南山堂

カートを見る

立ち読み
注文数:

在庫あり

電子書籍はこちら

電子書籍はこちら

2ページで診療が変わる!糖尿病・内分泌疾患 ナレッジ100

1版

八千代リハビリテーション病院 糖尿病・内分泌科 岩岡秀明 編著

定価

4,180(本体 3,800円 +税10%)


  • B5判  244頁
  • 2022年10月 発行
  • ISBN 978-4-525-23911-4

図表でわかる! 見開きでわかる! 臨床の疑問をスピード解決

糖尿病はコモンディジーズであり,常に対応が必要となる疾患です.あらゆる合併症も引き起こすことから,その治療・管理には気を抜くことができません.
また,内分泌疾患も頻度の高い疾患や緊急性のものがあり,“疑わない限り,診断できない疾患である”ことが重要な特徴で常に鑑別診断に入れておかなければなりません.
一方でこれらの領域はあらゆる器官を横断的に考える必要があり,初学者にとっては煩雑で取っ付きにくい印象を与えます.

本書は“わかりやすさ”を追求して,具体的な1つの疑問に“見開き2頁のQ&A形式”として全100項目を解説する本です.しかも図や表など用いて“明快に答えを示すこと”をコンセプトといたしました.
初期研修医から第一線のプライマリ・ケア医の方々はもちろん,看護師・薬剤師など各種メディカル・スタッフの方々まで,幅広くお役に立つと思います.

  • 序文
  • 目次
  • 執筆者一覧
  • 書評1
  • 書評2
序文
 糖尿病はプライマリ・ケアにおいてはコモンディジーズであり,常に対応が必要となる疾患です.あらゆる合併症も引き起こすことから,その治療・管理には気を抜くことができません.また,内分泌疾患も頻度の高い疾患や緊急性のものがあり,“疑わない限り,診断できない疾患である”ことが重要な特徴ですので,常に鑑別診断に入れておかなければなりません.一方でこれらの領域はあらゆる器官を横断的に考える必要があり,治療薬や使い方も日々更新されていく領域となっていて,初学者にとっては煩雑で取っ付きにくい印象を与えます.
 これまでも多くの良書が作られてきた領域ではありますが,本書は“わかりや すさ”を追求して,具体的な1つの疑問に“見開き2頁のQ&A形式”として全100項目を解説する本です.しかも図や表を用いて“明快に答えを示すこと”をコンセプトといたしました.ぜひ本書の目次をご覧いただきたいのですが,糖尿病診療編では一般診療での具体的な疑問を35項目,糖尿病合併症・併発症編ではさまざまな合併症・併発症に関する疑問を23項目取り上げました,また内分泌疾患編では,最も頻度が高い甲状腺疾患の13項目を中心に,プライマリ・ケア医にも必要な視床下部・下垂体疾患を7項目,副腎疾患を7項目,骨粗鬆症を3項目,電解質異常を6項目,そして内分泌の救急として6項目を厳選しております.ガイドライン的な記述は最小限にしつつ,各領域のスペシャリストの先生方にエキスパートオピニオンなど実臨床で役立つポイントを落とし込んでいただきました.糖尿病・内分泌疾患の診療に難しさを感じておられる非専門医の
先生に「これなら読みやすそう!」と思っていただける書籍になったと自負しております.本書は,初期研修医から第一線のプライマリ・ケア医の方々はもちろん,看護師・薬剤師など各種メディカル・スタッフの方々まで,幅広くお役に立つと思います.
 最後になりましたが,大変お忙しいなかご執筆いただきました先生方,本書企画の段階から熱心に構成・編集に携わっていただいた南山堂編集部の片桐洋平さま,本当にありがとうございました.本書が,糖尿病・内分泌疾患の患者さんたちの診療に少しでもお役に立てれば,編者として望外の喜びです.

