第三期 特定健診・特定保健指導ガイド
1版
東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・生活習慣病予防講座 特任教授/
帝京大学医学部附属溝口病院 病態栄養学講座 常勤客員教授
門脇 孝 編
あいち健康の森健康科学総合センター センター長 津下一代 編
定価
4,950円(本体 4,500円 +税10%)
- B5判 328頁
- 2018年9月 発行
- ISBN 978-4-525-20781-6
健診・保健指導の現場で活用!
特定健診・特定保健指導は,内臓脂肪蓄積に基づいた生活習慣病対策,および生活習慣改善のための保健指導につなげる仕組みである.平成30年度から実施される第三期での変更点を中心に,背景となる理論や考えかた,科学的エビデンス,具体的な取組みかたについて,各専門の立場からわかりやすく解説.
- 序文
- 目次
序文
内臓脂肪の蓄積に焦点をあて,生活習慣改善のための保健指導につなげる仕組み,特定健診・特定保健指導制度がスタートしてから早10年が経つ.健診・保健指導は,健康状態を確認し,自らの健康管理を振り返る機会として身近にとらえられるようになり,国民の健康意識の大きな転換点となった.健診データのナショナルデータベースへの集約と分析手法の確立により,保健事業評価がなされるとともに,生活習慣病対策のためのエビデンスが集積されてきている.
これらをふまえ,平成30年度からの第三期に向けて生活習慣病対策における健診の在り方が議論され,詳細健診には新たな検査項目が追加されるほか,保健指導の弾力的な運用が導入されることとなった.健診結果の情報提供や保健指導の場面でさらなる活用が期待される「フィードバック文例集」の改訂など,糖尿病など生活習慣病の重症化予防の観点からも見直しを行い,新たなスタートを切る.一方で,保険者は加入者全体の健診データ分析をおこない,重症化予防やポピュレーション・アプローチの強化などに対しても戦略的に取組むことを求められている.
本書は,平成30年度からの特定健診・特定保健指導の変更点や対策の実例などをふまえ,それぞれ専門の立場から背景となる理論や考えかた,科学的エビデンス,具体的な取組みかたを解説いただいている.データヘルス計画や重症化予防事業などにも対応できるよう,内臓脂肪蓄積以外のリスク対策の考えかたについても記述いただいている.
本書が健診・保健指導の第一線を担う医師,保健師,看護師,管理栄養士などの医療職ならびに医療保険者などの関係者に活用されることを願っている.
2018年8月
編 者
これらをふまえ,平成30年度からの第三期に向けて生活習慣病対策における健診の在り方が議論され,詳細健診には新たな検査項目が追加されるほか,保健指導の弾力的な運用が導入されることとなった.健診結果の情報提供や保健指導の場面でさらなる活用が期待される「フィードバック文例集」の改訂など,糖尿病など生活習慣病の重症化予防の観点からも見直しを行い,新たなスタートを切る.一方で,保険者は加入者全体の健診データ分析をおこない,重症化予防やポピュレーション・アプローチの強化などに対しても戦略的に取組むことを求められている.
本書は,平成30年度からの特定健診・特定保健指導の変更点や対策の実例などをふまえ,それぞれ専門の立場から背景となる理論や考えかた,科学的エビデンス,具体的な取組みかたを解説いただいている.データヘルス計画や重症化予防事業などにも対応できるよう,内臓脂肪蓄積以外のリスク対策の考えかたについても記述いただいている.
本書が健診・保健指導の第一線を担う医師,保健師,看護師,管理栄養士などの医療職ならびに医療保険者などの関係者に活用されることを願っている.
