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カテゴリー: 臨床看護学  |  癌・腫瘍学

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まるごとわかる!シリーズ

まるごとわかる!がん

改訂2版

金沢医科大学 名誉教授/
小松ソフィア病院 腫瘍内科部長 元雄良治 著

定価

2,750(本体 2,500円 +税10%)


  • AB判  148頁
  • 2021年11月 発行
  • ISBN 978-4-525-50132-7

「ナースのためのいちばんわかりやすいがんの解説書」がパワーアップ!

フルカラーの豊富なイラストでがんの基礎知識をわかりやすく解説した好評書の改訂2版.
前版から引き継いだ「がんとはどのような疾患か」「がん治療のしくみはどのようなものか」「各がん種の病態や治療」などの解説に加え,進歩めざましいがん医療における最新情報をふんだんに盛り込み,さらにわかりやすくパワーアップ.
がんについて学びたいと考えている初学者に最適な1冊.

  • 序文
  • 目次
序文
 本書の初版が発刊されて早4年半が過ぎました.この間,現在も猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症によって社会全体が大きく変わりました.また,がんゲノム医療や免疫チェックポイント阻害薬といった薬物療法なども進歩しました.こうした変化を反映して今回の改訂2版が発刊されました.
 改訂2版ではがんの疫学の最新情報,新規薬剤の追加,がんゲノム医療の解説などを追記し,図表も改めて見直し,取捨選択し,修正いたしました.おかげさまで本書は「オールカラーで大変読みやすい」「研修会のテキストに役立つ」などといった評価をいただいています.
 さて,医療者として,あるいは家族として,ときには自分自身が,がんと向き合う場面があります.本書にも書きましたが,一口に「がん」と言っても,がん自体の性格(ステージや組織型・悪性度も含めて)が違い,また生体側である患者の状態(身体・こころ・社会的・スピリチュアルな面を含めて)に差があり,まさに十人十色,千差万別です.Aという患者によかったことが,Bという患者に必ずしもよいとは限りません.
 しかし,そうした状況でも,根底に流れる普遍的なことを知ることは重要です.たとえば「癒し」の要素は,あらゆる場面で必要です.「ときには治せることも,しばしば救えることも,しかし癒すことは常にできる」という言葉もあります.
 がんの「なおし」とは治癒をめざすことであり,画期的な手術や遺伝子検査によって見つかった新しい治療法が提供されることもあります.一方,「いやし」は,がんを持ちながらも,自分らしく生きたいと思うことにつながります.医療者として患者への敬意を忘れず,日頃の会話などからこれまでの人生を語ってもらったりして,その人となりを知っておくことが大切です.「なおし」と「いやし」が一体となった診療が重要ですので,本書がそのような全人的ながん医療に少しでも役に立てれば幸いです.
 最後になりましたが,改訂2 版の制作においても大変お世話になりました,株式会社南山堂の松村みどり氏,新鮮な目で図表の一点一点を再点検していただき,貴重なご助言・ご修正をいただいた同社の関係各位に深く感謝申し上げます.

2021年9月
小松ソフィア病院にて
元雄良治
目次
第1章 がんの基礎を理解しよう
1.がんの疫学
2.がんのメカニズム
3.がんの誘因・危険因子
4.治療薬の種類とその作用機序

第2章 がんの診断と治療
1.がんの診断
2.がんの治療① 局所療法
3.がんの治療② 全身療法(薬物療法)
4.支持療法
5.緩和ケア
6.患者・家族とのコミュニケーション

第3章 がん種別 知っておきたい知識とケアのポイント
1.肺がん
2.乳がん
3.胃がん
4.大腸がん
5.膵がん
6.前立腺がん

COLUMN
がん診療連携拠点病院/がん検診/臨床試験/がんリハビリテーション/EBM/支持療法と漢方/代替医療/がん患者の語り/原発不明がん/骨転移/アピアランスケア/オンコロジー・エマージェンシー/遺伝性腫瘍/がんと認知症との併存
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