臨床現場で注目されている薬剤や疾患を取り上げ、新人薬剤師には「やさしく」、先輩薬剤師には「くわしく・強くなる」をコンセプトに解説します。薬剤業務の悩みを解消、臨床力も磨けます。
年4回刊:1/4/7/10月の1日発行 B5判オールカラー 定価:1,320円(本体1,200円+税10%)ISSN 2760-3598
臨床現場で注目されている薬剤や疾患を取り上げ、新人薬剤師には「やさしく」、先輩薬剤師には「くわしく・強くなる」をコンセプトに解説します。薬剤業務の悩みを解消、臨床力も磨けます。
年4回刊:1/4/7/10月の1日発行 B5判オールカラー 定価:1,320円(本体1,200円+税10%)ISSN 2760-3598
ひと目で納得!よどみない治療継続サポートへ
抗凝固薬・抗血小板薬
ISBN 978-4-525-92262-7
定価
1,320円(本体 1,200円+税10%)
朝倉英策/村上 理/浜田康次/横山健次/小川孔幸/窓岩清治/安藝敬生/若杉和美/曽我弘道/島﨑 学/赤瀬朋秀
- 序文
- 目次
序文
止血と血栓の絶妙なバランス
―「血液サラサラ」の向こう側を読み解く―
「私が飲んでいるのは血液をサラサラにするお薬ですよね?」服薬指導の現場で,患者さんからこのような言葉をかけられることは決して珍しくないと思います.薬剤師としては,その言葉をきっかけに疾患背景を思い描き,処方されている薬剤が「抗血小板薬」なのか「抗凝固薬」なのかを瞬時に判別し,日々の安全な薬物治療を支えています.しかし,一言で「サラサラ」と言っても,その薬効のメカニズムやターゲットは驚くほど多様です.
私たちの体内では,血管が破綻した際に出血を食い止める「一次止血(血小板)」と「二次止血(凝固)」,そして不要になった血栓をきれいに掃除する「線溶」という,精巧でダイナミックなシステムが働いています.この「固める」と「溶かす」の絶妙なバランスが保たれることで,私たちの生命は維持されています.
今号の『レシピプラス』では,この精緻なバランスが崩壊した「血栓症」に立ち向かうための武器―「抗血小板薬」「抗凝固薬」「血栓溶解薬」を中心に徹底解剖します.動脈血栓と静脈血栓という病態の違いによる薬剤の使い分けから,DOAC(直接経口抗凝固薬)の普及による治療戦略の変化,さらには急性期医療で命を救う血栓溶解療法の役割まで,複雑な生理機能の基本からわかりやすいイラストとともに紐解いていきます.
抗血栓療法を受ける患者さんは,つねに「血栓の予防」と「出血リスク」という相反する刃の間に立たされています.だからこそ,周術期の休薬マネジメントや,薬物相互作用の確実なチェック,そして何より患者さんの日常に潜む出血サインを見逃さない「薬剤師の目」が,治療の鍵を握ります.
恵寿金沢病院 血栓・止血・血管病センター センター長
朝倉英策
―「血液サラサラ」の向こう側を読み解く―
「私が飲んでいるのは血液をサラサラにするお薬ですよね?」服薬指導の現場で,患者さんからこのような言葉をかけられることは決して珍しくないと思います.薬剤師としては,その言葉をきっかけに疾患背景を思い描き,処方されている薬剤が「抗血小板薬」なのか「抗凝固薬」なのかを瞬時に判別し,日々の安全な薬物治療を支えています.しかし,一言で「サラサラ」と言っても,その薬効のメカニズムやターゲットは驚くほど多様です.
私たちの体内では,血管が破綻した際に出血を食い止める「一次止血(血小板)」と「二次止血(凝固)」,そして不要になった血栓をきれいに掃除する「線溶」という,精巧でダイナミックなシステムが働いています.この「固める」と「溶かす」の絶妙なバランスが保たれることで,私たちの生命は維持されています.