2022年8月
岩岡秀明
目次
糖尿病診療編

糖尿病診療 まるっと解説
1 糖尿病が疑われた患者さんにはどう伝える?
2 糖尿病以外での低血糖の鑑別診断を教えてください
3 誰にでもできる食事療法のポイントは?
4 誰にでもできる運動療法のポイントは?
5 どうやったら禁煙してもらえる?
6 1型糖尿病にはどんな分類があるの?
7 インスリン療法が必要な場合と導入の方法は?
8 インスリンを嫌がる患者さんの説得法は?
9 2型糖尿病での第一選択薬,第二選択薬は?
10 内服薬と注射薬,それぞれのメリットは?
11 ビグアナイド薬の使いどころって?
12 SGLT2阻害薬の使いどころって?
13 DPP-4阻害薬の使いどころって?
14 SU薬はなるべく使用しないほうが良いの?
15 グリニド薬の使いどころって?
16 αグルコシダーゼ阻害薬の使いどころって?
17 チアゾリジン薬はまだ使用すべき薬?
18 GLP-1受容体作動薬の使いどころって?
19 CGMはどんなときに使う?
20 糖尿病でとくに有用な漢方薬はありますか?
21 経口薬併用でコントロール不良,何剤くらいからインスリン導入を考えますか?
22 ポリファーマシーの患者さんの血糖コントロールはどうしますか?
23 強化インスリン療法の適応とその方法について教えてください
24 インスリン1回注射法とその適応について教えてください
25 混合型インスリン2回注射法とその適応について教えてください
26 インスリンを打っているのに効きが悪くなったとき,想定すべきことは?
27 インスリン療法ってやめられるの?
28 シックデイ時の対応のポイントは?
29 高齢者での血糖コントロールの目標について教えてください
30 高血糖になりやすい薬剤について教えてください
31 やる気がない患者さんを元気づけるには?
32 マルチモビディティの患者さんの治療はどうすべき?
33 旅行や災害時などの備え,どう指導する?
34 他職種・他施設スタッフと協働するコツは?
35 サプリメントや民間療法が好きな患者さんへの対応のコツは?

糖尿病合併症・併発症編

糖尿病合併症 まるっと解説
36 糖尿病患者が意識障害を起こしたらどうする?
37 乳酸アシドーシスってどんなときに起こるの?
38 低血糖のとき,対応は?
39 神経障害,どうしたら防げる?
40 網膜症,どうしたら防げる?
41 糖尿病性腎症,どうしたら防げる?
42 心疾患,どうしたら防げる?
43 脳血管障害,どうしたら防げる?
44 末梢血管障害,どうしたら防げる?
45 糖尿病患者の認知症予防,認知症患者の糖尿病治療のコツは?
46 糖尿病とがんの関係は?
47 糖尿病患者が精神的につらそうなときはどうする?
48 虚弱患者の糖尿病,気を付けることは?
49 歯科医師でもないのに歯周病まで気にしないとだめですか?
50 脂肪肝,患者さんにどうリスクを伝える?
51 糖尿病患者が罹りやすい感染症は?
52 糖尿病がある高血圧症での治療薬の選択は?
53 脂質異常症患者にスタチン系とフィブラート系を併用する場合はありますか?
54 肥満症患者へ外科的治療を勧めるのはどんなとき?
55 無症候性高尿酸血症は,薬物療法の適応がありますか?
56 妊婦・挙児希望の糖尿病患者への対応法は?
57 フットケアについて知っておくべきことは?
58 他科へ紹介するときにやったほうがよいことってありますか?