2018年8月
編 者
目次
第Ⅰ部 標準的な健診・保健指導プログラムの考えかた
概 論 編 者
第1章 健診・保健指導とはどうあるべきか ─内科学的見地から─ (永井良三)
1-1 健診と健康づくり運動の歴史
1-2 特定健診の法的根拠
1-3 平成30年(2018年)度からの特定健診・特定保健指導に関する論点
1-4 特定健診・特定保健指導に求められること
第2章 健診・保健指導はどうあるべきか ─社会医学的見地から─ (多田羅浩三)
2-1 健康づくりの歩み
2-2 健康日本21
2-3 基本健康診査・定期健康診断の限界
2-4 生活習慣病予防のための本格的な取組み
第3章 特定健診・特定保健指導 ─制度にかかわる法律と仕組み─ (津下一代)
3-1 生活習慣病対策としての健診・保健指導
3-2 特定健診・特定保健指導の仕組み
3-3 保健事業のPDCAサイクル
3-4 年齢層を考慮した健診・保健指導
第4章 特定健診・特定保健指導 ─これまでの成果と第三期のおもな改正点─ (津下一代)
4-1 特定保健指導に関する研究の進展
4-2 ナショナルデータベース(NDB)を使った国としての評価
4-3 効果的な特定保健指導の実施方策に関する保険者調査
4-4 評価結果をふまえた第三期の改正点
第Ⅱ部 健診・保健指導の視点からみた病態の理解
第5章 内臓脂肪蓄積と生活習慣病(メタボリックシンドローム) (西澤 均 下村伊一郎)
5-1 内臓脂肪蓄積と脂肪細胞機能異常
5-2 肥満・内臓脂肪蓄積に起因する代謝異常・生活習慣病と動脈硬化性疾患
5-3 内臓脂肪蓄積・メタボリックシンドローム診断の意義とその対策
第6章 肥満症 (小野 啓 横手幸太郎)
6-1 肥満症の診断
6-2 肥満・肥満症の病態
6-3 肥満症に合併する疾患とその対処
6-4 予防,治療と管理・指導
第7章 コホート研究からみた循環器疾患リスク ─非肥満の課題─ (崔 仁哲 磯 博康)
7-1 メタボリックシンドロームと循環器疾患の発症・死亡リスクとの関連
7-2 非肥満のハイリスクと循環器疾患の発症・死亡との関連
第8章 高齢者の健診と保健指導 ─フレイルを中心として─ (鈴木隆雄)
8-1 高齢者における保健事業の現状と課題
8-2 フレイルとは
8-3 高齢者のフレイルの実態
8-4 フレイルに対する身体活動(運動)や栄養の効果
第9章 糖尿病の病態・管理目標値 ─若年者,高齢者─ (鈴木 亮 門脇 孝)
9-1 糖尿病の病態
9-2 糖尿病患者数の推移
9-3 糖尿病の診断
9-4 若年者と高齢者における糖尿病の特徴の違いと指導の留意点
9-5 管理目標値の考えかた
第10章 慢性腎臓病(CKD)の病態と治療 (佐藤 大 加藤秀樹 南学正臣)
10-1 腎臓のはたらき
10-2 慢性腎臓病(CKD)の重要性
10-3 慢性腎臓病(CKD)の診断基準と重症度分類
10-4 腎機能にかかわる検査
10-5 慢性腎臓病(CKD)の症状
10-6 慢性腎臓病(CKD)の治療
第Ⅲ部 健診結果の読みかた,説明の方法
第11章 血圧値 (三浦克之)
11-1 血圧と循環器疾患リスク
11-2 血圧の測定方法と血圧分類
11-3 血圧によるリスク層別化と治療方針
11-4 血圧を低下させるための生活習慣の改善項目
11-5 降圧目標と薬物治療の基本
11-6 健診で測定された血圧値に対するフィードバック文例集
第12章 血糖値(空腹時血糖,随時血糖,HbA1c) (高本偉碩)
12-1 糖代謝異常・糖尿病の疫学と血糖関連検査
12-2 血糖関連検査の対応関係と読みかたと説明
第13章 脂質検査値(non-HDL,LDL,HDL,TG) (寺本民生)
13-1 脂質検査項目
13-2 脂質検査値の判断基準
13-3 保健指導の要点
13-4 具体的な生活習慣の改善指導
第14章 冠動脈疾患(虚血性心疾患)発症予防からみた脂質管理 ─動脈硬化性疾患予防ガイドラインと吹田スコア─ (岡村智教 宮本恵宏)
