ぼくと在宅医療 現場でみつけた,伝えたいこと
1版
たなか往診クリニック 田中 誠 著
定価
2,750円(本体 2,500円 +税10%)
- A5判 102頁
- 2026年5月 発行
- ISBN 978-4-525-21581-1
自画自賛でも,成功談でもない 一人の臨床医が考え続けてきた 在宅医療の軌跡
著者は2009年に京都市内にクリニックを開設して以来,これまでに2,000人以上の患者さんに在宅医療を提供し,地域に密着した医療を実践してきました.
在宅医療には様々な専門職との連携が欠かせません.本書では,豊富な著者の臨床経験をもとに患者さんの思いが叶う,「在宅医療」に向き合うための気持ちや姿勢を,専門職の方々とも共有できるよう,わかりやすくまとめています.「診療報酬」「診療テクニック」などのノウハウではなく,継続的に在宅医療に取り組むための「こころ構え」の解説とも言えます.
また,在宅医療にスムーズに移行できるよう,患者さんの希望にそった過ごし方が叶うよう,患者・家族からの聞き取り方のポイント,退院時支援の際に実践して欲しいことなどの解説を加え,在宅医・開業医・勤務医や訪問看護師・介護士など,在宅医療に携わるすべての方々の参考になる1冊.
- 序文
- 目次
序文
はじめに
たとえ重い病気や要介護状態になっても住み慣れた家や地域でずっと暮らしたい,そんな誰もがもっている思いをかなえるために,2009年に診療所を開設しました.
安定した在宅療養を支えるためにはさまざまな専門職との連携がかかせません.そこで,在宅医療や看取り,ACP(アドバンスケアプラニング)などをテーマに,幅広い専門職の方々を対象とした研修会を毎年開催してきました.なかには10年近く継続している研修会もあり,このあたりでこれまでの研修内容を一冊の本にまとめてみようと思い立ちました.
これまでたくさんの患者さんやご家族,地域のさまざまな職種の仲間との素晴らしい出会いがありました.そうした経験をもとに私の在宅医療や看取り,ACPについての考え方を提示することで,専門職の皆さんのこれからの実践に少しでもお役に立てればと思っています.また,在宅医療について知りたい,自分や家族が在宅医療を受けている一般の方にとっても関心をもって読んでいただける内容になっていると思います.
在宅医療を推進する国の施策もあり,この20年で在宅支援診療所や訪問看護ステーションなどの地域の医療資源は着実に増加してきました.都市部においては量的にはほぼ充足しつつあると言えるでしょう.これからはいかに「質」を高めていくかが問われる時代です.
では,在宅医療の質とは何でしょうか.本書をとおして,その問いについて皆さんとともに考えていきたいと思います.
2026年3月
たなか往診クリニック 理事長
田中 誠
たとえ重い病気や要介護状態になっても住み慣れた家や地域でずっと暮らしたい,そんな誰もがもっている思いをかなえるために,2009年に診療所を開設しました.
安定した在宅療養を支えるためにはさまざまな専門職との連携がかかせません.そこで,在宅医療や看取り,ACP(アドバンスケアプラニング)などをテーマに,幅広い専門職の方々を対象とした研修会を毎年開催してきました.なかには10年近く継続している研修会もあり,このあたりでこれまでの研修内容を一冊の本にまとめてみようと思い立ちました.
これまでたくさんの患者さんやご家族,地域のさまざまな職種の仲間との素晴らしい出会いがありました.そうした経験をもとに私の在宅医療や看取り,ACPについての考え方を提示することで,専門職の皆さんのこれからの実践に少しでもお役に立てればと思っています.また,在宅医療について知りたい,自分や家族が在宅医療を受けている一般の方にとっても関心をもって読んでいただける内容になっていると思います.
在宅医療を推進する国の施策もあり,この20年で在宅支援診療所や訪問看護ステーションなどの地域の医療資源は着実に増加してきました.都市部においては量的にはほぼ充足しつつあると言えるでしょう.これからはいかに「質」を高めていくかが問われる時代です.
