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婦人科外来で始めるプレコンセプションケア

1版

東京大学大学院医学系研究科産婦人科学 教授 原田美由紀 編
国立成育医療研究センター不妊診療科 診療部長 浦田陽子 編

定価

4,180(本体 3,800円 +税10%)


  • B5判  181頁
  • 2026年4月 発行
  • ISBN 978-4-525-33211-2

日常診療に,プレコンセプションケアの視点を

生殖年齢の女性やカップルの健康を支えるため,医療従事者によるプレコンセプションケアの推進が求められています.

本書では,外来で寄せられる患者さんの相談をもとに,プレコンセプションケアの基礎知識をはじめ,各疾患の早期発見・介入につながる診療のポイントや患者さんへの具体的な説明などを,産婦人科医の立場から解説しました.プレコンセプションケアの視点を踏まえた診療を始めるための実践的な一冊です.

  • 序文
  • 目次
序文
 このたび,『婦人科外来で始めるプレコンセプションケア』を皆さまのお手元にお届けできることを心から嬉しく思っております.これもひとえにご多忙のなか素晴らしい原稿をお寄せいただいた執筆者の先生方,また作業の滞りがちな私たち編集者を粘り強くサポートいただいた南山堂の担当者の方々のおかげであり,皆さまのご尽力に心より感謝申し上げます.
 最初にプレコンセプションケアについての書籍を作りませんかというお話をいただいたのは,約2年前になります.プレコンセプションケアという言葉が少しずつ広まっている中で,この大切な概念を正しく届け実践に役立てていただくためにどのような書籍がよいのか,また,一産婦人科医として自分だったらどのような書籍がほしいか,と考えました.その結果,特に産婦人科医の視点から外来などで患者さんから寄せられるさまざまな相談を想定して内容を構成することとし,タイトルを『婦人科外来で始めるプレコンセプションケア』に決めました.そして外来診療時や相談を受けた際に気軽に手に取って参照いただきたいというコンセプトのもと,Q&A方式を採用しました.第一部ではプレコンセプションの基礎知識を,第二部では各疾患,症状への対応を解説しています.またコラムとしてトピックスも取り上げてみました.一つひとつのテーマが独立していますので,ご自身の興味のある項のみ参照いただいてもよいですし,一方で全体に目を通していただくことでプレコンセプションという広い概念の全体像をつかんでいただくこともできます.お手元に置いていただき,ご自身にあった方法で活用いただければと思います.
 折しも2025年5月に,こども家庭庁より「プレコンセプションケア推進5か年計画」が発表されました.ここでは今後5年間の集中的な取組として,プレコンセプションケアに関する概念の普及とそれに関わる人材の育成,相談支援体制の充実と強化が謳われています.本書籍は婦人科外来で始めるとタイトルにありますが,これは上述のように産婦人科医の視点から捉えたことを意味しており,医師のみを対象とするものではありません.日々健康に関する相談を受けている保健師,助産師,看護師,薬剤師などの医療従事者の方々,医療従事者に限らず自治体の窓口などで住民の相談を受けている方々,さらには当事者の方まで,さまざまな立場の方に役立てていただける内容になっています.本書籍が広く生殖年齢の女性,カップルのヘルスリテラシーと健康の向上へ貢献することを心より願っております.

2026年2月

原田美由紀
浦田 陽子
目次
Ⅰ プレコンセプションケアの基礎知識
  総 論
  Question 1 やせているほうが健康的でよいですよね?
  Question 2 タバコやお酒は妊娠のしやすさに影響しますか? 妊娠を望む場合,いつから禁煙・禁酒すべきですか?
  Question 3 飲んだほうがよいサプリメントはありますか?
  Question 4 HPVワクチンは打ったほうがよいですか?
  Question 5 妊娠を希望する場合に,受けておくべきワクチンはありますか?
  Question 6 妊娠したくなるまでは薬で避妊しようと思います.薬をやめたらすぐに妊娠してもよいですか?
  Question 7 前回の妊娠で妊娠合併症を発症しました.次回の妊娠までにできることはありますか?
  Question 8 夫(パートナー)がしておいたほうがよいことは何ですか?
  Question 9 これから妊娠を考えています.受けたほうがよい検診(検査)はありますか?

Ⅱ 診療で活かすプレコンセプションケア
  Question 10 妊孕性とは何ですか?
  Question 11 不妊の原因にはどのようなものがありますか?
  Question 12 がんと診断され,これから治療します.将来の妊娠に何か影響しますか?
  Question 13 がん治療終了後,いつから妊娠してよいですか?
  Question 14 これまで一度も月経が来ていません.どのような原因がありますか?
  Question 15 排卵から月経までの間がつらいです.どのように対処したらよいですか?
  Question 16 月経中の症状がつらいです.どのように対処したらよいですか?
  Question 17 月経の周期や量がおかしいです.どのような原因がありますか?
  Question 18 帯下や外陰部の様子がおかしいです.どのような原因がありますか?

 次の診断を受けました.どのような病気ですか? 将来子どもがほしいと考えていますが,どうすればよいですか?
  Question 19 子宮内膜症
  Question 20 多嚢胞性卵巣症候群
  Question 21 子宮筋腫
  Question 22 子宮腺筋症

 現在,次のような診断で通院しています.妊娠を考えるにあたり気をつけることはありますか?
  Question 23 糖尿病
  Question 24 甲状腺疾患(バセドウ病,甲状腺機能低下症)
  Question 25 高血圧
  Question 26 慢性腎臓病
  Question 27 自己免疫疾患(SLEなど)
  Question 28 精神疾患
  Question 29 喘 息
  Question 30 持病で薬を飲んでいます.妊娠しても大丈夫ですか? また,妊娠したら薬はどうすればよいですか?

索 引

Column
  小児RSウイルス感染症はお母さんのワクチンで防げる?
  乳房の自己検診(ブレスト・アウェアネス)
  がん・生殖医療の公的助成制度
  腸内細菌叢とプレコンセプションケア
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