14-1 なぜ高LDL-C血症はメタボリックシンドロームの構成要素ではないのか
14-2 「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」と絶対リスク
14-3 吹田スコアを用いた将来の虚血性心疾患発症リスクの予測
14-4 LDL-Cとその他の脂質の管理
第15章 腎機能(血清クレアチニン値,eGFR) (中川詩織 安田宜成 和田隆志)
15-1 慢性腎臓病(CKD)の概要と特定保健指導の役割
15-2 腎健診受診者に対する保健指導,医療機関紹介基準に関する提言
15-3 健診項目とその評価法,対象者へのフィードバック
第16章 12誘導心電図 ─心房細動─ (小久保喜弘 宮本恵宏 峰松一夫)
16-1 安静時12誘導心電図
16-2 心電図検査に関するフィードバック文例集
16-3 保険者および健診担当医への補足説明
Column 心電図検査の意義についての検討
第17章 眼底検査 ─高血圧・糖尿病─ (川崎 良)
17-1 特定健診・特定保健指導における眼底検査
17-2 高血圧
17-3 糖尿病患者,高血糖者
第18章 標準的な質問票 (中山健夫)
18-1 標準的な質問票の目的
18-2 新しい質問項目とその活用
18-3 健康情報サイト e-ヘルスネットの活用
第Ⅳ部 保健指導の実際
第19章 第三期の変更点をふまえた保健指導のポイント (津下一代)
19-1 特定保健指導の基本的な流れ
19-2 第三期の特定保健指導の弾力化への対応
19-3 保健指導人材の育成と組織的対応
第20章 行動変容ステージをふまえた保健指導 (杉田由加里)
20-1 保健指導の目的と保健指導実施者の役割
20-2 保健指導で求められる能力
20-3 行動変容ステージ
20-4 保健指導のプロセスと必要な保健指導技術
第21章 保健指導 ─栄養・食生活─ (武見ゆかり 林 芙美)
21-1 保健指導の目的とねらい
21-2 アセスメント
21-3 行動目標の設定に向けた情報提供
21-4 具体的な指導方法:教材,プログラムなど
21-5 行動継続に向けた支援
21-6 保健指導の評価,つぎのステップへ
第22章 保健指導 ─運動─ (中田由夫)
22-1 保健指導の目的
22-2 アセスメント
22-3 行動目標設定に向けた情報提供
22-4 具体的な指導方法
22-5 行動継続に向けた支援
22-6 保健指導の評価
第23章 禁煙支援 (中村正和)
23-1 第三期 特定健診・特定保健指導における禁煙支援の位置づけ
23-2 禁煙支援と受動喫煙に関する情報提供の意義
23-3 求められる禁煙支援の内容
23-4 指導者トレーニングと指導用教材
第24章 飲酒に対する指導 (真栄里 仁 堀江義則 伊藤 満 横山 顕 樋口 進)
24-1 アルコールと健康
24-2 飲酒量と身体疾患のリスク
24-3 減酒指導
第25章 睡眠・ストレスマネジメント (西 大輔 山之内芳雄)
25-1 保健指導の目的
25-2 アセスメント
25-3 具体的な情報提供および指導方法
第26章 口腔保健 (加藤 元)
26-1 よく噛めないこと(咀嚼障害)と栄養
26-2 よく噛めないこと(咀嚼障害)への対策
26-3 よく噛まないことと肥満
26-4 よく噛まないことへの対策
26-5 歯を失う二大原因とその予防法
第27章 保健指導の評価 (村本あき子)
27-1 保健指導における評価の目的
27-2 保健指導を評価する視点
27-3 具体的な保健指導の評価指標と評価時期
第28章 保健指導の新たな取組み (野村恵理 栄口由香里 津下一代)
28-1 宿泊型新保健指導(スマート・ライフ・ステイ)
28-2 IoTを活用した生活習慣改善支援
28-3 糖尿病性腎症重症化予防プログラム
第Ⅴ部 健診・保健指導を効果的に実施していくための体制
第29章 都道府県の立場から (藤内修二)