では,在宅医療の質とは何でしょうか.本書をとおして,その問いについて皆さんとともに考えていきたいと思います.
2026年3月
たなか往診クリニック 理事長
田中 誠
目次
第1章 在宅医療の心構え ~在宅医療の意義や看取りをどう考えるか
1 在宅医療の意義とは
2 思いを知ること,生活を支えること
3 あらためて看取りについて考える
第2章 ACPはやっぱり大事,でもひとりあるきは危険だ
1 やっぱり大事なACPについて復習する
2 厚生労働省のガイドラインを読み解く
3 ガイドラインを読んで疑問に思ったこと
4 ACPを引き継ぐ
5 ACPのひとり歩き
第3章 がんの方をどう支えるか ~チームで支える,地域で支える
1 チームで支える
2 認知症とがん
3 対応が難しいケース
4 地域全体でがん患者・家族を支える
第4章 非がん患者さんの在宅医療で大事なこと
1 慢性疾患の方をどう支えるか
2 アルツハイマー型認知症の経過を知る
3 ALSの方の在宅医療
4 胃瘻についてあらためて考える
5 介護保険主治医意見書を書く際の注意点
第5章 施設を終の棲家にするには
1 老人ホームで思ったこと~看取りの勉強会
2 あるグループホームの場合
3 がんの患者さんは施設ではハードルが高いのか
4 成長する施設
第6章 もう少しお伝えしたいこと
1 退院支援という大事な仕事 ~地域包括ケアシステムの中で病院医療はどうあるべきか
2 みんなで話し合うACP会議 ~退院前カンファレンスと退院前の心づもり
3 学生や病院若手スタッフへのアドバイス
4 高齢者総合機能評価(CGA)を使いこなす
5 言葉の力とおそろしさ
6 ピンピンコロリとネンネンコロリについて考える
7 老衰とはどのような病態か
第7章 データでみる在宅医療
1 死亡の場所の推移
2 看護小規模多機能型居宅介護のデータ
3 訪問看護ステーションにおけるターミナルケア利用者数
4 訪問看護ステーションの看護職員数と今後の方向性
5 薬剤師の役割
おわりに ~看取りに慣れない
参考文献
1 在宅医療の意義とは
2 思いを知ること,生活を支えること
3 あらためて看取りについて考える
第2章 ACPはやっぱり大事,でもひとりあるきは危険だ
1 やっぱり大事なACPについて復習する
2 厚生労働省のガイドラインを読み解く
3 ガイドラインを読んで疑問に思ったこと
4 ACPを引き継ぐ
5 ACPのひとり歩き
第3章 がんの方をどう支えるか ~チームで支える,地域で支える
1 チームで支える
2 認知症とがん
3 対応が難しいケース
4 地域全体でがん患者・家族を支える
第4章 非がん患者さんの在宅医療で大事なこと
1 慢性疾患の方をどう支えるか
2 アルツハイマー型認知症の経過を知る
3 ALSの方の在宅医療
4 胃瘻についてあらためて考える
5 介護保険主治医意見書を書く際の注意点
第5章 施設を終の棲家にするには
1 老人ホームで思ったこと~看取りの勉強会
2 あるグループホームの場合
3 がんの患者さんは施設ではハードルが高いのか
4 成長する施設
第6章 もう少しお伝えしたいこと
1 退院支援という大事な仕事 ~地域包括ケアシステムの中で病院医療はどうあるべきか
2 みんなで話し合うACP会議 ~退院前カンファレンスと退院前の心づもり
3 学生や病院若手スタッフへのアドバイス
4 高齢者総合機能評価(CGA)を使いこなす
5 言葉の力とおそろしさ
6 ピンピンコロリとネンネンコロリについて考える
7 老衰とはどのような病態か
第7章 データでみる在宅医療
1 死亡の場所の推移
2 看護小規模多機能型居宅介護のデータ
3 訪問看護ステーションにおけるターミナルケア利用者数
4 訪問看護ステーションの看護職員数と今後の方向性
5 薬剤師の役割
おわりに ~看取りに慣れない
参考文献