内分泌疾患編

内分泌疾患 まるっと解説
甲状腺疾患
59 甲状腺機能亢進症,どんなとき疑う?
60 バセドウ病,各種治療法の利点・欠点を教えてください
61 チアマゾールとプロピルチオウラシルの使い分けは? また無機ヨウ素はどう使う?
62 バセドウ病患者の妊娠で注意することは?
63 抗甲状腺薬中止のタイミングとその後の経過観察のポイントは?
64 頸部が痛むときに疑う疾患は?
65 無痛性甲状腺炎,どんなとき疑う?
66 甲状腺機能低下症,どんなとき疑う?
67 甲状腺機能の低下がない橋本病はどうすべき?
68 甲状腺ホルモン薬を始めるときの用量,増量のペースはどうする?
69 潜在性甲状腺機能低下症で治療が必要になるのはどんなとき?
70 non-thyroidal illnessについて教えてください
71 甲状腺結節を診るときのコツを教えてください
視床下部・下垂体疾患
72 下垂体前葉機能低下症ってどんなときに疑うの?
73 乳汁漏出の場合に疑うべきなのは?
74 先端巨大症って見た目だけで疑っていいの?
75 多尿の鑑別診断について教えてください
76 視床下部・下垂体が原因の性腺機能低下症にはどんなものがある?
77 CTを撮ったら下垂体腫瘍が疑われました,まずどうすべき?
78 SIADHについて教えてください
副腎疾患
79 原発性副腎皮質機能低下症(アジソン病)ってどんなときに疑うべき?
80 原発性アルドステロン症は高血圧患者全例で疑うべきですか?
81 原発性アルドステロン症は手術を勧めるべきですか?
82 原発性アルドステロン症で内科的治療をする場合のポイントは?
83 褐色細胞腫とパラガングリオーマは高血圧患者全例で疑うべきですか?
84 CTを撮ったら副腎が大きい気がします.治療は必要ですか?
85 クッシング症候群の診断と治療について教えてください
骨粗鬆症
86 高齢女性の骨粗鬆症は原発性でいいですか?
87 さまざまな骨粗鬆症治療薬の使い分けを教えてください
88 骨粗鬆症の生活指導って効果はありますか?
電解質異常
89 低ナトリウム血症,どのように対応する?
90 高ナトリウム血症,どのように対応する?
91 低カリウム血症,どのように対応する?
92 高カリウム血症,どのように対応する?
93 低カルシウム血症,どのように対応する?
94 高カルシウム血症,どのように対応する?
内分泌の救急
95 甲状腺クリーゼを疑うポイントは?
96 粘液水腫昏睡を疑うポイントは?
97 副腎不全を疑うポイントは?
98 褐色細胞腫クリーゼを疑うポイントは?
99 下垂体卒中を疑うポイントは?
100 高カルシウム血症クリーゼを疑うポイントは?
執筆者一覧
(執筆順)

岩岡 秀明 八千代リハビリテーション病院 糖尿病・内分泌内科
松澤 陽子 松澤内科・糖尿病クリニック
常見亜佐子 医療法人鉄蕉会亀田総合病院糖尿病内分泌内科
米田 千裕 三咲内科クリニック
三澤 美和 大阪医科薬科大学病院 総合診療科
小野 正人 横浜市立大学附属病院 内分泌・糖尿病内科
谷川 聖明 谷川醫院/京都大学附属病院 漢方診療ユニット
栗林 伸一 三咲内科クリニック
吉田 洋子 公益財団法人朝日生命成人病研究所附属医院 糖尿病内科
大西由希子 公益財団法人朝日生命成人病研究所附属医院 糖尿病内科
小堀 勤子 公益財団法人朝日生命成人病研究所附属医院 糖尿病内科
熊﨑 香織 神戸大学医学部附属病院 感染症内科
岩田健太郎 神戸大学医学部附属病院 感染症内科
濱野 頌子 東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科
内田 大学 ほたるのセントラル内科
竹内  牧 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
西川 哲男 西川クリニック
伴  俊明 いすみ医療センター 内科
時永耕太郎 松戸市立総合医療センター 糖尿病・代謝・内分泌内科
西村 元伸 独立行政法人国立病院機構 千葉東病院 糖尿病・内分泌内科
井上 玲子 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科
井上 大輔 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科
杉本 俊郎 滋賀医科大学 総合内科学講座
五十嵐活志 千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科
小出 尚史 千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科
横手幸太郎 千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科
書評1
雨森正記(医療法人社団弓削メディカルクリニック・滋賀家庭医療学センター)

