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カテゴリー: 臨床薬学

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調剤と服薬指導がわかる 小児科これだけ

1版

御所南はらしまクリニック 副院長 原島知恵 監修
帝京平成大学薬学部 教授 山本佳久 著
帝京平成大学薬学部 准教授 島﨑 学 著
国立成育医療研究センター看護部 藤田友紀 著

定価

2,970(本体 2,700円 +税10%)


  • B5判  206頁
  • 2023年10月 発行
  • ISBN 978-4-525-77841-5

小児科の処方箋,これで大丈夫!

小児科でよくみる症状・疾患と,処方例や服薬指導,調剤のポイントを一冊にまとめました.

【この本でわかること】
◎小児の成長発達(理解力・食形態など)の目安
◎小児用量の算出や処方監査に必要な計算方法
◎シロップ剤や散剤など小児科に多い剤形の調剤方法
◎小児科外来でよくみる42の症状・疾患の薬物療法
◎症状・疾患ごとの処方,服薬指導・生活指導のポイント など

【こんな薬剤師におすすめ】
◎小児科の調剤を経験したことがない
◎小児科の処方箋に壁を感じている
◎とにかく小児用量の計算が苦手
◎保護者からの質問に対応できるか不安

  • 序文
  • 目次
  • 書評1
  • 書評2
序文
 一般的な話ではありますが,小児科の調剤は多くの薬剤師が苦手意識を持つ分野の一つではないでしょうか.その理由としては,散剤やシロップ剤あるいは軟膏剤など,さまざまな剤形における計量調剤の頻度が高く,混合操作などに技術を要すること,患者の体重に対する処方量の適合性など処方監査が複雑であること,処方量が成分量表示の場合,そこからの製剤量の算出に戸惑うことなどが挙げられます.これらは小児科の処方箋を日頃から受ける環境に置かれれば自ずと慣れてくるものでありますが,普段,小児科の処方箋を受け付ける機会の少ない薬局に,突如小児科の処方箋が舞い込んできたら,多少なりともプレッシャーを感じながら調剤に取り掛かることになるでしょう.
 また,小児科調剤の領域で苦労するのは如何にして患者のアドヒアランスを向上させるかということです.特に苦みのある製剤などの上手な服用方法についての説明は薬剤師の永遠の課題であるかもしれません.内服に限らず,坐剤,皮膚外用剤,吸入剤,注射剤など,特に初めて使用する患者(の保護者)に対して適切な使用方法を簡潔にわかりやすく説明することも薬剤師の重要な任務です.
 筆者は小児科の門前薬局に約10 年勤務していました.本書の第Ⅰ部では,薬局勤務時代の経験も踏まえ,医療現場で働いて間もない薬剤師や小児科調剤にあまり触れることなくキャリアを積み上げられてきた薬剤師にも小児科調剤の基本的なことを習得していただけるよう,処方監査から調剤,調剤薬鑑査,服薬説明に至るまで,剤形別にわかりやすく解説しました.また,第Ⅱ部では小児科で接することの多い疾患について,よくみられる症状や用いられる医薬品について解説しています.本書を読み込んでいただくことで,小児科調剤に触れたことのない方でも,一通りの対応ができるようになっていただけたら非常に嬉しく思います.

2023 年8 月
帝京平成大学薬学部物理薬剤学ユニット
教授 山本佳久
目次
Ⅰ 小児科調剤のきほん
◆小児科調剤で気をつけること
 1 小児の成長発達と服薬
 2 調剤をはじめる前に
 3 小児用量が規定されている内服薬の処方監査
 4 小児用量が規定されていない内服薬の処方監査
 5 外用剤の処方監査
◆小児科で扱う製剤の調剤方法
 1 粉薬の調剤
 2 シロップ剤の調剤
 3 軟膏・クリーム剤の調剤
◆剤形の特徴と服薬指導
 1 小児への服薬指導
 2 粉 薬
  コラム:服薬補助ゼリー
 3 シロップ剤
  コラム:チャイルドレジスタンス容器
 4 錠剤・カプセル剤
 5 坐 剤
 6 軟膏・クリーム剤
 7 点眼剤
 8 吸入剤
 9 点鼻剤
 10 全身作用型貼付剤(経皮吸収剤)
  コラム:エピペン

