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visual core pharma
薬物治療学
改訂13版
吉尾 隆 ほか 編集
定価
9,900円（本体 9,000円 ＋税10%）
- B5判 934頁
- 2024年4月 発行
- ISBN 978-4-525-72103-9
薬物治療のスタンダードな教科書！
薬物治療学のスタンダードな教科書の改訂版！病態と主な治療薬の作用点をカラーイラストで示し，標準的な薬物治療を理解するために必要な臨床医学・薬学の基礎知識を解説．さらに第108回を含む過去の薬剤師国家試験の出題内容を反映し，改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムにも対応．薬学生や薬剤師に大いに役立つ一冊．
- 序文
- 目次
序文
今年もvisual core pharma 薬物治療学の改訂版を発刊することになりました．
2013年に改訂された薬学教育改訂モデル・コアカリキュラムでは，処方設計と薬物治療を実践するために，代表的な疾患について，診断名，病態，科学的根拠等から薬物治療方針を確認できること，治療ガイドライン等を確認し，科学的根拠に基づいた処方を立案できること，患者の状態や薬剤の特徴に基づき，適切な処方を提案できること等が明記されました．
その後，医療を取り巻く社会構造の変化は著しく，これからの薬剤師には，多様な時代の変化や予測困難な出来事に柔軟に対応し，生涯に亘って活躍し，社会のニーズに応える医療人の養成が必須であるとの認識が高まりました．そのため，2022年度には医学，歯学，薬学が連携してモデル・コア・カリキュラムの同時策定が文部科学省によって行われ，この改訂モデル・コア・カリキュラムは，2024年度の6年制入学生から適用されます．
この改訂では，医療人として共通の価値観を共有すべく，医学・歯学・薬学で同時に行われ，「医師／歯科医師／薬剤師に求められる基本的な資質・能力」を原則共通化し，薬剤師として求められる10の基本的な資質・能力とその説明文が記載されました．そして，薬物治療の実践的能力が明記され，特に患者の社会的背景等を把握し，全人的に捉え，薬物治療を個別最適化する能力の向上が明記されました．また，F臨床薬学，F－1 薬物治療の実践，F－1－1 薬物治療の個別最適化において，処方提案について詳細な項目が挙げられています．
薬物治療を行う際の処方提案や処方設計は，薬剤師にとって最も重要な医療貢献となり，薬物治療の適正化の究極は個別最適化になると考えます．この適正化には，患者の継続的なフォローアップ，薬物治療開始後からの継続的なモニタリングの実施，薬物治療の効果と副作用の評価，複数の疾患が併存する場合の適切な薬物治療への対応，多数の併用薬が混在する（ポリファーマシー）患者の薬物治療の再検討，改善が含まれています．
薬剤師の薬物治療への参画には，医師をはじめとした多職種との協働が不可欠です．改訂モデル・コア・カリキュラムより，薬学教育が医学教育，歯学教育で求められる基本的な資質・能力と共通化されたことにより，適切な薬物治療を行うための基盤がより明確となりました．
改訂13版も前版同様に薬物治療に関するガイドライン，診断基準の改訂や新薬に関する情報をアップデートし，薬物治療に関する最新のエビデンスを基に解説しています．また，本書は初版以来，薬剤師が医師らとともに薬物治療に責任を持ち，実施することを目指した薬学生の教科書として毎年改訂されています．さらに，臨床現場で活躍する薬剤師の薬物治療の指針としても活用していただけると確信しております．
2024年早春
編者を代表して
吉尾 隆
2013年に改訂された薬学教育改訂モデル・コアカリキュラムでは，処方設計と薬物治療を実践するために，代表的な疾患について，診断名，病態，科学的根拠等から薬物治療方針を確認できること，治療ガイドライン等を確認し，科学的根拠に基づいた処方を立案できること，患者の状態や薬剤の特徴に基づき，適切な処方を提案できること等が明記されました．
