
とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌
月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌
月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035
スペシャリスト厳選! 定番ベスト漢方薬
教えて! 鉄板・新定番・大穴処方
ISBN 978-4-525-94020-1
定価
2,200円(本体 2,000円+税10%)
- 巻頭言
- 目次
巻頭言
1976年(昭和51)年に漢方エキス製剤が全面的に保険適用となって半世紀が経過しようとしています.このことは確かに素晴らしいことです.堅持していくべき制度です.その後「漢方薬には副作用がない」といった神話,「西洋医学では対応できないさまざまな病態に有効」といった喧伝を背景に,飛躍的にその使用量が増えた時期もありました.確かに,漢方が多くの患者さん・病人さんの福音となったことは事実でしょう.しかし,漢方が西洋医学を中心に仕事をされている先生方に本当に受け入れられていたのかを考えると,どうも疑問です.「効いた,効かない」を「西洋医学に対してどうなのか」という図式にあてはめ過ぎたのか,「驚くべき効果」が強調され過ぎたのか,せっかく漢方の世界に興味をもち,まじめに勉強しようと取り組まれていた多くの心ある先生方が離れていかれた残念な歴史を経験しました.
今回本企画をコーディネートさせていただくにあたり,各専門分野の西洋医学の第一人者であり,かつ漢方医学の若手スペシャリストの先生方に,得意とされている処方の解説をお願いしました.「適応症」を外すことなく,「なるほど,こういった役割がこの方剤にはあるのか」という新知見を教えていただくことで,薬剤師の先生方が日ごろ疑問に感じられることもある臨床医の処方内容の「勘どころ」「本音」がみえてくるはずです.
わが国では「伝統医学だけで治療する」医師はいません.すべて同一の免許証をもち,西洋医学を土台とした診療体系のなかで漢方診療を行っています.しかし,それは単なる「補完」ではありません.漢方医学には独自の基礎理論と治療方針があります.西洋医学の「診断」と漢方医学の「証」の理解をあわせた診療の実際も,各先生方の臨床のなかで学ぶことができるでしょう.さあ,ワクワクしてページをめくってください.そして,この書をいつも日常業務の書棚の定位置に置いてください.よろしくお願いします.
奈良県立医科大学 大和漢方医学薬学センター 特任教授/
三谷ファミリークリニック 院長
三谷 和男
今回本企画をコーディネートさせていただくにあたり,各専門分野の西洋医学の第一人者であり,かつ漢方医学の若手スペシャリストの先生方に,得意とされている処方の解説をお願いしました.「適応症」を外すことなく,「なるほど,こういった役割がこの方剤にはあるのか」という新知見を教えていただくことで,薬剤師の先生方が日ごろ疑問に感じられることもある臨床医の処方内容の「勘どころ」「本音」がみえてくるはずです.
わが国では「伝統医学だけで治療する」医師はいません.すべて同一の免許証をもち,西洋医学を土台とした診療体系のなかで漢方診療を行っています.しかし,それは単なる「補完」ではありません.漢方医学には独自の基礎理論と治療方針があります.西洋医学の「診断」と漢方医学の「証」の理解をあわせた診療の実際も,各先生方の臨床のなかで学ぶことができるでしょう.さあ,ワクワクしてページをめくってください.そして,この書をいつも日常業務の書棚の定位置に置いてください.よろしくお願いします.
奈良県立医科大学 大和漢方医学薬学センター 特任教授/
三谷ファミリークリニック 院長
三谷 和男
目次
特集
スペシャリスト厳選!定番ベスト漢方薬
教えて! 鉄板・新定番・大穴処方
■特集にあたって (三谷 和男)
■スペシャリストの「自家薬籠中の漢方薬」をしる・いかす・つなぐ
・診療ガイドラインに掲載される新定番の漢方薬 ─抑肝散の場合─ (本間 真人)
■鉄板処方の理由,教えます! スペシャリストが選ぶ定番漢方薬
・循環器科領域 (土倉 潤一郎)
・呼吸器科領域 (眞木 賀奈子)
・消化器内科領域 (安斎 圭一)
・産婦人科領域 (横田 めぐみ)
・整形外科領域 (前田 浩行)
・ペイン領域 (木村 哲朗)
・膠原病科領域 (津田 篤太郎)
・精神科領域 (田上 真次)
・耳鼻咽喉科領域 (中田 誠一)
・皮膚科領域 (山本 篤志)
・がん治療領域 ─副作用対策─ (近藤 奈美)
・周術期領域 (海道 利実)
・緩和医療領域 (西村 瑠美 ほか)
・小児科領域 (髙村 光幸)
・コラム 放射線治療の補完療法に「鉄板」漢方処方はある? (藤原 聖輝)
シリーズ
■えびさんぽ
不眠に対する認知行動療法は効果がありますか?
