
小児の喘息にステロイドは効果がありますか?(青島周一)
─ランドマークスタディと路地裏エビデンス
─臨床での使い方

疲れた消化器をサポートする漢方処方プロセス(6)
腹部膨満感(谷川聖明)
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