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とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌

月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

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※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

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2026年7月 Vol.77 No.8

抗体医薬入門 基礎編

抗体を知れば,抗体医薬がわかる

ISBN 978-4-525-94034-8

定価

2,200(本体 2,000円+税10%)

  • 巻頭言
  • 目次
巻頭言
 抗体医薬品は,生体防御を担う分子である免疫グロブリン(抗体)の構造を利用した医薬品であり,標的に対する高い特異性を示すことに加え,生体に備わっている抗体のリサイクリング機構を利用することで一般的な低分子医薬品と比較して長い半減期を有するなど,医薬品として優れた特性をもっている.抗体医薬品のルーツは,1890年に発表された北里とベーリングによる血清療法にあるが,この発見に続いて,1975年に発表されたケーラーとミルシュタインによるモノクローナル抗体作製技術の開発が今日の抗体医薬品の興隆につながる大きなマイルストーンであった.
 抗体医薬品の歴史のなかでは,その後も,ウインターによる抗体のヒト化技術の開発や,免疫チェックポイント阻害抗体の開発につながった本庶博士によるPD-1の発見など,ノーベル賞級の発見や技術開発が重ねられてきたことは特筆すべき点である.抗体医薬品の製造技術についても,組換え細胞の構築,培養工程,精製工程などに関する観点から,医薬品としての供給を可能とするさまざまな技術革新が重ねられてきた.抗体医薬品の進歩はとどまることなく,現在でも,薬理作用の増強や体内動態の改善,安全性の向上を意図したさまざまな抗体エンジニアリング技術が開発され,新しい抗体医薬品が次々と開発されている.
 抗体医薬品が開発され始めた当初は,がんや関節リウマチなどが主な適応症であったが,最近では対象疾患が広がり,炎症性腸疾患,アトピー性皮膚炎,乾癬,加齢黄斑変性症,骨粗鬆症,片頭痛やアルツハイマー病など多様な疾患に使われ始めている.抗体医薬品は従来の低分子医薬品とは異なる特徴をもち,添付文書には抗体医薬品に特有の用語が記載されている.抗体医薬品の基本について学ぶことは臨床面でも重要となるものの,その全体像を基礎から体系的に整理して学ぶ機会は少なかったかもしれない.
 本特集は,抗体および抗体医薬品の基礎知識とともに,抗体医薬品の臨床上の特徴を整理して日常業務での理解につなげることを意図して企画され,「抗体の基礎知識から抗体医薬の基本がわかる内容」「従来薬と比較した際の抗体医薬の特徴」「新しいかたちの抗体医薬のしくみと臨床上のポイント」の3つから構成されている.それぞれ,研究や臨床の第一線で活躍する先生方による執筆であり,既存の教科書では学べない最先端の充実した内容になっている.今後も,新しい技術が応用され,さまざまな疾患での利用が広がる抗体医薬品について,薬剤の特徴を知りたいとき,いつでも振り返って参照できる抗体医薬入門の決定版となれば幸いである.

国立医薬品食品衛生研究所 生物薬品部 部長
石井 明子
目次
特集
抗体医薬入門 基礎編
抗体を知れば,抗体医薬がわかる

■特集にあたって (石井 明子)

■抗体の基本知識から抗体医薬の基礎がわかる
・抗体の構造と機能 ─IgGの構造,薬理作用との関わり─ (多田 稔 ほか)
・抗体医薬品の開発と製造 ─抗体はどのように選ばれ,医薬品として製造されるのか─ (内田 和久)
・抗体医薬品の一般的名称 (橋井 則貴 ほか)

■これまでのくすりと抗体医薬,なにが違う?
・がん領域で用いられる抗体医薬品 (福土 将秀)
・免疫・炎症・アレルギー疾患に用いられる抗体医薬品 (増田 崇 ほか)
・抗体医薬はなぜ効くのか? ─がん・免疫疾患以外の適応を分子病態から読み解く─ (八木 達也 ほか)
・抗体医薬品の薬物動態と相互作用 (原谷 健太 ほか)
・抗体医薬品で注意が必要な副作用 (米澤  淳)
・タンパク質の基本からわかる保管方法・調剤時の注意点 (尾﨑 正和 ほか)
・後発医薬品と比べてわかるバイオシミラー (石井 伊都子)

■新たな抗体医薬のモダリティ
・抗体薬物複合体(ADC) ─抗体が薬剤をはこぶ─ (岡田 桜)  
・二重特異性抗体 ─2つの抗原に結合する抗体医薬─ (三瓶 全次郎)
・フラグメント抗体(低分子抗体) ─抗体の断片を医薬品にする─ (木吉 真人 ほか)

シリーズ

えびさんぽ
片頭痛の予防に抗CGRP抗体製剤は効果がありますか?
(青島 周一)

医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
・フルーツジュースと糖尿病の意外な関連
・BZ系睡眠薬中止には薬剤師主導の教育的介入?
(佐藤 宏樹 澤田 康文)

飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第43回〉アローゼン®顆粒
(小嶋 純 米子 真記)

薬剤師40年目の独り言
油断大敵の語源と気くばり,そしておもてなしの心
(鎧のない薬剤師)

みんなどうやってる?がん薬剤師外来
〈第6回〉患者ごとに薬剤師は担当制にしていますか?テンプレートなどを使って面談をしていますか?
(内池 明博 川上 和宜 坂田 幸雄 杉野 善彦 福岡 智宏)

Gebaita?! 薬剤師の語(カタ)ログ
〈第55回〉VUCAの荒海の中で~「調剤薬局」ビジネスモデルの終焉?~
(大森 智史)

ぐっとよくなる! 漢方処方 快訣(かい けつ)ビフォーアフター
〈第31回〉西洋医学的治療の修飾を受けた病証への対応 経過のなかで変化する症状を手掛かりにする
(津田 篤太郎)

薬剤師の1,2,3,4!(ヒフみよ)大井教授の皮膚×くすり講座
19時限目 外用剤調剤と選定療養
(大井 一弥)

タイパUP!誰も教えてくれなかった 臨床業務の段取りお手本ファイル
〈File 16〉高齢者糖尿病×手術「退院時を見据えた処方介入」 リスク回避で安全な血糖是正
(河﨑 尚史)
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