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臨床現場で注目されている薬剤や疾患を取り上げ、新人薬剤師には「やさしく」、先輩薬剤師には「くわしく・強くなる」をコンセプトに解説します。薬剤業務の悩みを解消、臨床力も磨けます。

年4回刊:1/4/7/10月の1日発行 B5判オールカラー 定価:1,320円(本体1,200円+税10%)

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臨床現場で注目されている薬剤や疾患を取り上げ、新人薬剤師には「やさしく」、先輩薬剤師には「くわしく・強くなる」をコンセプトに解説します。薬剤業務の悩みを解消、臨床力も磨けます。

年4回刊:1/4/7/10月の1日発行 B5判オールカラー 定価:1,320円(本体1,200円+税10%)

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2024年春号 Vol. 23 No.2

吸入剤

これでカンペキ!継続をじっくり・しっかりサポートBOOK

ISBN 978-4-525-92242-9

定価

1,320(本体 1,200円+税10%)

坂野昌志/村上 理/浜田康次/中村敏史/吉村拓也/島田 泉/中根茂喜/山方基寛/上田真也/彦坂麻美/有藤直子/滝 久司/島﨑 学/赤瀬朋秀

  • 序文
  • 目次
序文
 薬剤師によって治療効果の向上につながる「正しい吸入指導」を行うには,吸入デバイスの操作方法だけでなく個々の特徴,患者さんの状態を見極め選択された吸入デバイスが適切であるかを判断する視点が必要になります.そのため,初回指導はもちろんのこと,継続指導も非常に重要で,要点をおさえたきめ細やかな対応が求められます.また,「喘息予防・管理ガイドライン」や「COPD診断と治療のためのガイドライン」といった吸入療法が治療の中心となる疾患のガイドラインにも吸入指導の重要性が明記されるようになり,薬剤師に求められる役割はますます大きなものになっています.
 そんななか,2020年度の診療報酬改定で吸入薬指導加算が新設され,保険薬局では一定の要件を満たしたかたちで吸入指導を実施すれば3ヵ月に1回30点の算定が可能になりました.これまで,保険薬局の薬剤師による吸入指導は服薬管理指導の一環として実施されていたことを考えると,薬剤師による吸入指導の重要性が認められたという点で大きな一歩といえます.しかし,前述したように「正しい吸入指導」は誰でもできる簡単なものではなく,吸入薬指導加算の意義に沿う指導を実践するためには薬剤師も吸入療法に関する正しい知識を身につけることが不可欠です.
 本誌は非常に多くの方に手に取っていただいた「Rp.+レシピプラス2018年冬号 気管支喘息・COPDの吸入剤」をブラッシュアップし,新たに発売された吸入剤の情報や改訂されたガイドラインの内容を記載したほか,本分野で活躍する著者の目線で必要だと思われる情報を多数盛り込みました.また,指導時に必要な注意事項つきの吸入手順イラスト・チェックリストを加え,1冊で薬剤師にとって必要な吸入療法&吸入指導の情報をすべて身につけられる構成になっています.これから吸入療法を学びたい方,これまで吸入療法に関わる機会が少なかった方だけでなくすべての薬剤師にこの1冊を活用いただき,薬剤師が吸入療法に貢献する基盤を強固にすることで,多くの患者さんのお役に立てることを願っています.

名古屋セントラル病院薬剤科 副薬剤長
坂野昌志
目次
■デバイス・テスター図鑑
 1.エアロスフィア
 2.pMDI
 3.レスピマット
 4.ディスカス
 5.タービュヘイラー
 6.ハンディヘラー
 7.ツイストヘラー
 8.エリプタ
 9.スイングヘラー
 10.ジェヌエア
 11.ブリーズヘラー
 12.イナビル
 13.ディスクヘラー

■おさらい! 病気と吸入剤の基本
 1.呼吸器のしくみ
 2.喘息・COPDに関わる検査値と評価
 3.経肺投与経路のメカニズム
 4.診療ガイドラインと薬学的介入のポイント
 5.デバイスはどのように選んでいる?
 6.喘息・COPDのコントロール状況を評価する

■はじめる,続ける吸入指導
 1.はじめての吸入指導
 2.自宅でのチェック事項を理解していただく
 3.再指導をやってみる

■しくじらない!
 吸入剤の選択・指導・管理
 1.吸入デバイスの操作に支障をきたす身体所見を見逃さない
 2.吸入速度を適切に判断する
 3.吸入補助具の必要性を判断する
 4.高齢者に適した吸入剤を見きわめる
 5.エタノールが添加された吸入剤に注意
 6.投薬カウンター越しのデバイス操作指導には工夫が必要
 7.吸入時の口腔内の状態まで説明する
 8.使用説明書の記載で患者が戸惑う表現を認識する
 9.2回目の吸入指導も重要!
 10.喘息発作の起こりやすい時間帯や時期に対応する
 11.コントローラーの最適な吸入時間を提案する
 12.吸入デバイスのキャップの役割
 13.ピークフローメーターを活用しよう!
 14.うがいができる患者にその方法を効果的に伝える
 15.クローズドマウス法? オープンマウス法?
 16.複数のデバイスデザインの誤操作を回避する
 17.吸入剤の使用順序に影響を及ぼす患者状態を評価する
 18.配合剤への切り替えは要注意
 19.局所性副作用を発現したときの喘息・COPD治療の次の一手
 20.吸入感について訴える患者に対応する
 21.pMDIは吸入前に振る? 振らない?
 22.ネブライザーについて聞かれたら

コラム
・ACOとはどんな病態?
・禁煙のススメ

Series
・最近のコクシ「吸入剤」
・ハマゾン.co.jp「肺の誕生」
・プレイバック物化生「呼吸のキホン」
・漢方検分録 ケースで学ぶ漢方薬の安全チェック「小柴胡湯の副作用に注意する」

book review
・マナビジュアルノート 感染症・病原体とくすり(南山堂)
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