29-1 特定健診・特定保健指導の確実な実施に向けての支援
29-2 特定健診の精度管理
29-3 データヘルス計画の策定ならびに推進の支援
Column 事例1:大分県におけるデータヘルス計画の策定・推進の支援
29-4 生活習慣病対策における市町村の庁内連携の推進
29-5 職域における効果的な実施に向けての支援
Column 事例2:大分県における健康経営の推進
29-6 市町村における生活習慣病対策の評価
26-7 保険者協議会の活性化
第30章 市町村における効果的な健診・保健指導 (野口 緑)
30-1 市町村における特定健診・特定保健指導の基本的な考えかた
30-2 重症化ハイリスク者に対する効果的な保健指導
30-3 効果的な運用
30-4 まちの健康づくり
第31章 保険者の立場から(データヘルス計画) (鎌形喜代実)
31-1 データヘルス計画推進の背景
31-2 データヘルス計画策定に向けた取組み:市町村国保の活動を中心に
31-3 国保・後期高齢者ヘルスサポート事業
31-4 国保データベース(KDB)システム
第32章 産業医の立場から ─健康経営と健診─ (岩崎明夫)
32-1 事業者と保険者
32-2 健康経営の潮流と特定健診・特定保健指導
32-3 第三期に向けて
第33章 医師会の立場から (今村 聡)
33-1 制度の見直しにあたって
33-2 ますます重要となる地域医師会との連携
33-3 第三期における実施体制構築にあたっての留意点
33-4 特定健診・特定保健指導を起点とするさまざまな取組み
33-5 効果的な実施に向けた健診データの質の統一
第34章 健診・保健指導機関の立場から (武藤繁貴)
34-1 日本人間ドック学会の保健指導実施者研修体系
34-2 日本人間ドック学会の「保健指導実施施設」認定事業
34-3 保健指導の質の管理と人材育成の具体的手法
付録1 健診の判定値に応じた対応(情報提供・動機付け支援・積極的支援・受診勧奨)
付録2 保健指導のための資料集
日本語索引
外国語索引
概 論 編 者
第1章 健診・保健指導とはどうあるべきか ─内科学的見地から─ (永井良三)
1-1 健診と健康づくり運動の歴史
1-2 特定健診の法的根拠
1-3 平成30年(2018年)度からの特定健診・特定保健指導に関する論点
1-4 特定健診・特定保健指導に求められること
第2章 健診・保健指導はどうあるべきか ─社会医学的見地から─ (多田羅浩三)
2-1 健康づくりの歩み
2-2 健康日本21
2-3 基本健康診査・定期健康診断の限界
2-4 生活習慣病予防のための本格的な取組み
第3章 特定健診・特定保健指導 ─制度にかかわる法律と仕組み─ (津下一代)
3-1 生活習慣病対策としての健診・保健指導
3-2 特定健診・特定保健指導の仕組み
3-3 保健事業のPDCAサイクル
3-4 年齢層を考慮した健診・保健指導
第4章 特定健診・特定保健指導 ─これまでの成果と第三期のおもな改正点─ (津下一代)
4-1 特定保健指導に関する研究の進展
4-2 ナショナルデータベース(NDB)を使った国としての評価
4-3 効果的な特定保健指導の実施方策に関する保険者調査
4-4 評価結果をふまえた第三期の改正点
第Ⅱ部 健診・保健指導の視点からみた病態の理解
第5章 内臓脂肪蓄積と生活習慣病(メタボリックシンドローム) (西澤 均 下村伊一郎)
5-1 内臓脂肪蓄積と脂肪細胞機能異常
5-2 肥満・内臓脂肪蓄積に起因する代謝異常・生活習慣病と動脈硬化性疾患
5-3 内臓脂肪蓄積・メタボリックシンドローム診断の意義とその対策
第6章 肥満症 (小野 啓 横手幸太郎)
6-1 肥満症の診断
6-2 肥満・肥満症の病態
6-3 肥満症に合併する疾患とその対処
6-4 予防,治療と管理・指導
第7章 コホート研究からみた循環器疾患リスク ─非肥満の課題─ (崔 仁哲 磯 博康)
7-1 メタボリックシンドロームと循環器疾患の発症・死亡リスクとの関連