その後，医療を取り巻く社会構造の変化は著しく，これからの薬剤師には，多様な時代の変化や予測困難な出来事に柔軟に対応し，生涯に亘って活躍し，社会のニーズに応える医療人の養成が必須であるとの認識が高まりました．そのため，2022年度には医学，歯学，薬学が連携してモデル・コア・カリキュラムの同時策定が文部科学省によって行われ，この改訂モデル・コア・カリキュラムは，2024年度の6年制入学生から適用されます．
この改訂では，医療人として共通の価値観を共有すべく，医学・歯学・薬学で同時に行われ，「医師／歯科医師／薬剤師に求められる基本的な資質・能力」を原則共通化し，薬剤師として求められる10の基本的な資質・能力とその説明文が記載されました．そして，薬物治療の実践的能力が明記され，特に患者の社会的背景等を把握し，全人的に捉え，薬物治療を個別最適化する能力の向上が明記されました．また，F臨床薬学，F－1 薬物治療の実践，F－1－1 薬物治療の個別最適化において，処方提案について詳細な項目が挙げられています．
薬物治療を行う際の処方提案や処方設計は，薬剤師にとって最も重要な医療貢献となり，薬物治療の適正化の究極は個別最適化になると考えます．この適正化には，患者の継続的なフォローアップ，薬物治療開始後からの継続的なモニタリングの実施，薬物治療の効果と副作用の評価，複数の疾患が併存する場合の適切な薬物治療への対応，多数の併用薬が混在する（ポリファーマシー）患者の薬物治療の再検討，改善が含まれています．
薬剤師の薬物治療への参画には，医師をはじめとした多職種との協働が不可欠です．改訂モデル・コア・カリキュラムより，薬学教育が医学教育，歯学教育で求められる基本的な資質・能力と共通化されたことにより，適切な薬物治療を行うための基盤がより明確となりました．
改訂13版も前版同様に薬物治療に関するガイドライン，診断基準の改訂や新薬に関する情報をアップデートし，薬物治療に関する最新のエビデンスを基に解説しています．また，本書は初版以来，薬剤師が医師らとともに薬物治療に責任を持ち，実施することを目指した薬学生の教科書として毎年改訂されています．さらに，臨床現場で活躍する薬剤師の薬物治療の指針としても活用していただけると確信しております．
2024年早春
編者を代表して
吉尾 隆
目次
Ⅰ章 総 論
薬物治療学概論
Ⅱ章 臨床検査値
臨床検査とは
Ⅲ章 疾患と薬物治療
心臓・血管系疾患
・不整脈
・心不全
・高血圧症
・腎血管性高血圧・腎実質性高血圧
・虚血性心疾患
・閉塞性動脈硬化症
・心原性ショック
・感染性心内膜炎
・その他の心臓・血管系疾患
血液・造血器系疾患
・貧血
・血栓・塞栓
・播種性血管内凝固症候群
・血友病
・紫斑病
・白血球減少症
・白血病
・悪性リンパ腫
・多発性骨髄腫
消化器系疾患
・消化性潰瘍（胃・十二指腸潰瘍）
・胃食道逆流症
・胃炎
・腸炎（急性腸炎）
・潰瘍性大腸炎
・クローン病
・過敏性腸症候群
・虫垂炎
・肝炎・肝硬変
・薬剤性肝障害
・胆石症
・胆管炎・胆囊炎
・膵炎
・痔核
・下痢・便秘
・悪心・嘔吐
腎臓・尿路疾患
・ネフローゼ症候群
・糸球体腎炎
・腎不全
・糖尿病性腎症
・薬剤性腎症
・尿路感染症・腎盂腎炎
・尿路結石
・過活動膀胱・低活動膀胱・膀胱炎
・前立腺肥大症
生殖器疾患
・異常妊娠
・異常分娩
・不妊
・子宮内膜症
・その他の生殖器疾患
呼吸器・胸部疾患
・慢性閉塞性肺疾患
・気管支喘息
・上気道炎（かぜ症候群）・急性気管支炎
・インフルエンザ（流行性感冒）
・肺炎
・間質性肺炎
・肺結核
・百日咳
内分泌系疾患
・甲状腺機能異常症（亢進症／低下症）
・副甲状腺機能異常症（亢進症／低下症）
・クッシング症候群
・アジソン病
・アルドステロン症
・尿崩症
・その他の内分泌系疾患
代謝性疾患
・糖尿病
・脂質異常症
・高尿酸血症・痛風
神経・筋疾患
・脳炎・髄膜炎
・脳血管疾患
・一過性脳虚血発作
・てんかん
・熱性けいれん
・重症筋無力症
・パーキンソン病
・アルツハイマー型認知症
・血管性認知症
・レビー小体型認知症
・頭痛
・その他の神経・筋疾患
精神疾患
・統合失調症
・うつ病・双極性障害（躁うつ病）
・不安症
・心身症
・睡眠障害（不眠・ナルコレプシー）
・薬物依存症
・アルコール依存症
耳鼻咽喉疾患
・めまい・メニエール病
・アレルギー性鼻炎・花粉症
・副鼻腔炎
・中耳炎
・その他の耳鼻咽喉疾患
皮膚疾患
・アトピー性皮膚炎