 私自身,糖尿病や内分泌疾患の患者を専門医へ紹介することは多くはない.それは家庭医・総合診療医も,糖尿病や甲状腺疾患を外来で適切に治療するべきと考えてきたからである.そのため,家庭医・総合診療医の立場を理解された専門医の方からの情報をもとに常に知識のbrush upを怠らないように心がけてきた.そんな自分がとくに糖尿病領域で参考にさせていただいているのが本書の編著者である岩岡秀明先生が執筆された書物である.私はこれまでも岩岡先生の書物で勉強させていただき,自分の診療の方向,処方が標準的かどうか確認するようにしてきた.今回,新たに岩岡先生が糖尿病だけでなく内分泌疾患も含めて編集された同書について早速拝読させていただいた.
 本書は,糖尿病診療編,糖尿病合併症・併発症編,内分泌疾患編の3部に分かれており,多くの方が疑問と思う100項目を見開き2ページで解説する形式をとっている.100項目はそれぞれ誰しもが抱く疑問をあげており,非常にわかり易くコンパクトに解説されている.とくに糖尿病に関しては,各種の薬剤の使い方,注意点だけでなく,ポリファーマシーやマルチモビディティの患者の場合の考え方などあまり他書ではとりあげてこられなかった項目があげられており参考になった.
 私自身は,とくに甲状腺疾患などの内分泌疾患の診断,治療などについても解説していただいているのが非常にありがたかった.私は家庭医療・総合診療の専攻医の指導を行っており,専攻医も甲状腺疾患については適切に診断・治療を自分自身で行えるようになって欲しいと常々思っている.しかしながら,内分泌疾患については専攻医が経験することは多いわけではなく,専攻医自身が治療を行うのではなく専門医に任せてしまうことが少なくない現状を残念に思っている.本書では,甲状腺疾患の診断と治療についていろいろな項目に分けてわかりやすく解説されており,専攻医やあまり経験のない家庭医・総合診療医も参考になると思われた.また原発性アルドステロン症についても診断,治療についても最近のガイドラインを踏まえてわかりやすく解説していただいており,明日からの診療にも生かせる内容と思われた.
 以上の点からも日々診療を行っている家庭医,総合診療医だけでなく,その専攻医の方など糖尿病,内分泌疾患の経験が少ない方にも本書を参考にすることによって明日からの診療がより楽しいものになると確信している.
書評2
本郷舞依(みちのく総合診療医学センター 坂総合病院 総合診療科)

 岩岡先生はこれまでもプライマリ・ケア医向けの本をたくさん出してこられています.そして本書は岩岡先生の記念すべき10冊目の編著書になります!
 糖尿病に関して,厚生労働省の2016年「国民健康・栄養調査」によると,「糖尿病が強く疑われる者」は約1,000 万人,「糖尿病の可能性を否定できない者」も約1,000 万人と推計されています.そのため,糖尿病専門医だけですべて対応するのは難しく,われわれプライマリ・ケア医が適切な日常管理を行うなど,非常に重要な役割を担うのではないかと思います.また,日本内分泌学会で公開されている全国の専門医リストをみると,都市部以外には各県10~50名前後の内分泌専門医しかいません.当院にも成人をみる内分泌専門医はおらず,専門医が少ないからこそ,プライマリ・ケア医が適切にスクリーニングをして専門医につなぐ必要があります.本書は,そんなプライマリ・ケア医がもつ不安に応える形で「糖尿病・内分泌疾患の100の疑問」を見開き2ページで解説しており,非常に見やすく簡潔にまとめられています.そのため,忙しい診療の合間でもすぐに確認することができ有用です.また,医師だけでなく,糖尿病診療にかかわる看護師,薬剤師など各種メディカルスタッフにもわかりやすく学んでいただける内容となっています.ぜひ一度,目次だけでもご覧ください.薬の使い分け・使いどころ,糖尿病患者の食事療法(項目3),運動療法(項目4),禁煙指導のポイント(項目5),サプリメントや民間療法が好きな患者さんへの対応のコツ(項目35),糖尿病患者が精神的につらそうなときの対応(項目47)などなどきっと中身が気になって,読みたくなるはずです.
 なお,表紙はかわいらしいウサギが駆け出す絵で,親しみやすさがあります.ウサギの大きな耳は情報収集に優れており,また,ピョンピョン飛び跳ね進む姿から,トントン拍子に物事が問題なく解決する,跳躍の象徴といわれます.そのウサギのように,本書はまさに糖尿病・内分泌疾患に関する知識を効率的に収集・整理でき,日々の診療を飛躍的にアップさせることでしょう.
カートに追加しました。
お買い物を続ける カートへ進む