(青島 周一)
■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
・糖尿病治療薬の認知症発症リスクへの影響
・糖尿病治療薬の高カリウム血症リスクの比較
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第31回〉ツムラ抑肝散エキス顆粒(医療用)
(小嶋 純 米子 真記)
■Gebaita?! 薬剤師の語(カタ)ログ
〈第43回〉立場が違えば見え方が違う
(大森 智史)
■薬剤師40年目の独り言
MRと時代変遷
(鎧のない薬剤師)
■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈肆拾参ノ型〉適切な点眼薬の順番について考察せよ!
(田中 雄介)
■がん研有明病院薬剤部のABCセミナーの楽屋話
・グレード評価とは
・多発性骨髄腫の薬物療法
(大塚 優芽 伴 修平)
■ぐっとよくなる! 漢方処方快訣(かいけつ)ビフォーアフター
〈第19回〉多様化するがん治療とその副作用 “支持療法”だけではない漢方の活用法
(津田 篤太郎)
■薬剤師の1,2,3,4!(ヒフみよ) 大井教授の皮膚×くすり講座
7限目 皮膚の清潔とバリア機能の維持
(大井 一弥)
■タイパUP!誰も教えてくれなかった臨床業務の段取りお手本ファイル
〈File 04〉感染症評価に基づく 注射用抗菌薬の投与量チェック
(眞継 賢一)
スペシャリスト厳選!定番ベスト漢方薬
教えて! 鉄板・新定番・大穴処方
■特集にあたって (三谷 和男)
■スペシャリストの「自家薬籠中の漢方薬」をしる・いかす・つなぐ
・診療ガイドラインに掲載される新定番の漢方薬 ─抑肝散の場合─ (本間 真人)
■鉄板処方の理由,教えます! スペシャリストが選ぶ定番漢方薬
・循環器科領域 (土倉 潤一郎)
・呼吸器科領域 (眞木 賀奈子)
・消化器内科領域 (安斎 圭一)
・産婦人科領域 (横田 めぐみ)
・整形外科領域 (前田 浩行)
・ペイン領域 (木村 哲朗)
・膠原病科領域 (津田 篤太郎)
・精神科領域 (田上 真次)
・耳鼻咽喉科領域 (中田 誠一)
・皮膚科領域 (山本 篤志)
・がん治療領域 ─副作用対策─ (近藤 奈美)
・周術期領域 (海道 利実)
・緩和医療領域 (西村 瑠美 ほか)
・小児科領域 (髙村 光幸)
・コラム 放射線治療の補完療法に「鉄板」漢方処方はある? (藤原 聖輝)
シリーズ
■えびさんぽ
不眠に対する認知行動療法は効果がありますか?
(青島 周一)
■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
・糖尿病治療薬の認知症発症リスクへの影響
・糖尿病治療薬の高カリウム血症リスクの比較
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第31回〉ツムラ抑肝散エキス顆粒(医療用)
(小嶋 純 米子 真記)
■Gebaita?! 薬剤師の語(カタ)ログ
〈第43回〉立場が違えば見え方が違う
(大森 智史)
■薬剤師40年目の独り言
MRと時代変遷
(鎧のない薬剤師)
■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈肆拾参ノ型〉適切な点眼薬の順番について考察せよ!
(田中 雄介)
■がん研有明病院薬剤部のABCセミナーの楽屋話
・グレード評価とは
・多発性骨髄腫の薬物療法
(大塚 優芽 伴 修平)
■ぐっとよくなる! 漢方処方快訣(かいけつ)ビフォーアフター
〈第19回〉多様化するがん治療とその副作用 “支持療法”だけではない漢方の活用法
(津田 篤太郎)
■薬剤師の1,2,3,4!(ヒフみよ) 大井教授の皮膚×くすり講座
7限目 皮膚の清潔とバリア機能の維持
(大井 一弥)
■タイパUP!誰も教えてくれなかった臨床業務の段取りお手本ファイル
〈File 04〉感染症評価に基づく 注射用抗菌薬の投与量チェック
(眞継 賢一)