・皮膚真菌症
・蕁麻疹
・薬疹
・水疱症
・乾癬
・接触皮膚炎
・光線過敏症
・褥瘡
眼疾患
・緑内障
・白内障
・結膜炎
・網膜症
・その他の眼疾患
骨・関節疾患
・骨粗鬆症
・関節リウマチ
・変形性関節症
・骨軟化症
アレルギー・免疫疾患
・アナフィラキシーショック
・後天性免疫不全症候群
・全身性エリテマトーデス
・その他のアレルギー・免疫疾患
感染症
・全身性細菌感染症
・皮膚細菌感染症
・薬剤耐性菌感染症
・ヘルペスウイルス感染症
・その他のウイルス感染症
・深在性真菌症
・原虫感染症
・寄生虫感染症
悪性腫瘍
・胃癌
・食道癌
・大腸癌
・肝癌
・胆囊癌・胆管癌
・膵癌
・肺癌
・腎癌
・前立腺癌
・膀胱癌
・子宮癌（子宮体癌／子宮頸癌）
・卵巣癌
・乳癌
・脳腫瘍
・骨肉腫・ユーイング肉腫
・網膜芽細胞腫
・その他の悪性腫瘍
・緩和医療
その他の薬物治療
・支持療法
・臓器移植・造血幹細胞移植・輸血
・全身麻酔
・消毒薬
薬剤師国家試験 出題問題対応表
薬物治療学改訂13版 主な改訂箇所一覧
薬物治療学概論
Ⅱ章 臨床検査値
臨床検査とは
Ⅲ章 疾患と薬物治療
心臓・血管系疾患
・不整脈
・心不全
・高血圧症
・腎血管性高血圧・腎実質性高血圧
・虚血性心疾患
・閉塞性動脈硬化症
・心原性ショック
・感染性心内膜炎
・その他の心臓・血管系疾患
血液・造血器系疾患
・貧血
・血栓・塞栓
・播種性血管内凝固症候群
・血友病
・紫斑病
・白血球減少症
・白血病
・悪性リンパ腫
・多発性骨髄腫
消化器系疾患
・消化性潰瘍（胃・十二指腸潰瘍）
・胃食道逆流症
・胃炎
・腸炎（急性腸炎）
・潰瘍性大腸炎
・クローン病
・過敏性腸症候群
・虫垂炎
・肝炎・肝硬変
・薬剤性肝障害
・胆石症
・胆管炎・胆囊炎
・膵炎
・痔核
・下痢・便秘
・悪心・嘔吐
腎臓・尿路疾患
・ネフローゼ症候群
・糸球体腎炎
・腎不全
・糖尿病性腎症
・薬剤性腎症
・尿路感染症・腎盂腎炎
・尿路結石
・過活動膀胱・低活動膀胱・膀胱炎
・前立腺肥大症
生殖器疾患
・異常妊娠
・異常分娩
・不妊
・子宮内膜症
・その他の生殖器疾患
呼吸器・胸部疾患
・慢性閉塞性肺疾患
・気管支喘息
・上気道炎（かぜ症候群）・急性気管支炎
・インフルエンザ（流行性感冒）
・肺炎
・間質性肺炎
・肺結核
・百日咳
内分泌系疾患
・甲状腺機能異常症（亢進症／低下症）
・副甲状腺機能異常症（亢進症／低下症）
・クッシング症候群
・アジソン病
・アルドステロン症
・尿崩症
・その他の内分泌系疾患
代謝性疾患
・糖尿病
・脂質異常症
・高尿酸血症・痛風
神経・筋疾患
・脳炎・髄膜炎
・脳血管疾患
・一過性脳虚血発作
・てんかん
・熱性けいれん
・重症筋無力症
・パーキンソン病
・アルツハイマー型認知症
・血管性認知症
・レビー小体型認知症
・頭痛
・その他の神経・筋疾患
精神疾患
・統合失調症
・うつ病・双極性障害（躁うつ病）
・不安症
・心身症
・睡眠障害（不眠・ナルコレプシー）
・薬物依存症
・アルコール依存症
耳鼻咽喉疾患
・めまい・メニエール病
・アレルギー性鼻炎・花粉症
・副鼻腔炎
・中耳炎
・その他の耳鼻咽喉疾患
皮膚疾患
・アトピー性皮膚炎
・皮膚真菌症
・蕁麻疹
・薬疹
・水疱症
・乾癬
・接触皮膚炎
・光線過敏症
・褥瘡
眼疾患
・緑内障
・白内障
・結膜炎
・網膜症
・その他の眼疾患
骨・関節疾患
・骨粗鬆症
・関節リウマチ
・変形性関節症
・骨軟化症
アレルギー・免疫疾患
・アナフィラキシーショック
・後天性免疫不全症候群
・全身性エリテマトーデス
・その他のアレルギー・免疫疾患
感染症
・全身性細菌感染症
・皮膚細菌感染症
・薬剤耐性菌感染症
・ヘルペスウイルス感染症
・その他のウイルス感染症
・深在性真菌症
・原虫感染症
・寄生虫感染症
悪性腫瘍
・胃癌
・食道癌
・大腸癌
・肝癌
・胆囊癌・胆管癌
・膵癌
・肺癌
・腎癌
・前立腺癌
・膀胱癌
・子宮癌（子宮体癌／子宮頸癌）
・卵巣癌
・乳癌
・脳腫瘍
・骨肉腫・ユーイング肉腫
・網膜芽細胞腫
・その他の悪性腫瘍
・緩和医療
その他の薬物治療
・支持療法
・臓器移植・造血幹細胞移植・輸血
・全身麻酔
・消毒薬
薬剤師国家試験 出題問題対応表
薬物治療学改訂13版 主な改訂箇所一覧