7-2 非肥満のハイリスクと循環器疾患の発症・死亡との関連
第8章 高齢者の健診と保健指導 ─フレイルを中心として─ (鈴木隆雄)
8-1 高齢者における保健事業の現状と課題
8-2 フレイルとは
8-3 高齢者のフレイルの実態
8-4 フレイルに対する身体活動(運動)や栄養の効果
第9章 糖尿病の病態・管理目標値 ─若年者,高齢者─ (鈴木 亮 門脇 孝)
9-1 糖尿病の病態
9-2 糖尿病患者数の推移
9-3 糖尿病の診断
9-4 若年者と高齢者における糖尿病の特徴の違いと指導の留意点
9-5 管理目標値の考えかた
第10章 慢性腎臓病(CKD)の病態と治療 (佐藤 大 加藤秀樹 南学正臣)
10-1 腎臓のはたらき
10-2 慢性腎臓病(CKD)の重要性
10-3 慢性腎臓病(CKD)の診断基準と重症度分類
10-4 腎機能にかかわる検査
10-5 慢性腎臓病(CKD)の症状
10-6 慢性腎臓病(CKD)の治療
第Ⅲ部 健診結果の読みかた,説明の方法
第11章 血圧値 (三浦克之)
11-1 血圧と循環器疾患リスク
11-2 血圧の測定方法と血圧分類
11-3 血圧によるリスク層別化と治療方針
11-4 血圧を低下させるための生活習慣の改善項目
11-5 降圧目標と薬物治療の基本
11-6 健診で測定された血圧値に対するフィードバック文例集
第12章 血糖値(空腹時血糖,随時血糖,HbA1c) (高本偉碩)
12-1 糖代謝異常・糖尿病の疫学と血糖関連検査
12-2 血糖関連検査の対応関係と読みかたと説明
第13章 脂質検査値(non-HDL,LDL,HDL,TG) (寺本民生)
13-1 脂質検査項目
13-2 脂質検査値の判断基準
13-3 保健指導の要点
13-4 具体的な生活習慣の改善指導
第14章 冠動脈疾患(虚血性心疾患)発症予防からみた脂質管理 ─動脈硬化性疾患予防ガイドラインと吹田スコア─ (岡村智教 宮本恵宏)
14-1 なぜ高LDL-C血症はメタボリックシンドロームの構成要素ではないのか
14-2 「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」と絶対リスク
14-3 吹田スコアを用いた将来の虚血性心疾患発症リスクの予測
14-4 LDL-Cとその他の脂質の管理
第15章 腎機能(血清クレアチニン値,eGFR) (中川詩織 安田宜成 和田隆志)
15-1 慢性腎臓病(CKD)の概要と特定保健指導の役割
15-2 腎健診受診者に対する保健指導,医療機関紹介基準に関する提言
15-3 健診項目とその評価法,対象者へのフィードバック
第16章 12誘導心電図 ─心房細動─ (小久保喜弘 宮本恵宏 峰松一夫)
16-1 安静時12誘導心電図
16-2 心電図検査に関するフィードバック文例集
16-3 保険者および健診担当医への補足説明
Column 心電図検査の意義についての検討
第17章 眼底検査 ─高血圧・糖尿病─ (川崎 良)
17-1 特定健診・特定保健指導における眼底検査
17-2 高血圧
17-3 糖尿病患者,高血糖者
第18章 標準的な質問票 (中山健夫)
18-1 標準的な質問票の目的
18-2 新しい質問項目とその活用
18-3 健康情報サイト e-ヘルスネットの活用
第Ⅳ部 保健指導の実際
第19章 第三期の変更点をふまえた保健指導のポイント (津下一代)
19-1 特定保健指導の基本的な流れ
19-2 第三期の特定保健指導の弾力化への対応
19-3 保健指導人材の育成と組織的対応
第20章 行動変容ステージをふまえた保健指導 (杉田由加里)
20-1 保健指導の目的と保健指導実施者の役割
20-2 保健指導で求められる能力
20-3 行動変容ステージ
20-4 保健指導のプロセスと必要な保健指導技術
第21章 保健指導 ─栄養・食生活─ (武見ゆかり 林 芙美)
21-1 保健指導の目的とねらい
21-2 アセスメント