今号の『レシピプラス』では,この精緻なバランスが崩壊した「血栓症」に立ち向かうための武器―「抗血小板薬」「抗凝固薬」「血栓溶解薬」を中心に徹底解剖します.動脈血栓と静脈血栓という病態の違いによる薬剤の使い分けから,DOAC(直接経口抗凝固薬)の普及による治療戦略の変化,さらには急性期医療で命を救う血栓溶解療法の役割まで,複雑な生理機能の基本からわかりやすいイラストとともに紐解いていきます.
抗血栓療法を受ける患者さんは,つねに「血栓の予防」と「出血リスク」という相反する刃の間に立たされています.だからこそ,周術期の休薬マネジメントや,薬物相互作用の確実なチェック,そして何より患者さんの日常に潜む出血サインを見逃さない「薬剤師の目」が,治療の鍵を握ります.
恵寿金沢病院 血栓・止血・血管病センター センター長
朝倉英策
目次
■見て納得! 凝固・線溶系のあらすじ
1.吾輩は血小板である.仕事はまだない.
2.血小板は激怒した.必ず,かの出血部位を修復せねばならぬと決意した.
3.血管の長いトンネルを抜けるとフィブリン血栓であった.
4.我この道を行く,この道の他に血栓を溶かす道無し.
■凝固・線溶系のしくみとくすり
1.血小板の活性化に関連する医薬品(抗血小板薬)
2.流れでおさらい! 一次止血
3.凝固のカスケードに関連する医薬品(抗凝固薬とヘパリン類)
4.流れでおさらい! 二次止血(凝固因子カスケード)
5.線維素溶解系の概要と関連する医薬品
6.流れでおさらい! 線維素溶解系(線溶系)
■抗血栓療法に滞りなし! 薬剤師による情報提供・服薬指導
1.服薬アドヒアランスを高める
2.副作用の初期症状を察知する
3.生活習慣を聞き取り観察する
4.検査値・疾病予防の目標を評価する
5.併用を避けたい薬に着目する ~ワルファリンとの併用に注意する薬って何だっけ?~
6.術前休止薬を管理する ~手術前に抗血栓薬は休薬する? 休薬しない?~
□Series
・最近のコクシ:抗凝固薬・抗血小板薬
・プレイバック物化生:化学結合をプレイバック!
・漢方検分録 ケースで学ぶ漢方薬の安全チェック
患者の“証”に関係した情報も活かして処方チェックをしよう
1.吾輩は血小板である.仕事はまだない.
2.血小板は激怒した.必ず,かの出血部位を修復せねばならぬと決意した.
3.血管の長いトンネルを抜けるとフィブリン血栓であった.
4.我この道を行く,この道の他に血栓を溶かす道無し.
■凝固・線溶系のしくみとくすり
1.血小板の活性化に関連する医薬品(抗血小板薬)
2.流れでおさらい! 一次止血
3.凝固のカスケードに関連する医薬品(抗凝固薬とヘパリン類)
4.流れでおさらい! 二次止血(凝固因子カスケード)
5.線維素溶解系の概要と関連する医薬品
6.流れでおさらい! 線維素溶解系(線溶系)
■抗血栓療法に滞りなし! 薬剤師による情報提供・服薬指導
1.服薬アドヒアランスを高める
2.副作用の初期症状を察知する
3.生活習慣を聞き取り観察する
4.検査値・疾病予防の目標を評価する
5.併用を避けたい薬に着目する ~ワルファリンとの併用に注意する薬って何だっけ?~
6.術前休止薬を管理する ~手術前に抗血栓薬は休薬する? 休薬しない?~
□Series
・最近のコクシ:抗凝固薬・抗血小板薬
・プレイバック物化生:化学結合をプレイバック!
・漢方検分録 ケースで学ぶ漢方薬の安全チェック
患者の“証”に関係した情報も活かして処方チェックをしよう