Ⅱ 小児科でよくみる症状・疾患
 1 かぜ症候群(感冒)
 2 インフルエンザ
 3 水痘(みずぼうそう)
 4 麻しん(はしか)・風しん
 5 ヘルパンギーナ
 6 手足口病
 7 咽頭結膜熱
 8 溶連菌性咽頭炎
 9 百日咳
 10 てんかん
 11 熱性けいれん
 12 クループ症候群
 13 肺 炎
 14 急性気管支炎・喘息様気管支炎・急性細気管支炎
 15 気管支喘息
 16 便秘症
 17 感染性胃腸炎
 18 鵞口瘡(口腔カンジダ症)
 19 ぎょう虫症
 20 夜尿症
 21 尿路感染症
 22 結膜炎
 23 麦粒腫(ものもらい)・霰粒腫
 24 急性中耳炎
 25 外耳炎
 26 アレルギー性鼻炎
 27 鼻副鼻腔炎
 28 アトピー性皮膚炎
 29 乳児湿疹・乳児脂漏性湿疹
 30 接触皮膚炎
 31 蕁麻疹
 32 伝染性膿痂疹(とびひ)
 33 伝染性軟属腫(水いぼ)
 34 アタマジラミ症
 35 虫刺され
 36 ペットによる咬傷
 37 切り傷・擦り傷
 38 外傷性疾患(骨折・捻挫・打撲)
 39 やけど
 40 貧血(鉄欠乏性貧血)
 41 周期性嘔吐症(自家中毒症)
 42 乗物酔い
書評1
百 賢二(昭和大学 統括薬剤部/薬学部病院薬剤学講座 准教授)

 本書を手に取ったみなさまは「小児科」「調剤」「服薬指導」というキーワードが目についたのではないでしょうか.
 一般に医療従事者のキャリアパスとして, 臨床でジェネラリストとして経験を経て,その後スペシャリストを目指すというものは,医師だけでなく,薬剤師にとってもなじみ深いでしょう.私見になりますが,なかでも小児領域に関しては,志す若手薬剤師が多いのではないでしょうか.一方で,スペシャリストとなるための専門書は難解なものも少なくないうえに,ジェネラリストとして一般論の一環として小児領域を学びたい場合やスペシャリストを志す際の入門書として使用できるような成書もこれまで多くはなかったように思います.本書はそのような隙間を埋める一冊という位置づけともいえるように感じます.
 諸外国と比べて,わが国の小児領域の調剤は,保護者の負担軽減や投薬間違いを回避すべく,さまざまな工夫が凝らされています.液剤(または懸濁用剤)のボトル調剤が基本の諸外国と比べると,患者に合わせ1 回用量ごとに散薬が分包されることは国際的には必ずしも多くなく,加えて液剤の一線あて調剤,薬袋を用いた調剤など,ある意味諸外国の調剤の概念とは少し異なる状況ともいえるかもしれません.これは,子どもや保護者に対して少しでも投薬が負担にならないようにと配慮されたものでありますが,細かい部分に関しては系統立てて学ぶ機会は少なく,各薬局・薬剤部において内規として存在した内容を覚えて調剤が行われているのが現状だと思います.当然,服薬指導に関しても,小児がしばしば罹患する疾患などに関し,年齢(月齢)に合わせ,保護者に対して適切にかつ短時間でポイントを伝えるということが必要であり,薬剤師としての知識・技術・態度などが総動員されるシーンとなります.
 本書では,前述の「調剤」「服薬指導」に加えて,小児領域でしばしば目にする一般的な疾患に関して系統的かつ網羅的にまとめられており,小児医療に興味をもつ医療従事者,特に薬剤師,薬学生のための小児領域への入門書としておすすめできる一冊です.
書評2
石川洋一(明治薬科大学 特任教授)

 本書は,昨今小児科の処方を受ける機会が増えてきたという薬局薬剤師の先生方に強くお薦めしたい.著者の先生方は地域の薬局で実際に勤務を経験された方々なので,大学卒業後に何の知識が不足していて,薬用量換算含め小児ではどのように対処すべきかを実体験でよくご存知であり,そのような必須の内容を見事に1冊の本書にまとめ上げている.
 「小児科調剤のきほん」の項は,なぜそうするのかの理由まで踏み込んで記載してあるため,読めば視界がクリアになり応用が効く知識となっている.そしてもう一つ「小児科でよく見る症状・疾患」の項には,薬剤師が大学で習わない小児特有のヘルパンギーナやアトピー性皮膚炎などの42症状と,その薬物療法の実際についてわかりやすく記載されている.加えてそれぞれの疾患に対しての「服薬指導・生活指導」の記載も秀逸で,明日からすぐ活用できる内容ばかりである.どこの薬局にも1冊用意しておきたい良書である.
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