21-3 行動目標の設定に向けた情報提供
21-4 具体的な指導方法:教材,プログラムなど
21-5 行動継続に向けた支援
21-6 保健指導の評価,つぎのステップへ
第22章 保健指導 ─運動─ (中田由夫)
22-1 保健指導の目的
22-2 アセスメント
22-3 行動目標設定に向けた情報提供
22-4 具体的な指導方法
22-5 行動継続に向けた支援
22-6 保健指導の評価
第23章 禁煙支援 (中村正和)
23-1 第三期 特定健診・特定保健指導における禁煙支援の位置づけ
23-2 禁煙支援と受動喫煙に関する情報提供の意義
23-3 求められる禁煙支援の内容
23-4 指導者トレーニングと指導用教材
第24章 飲酒に対する指導 (真栄里 仁 堀江義則 伊藤 満 横山 顕 樋口 進)
24-1 アルコールと健康
24-2 飲酒量と身体疾患のリスク
24-3 減酒指導
第25章 睡眠・ストレスマネジメント (西 大輔 山之内芳雄)
25-1 保健指導の目的
25-2 アセスメント
25-3 具体的な情報提供および指導方法
第26章 口腔保健 (加藤 元)
26-1 よく噛めないこと(咀嚼障害)と栄養
26-2 よく噛めないこと(咀嚼障害)への対策
26-3 よく噛まないことと肥満
26-4 よく噛まないことへの対策
26-5 歯を失う二大原因とその予防法
第27章 保健指導の評価 (村本あき子)
27-1 保健指導における評価の目的
27-2 保健指導を評価する視点
27-3 具体的な保健指導の評価指標と評価時期
第28章 保健指導の新たな取組み (野村恵理 栄口由香里 津下一代)
28-1 宿泊型新保健指導(スマート・ライフ・ステイ)
28-2 IoTを活用した生活習慣改善支援
28-3 糖尿病性腎症重症化予防プログラム
第Ⅴ部 健診・保健指導を効果的に実施していくための体制
第29章 都道府県の立場から (藤内修二)
29-1 特定健診・特定保健指導の確実な実施に向けての支援
29-2 特定健診の精度管理
29-3 データヘルス計画の策定ならびに推進の支援
Column 事例1:大分県におけるデータヘルス計画の策定・推進の支援
29-4 生活習慣病対策における市町村の庁内連携の推進
29-5 職域における効果的な実施に向けての支援
Column 事例2:大分県における健康経営の推進
29-6 市町村における生活習慣病対策の評価
26-7 保険者協議会の活性化
第30章 市町村における効果的な健診・保健指導 (野口 緑)
30-1 市町村における特定健診・特定保健指導の基本的な考えかた
30-2 重症化ハイリスク者に対する効果的な保健指導
30-3 効果的な運用
30-4 まちの健康づくり
第31章 保険者の立場から(データヘルス計画) (鎌形喜代実)
31-1 データヘルス計画推進の背景
31-2 データヘルス計画策定に向けた取組み:市町村国保の活動を中心に
31-3 国保・後期高齢者ヘルスサポート事業
31-4 国保データベース(KDB)システム
第32章 産業医の立場から ─健康経営と健診─ (岩崎明夫)
32-1 事業者と保険者
32-2 健康経営の潮流と特定健診・特定保健指導
32-3 第三期に向けて
第33章 医師会の立場から (今村 聡)
33-1 制度の見直しにあたって
33-2 ますます重要となる地域医師会との連携
33-3 第三期における実施体制構築にあたっての留意点
33-4 特定健診・特定保健指導を起点とするさまざまな取組み
33-5 効果的な実施に向けた健診データの質の統一
第34章 健診・保健指導機関の立場から (武藤繁貴)
34-1 日本人間ドック学会の保健指導実施者研修体系
34-2 日本人間ドック学会の「保健指導実施施設」認定事業
34-3 保健指導の質の管理と人材育成の具体的手法
付録1 健診の判定値に応じた対応(情報提供・動機付け支援・積極的支援・受診勧奨)
付録2 保健指導のための資料集
日本語索引
外国語索引