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治療

 ジェネラリストが
「いま」必要な情報を届ける雑誌

月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

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月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

2023年6月 Vol. 105 No.6

患者の不安をやわらげるクリニカルスキル

定価

2,750(本体 2,500円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
不安を抱える患者に対して何ができるか

 外来へ来る患者さんは,自身の症状に対して不安を抱えていることが多いです.最近はスマートフォンの普及もあり,インターネットで自身の症状を調べてから受診される方も多く,人によっては調べることでさらに不安が増していることもあります.また,検査や治療を受けることで不安だけでなく,病気や症状に対するつらさや怖さも重なり,絶望感や焦燥感をもつなど精神的に追い込まれる患者さんもいます.そのため,ドクターショッピングや通院の自己中断になったり,抑うつなどの精神症状を発症したり,過剰な不安から細かく質問責めをされる患者さんもいます.結果的に治療へ前向きに取り組むことができず,経過や予後に悪影響を与える可能性もあります.
 では,こういった不安などをわれわれ医療者はどのように解消すればよいのでしょうか.今回の特集では,本人やその家族に対する病気や病名の伝え方,訴えられた不安などへの対応のしかた,障害のある方や小児への対応について,第一線で活躍されている先生方へクリニカルスキルをご紹介いただきました.また,治療や検査を受ける際のリスクコミュニケーションや費用の説明のしかた,医師に言いにくいことやマイノリティの方への配慮についても,専門にされている先生にご執筆をお願いしています.さらには,患者さんやその家族の立場から医療面接におけるコツの解説や,患者さんの安心のための医療機関の取り組みなどを,「伝えるスキル」,「診るスキル」,「やわらげるスキル」に分けて紹介しています.本特集が先生方の診療の一助となれば幸いです.

〔編集幹事〕
多摩ファミリークリニック
髙木 暢
多摩ファミリークリニック
大橋博樹
特集の目次
■伝えるスキル
Bad News を伝える準備(西 智弘)
患者本人への説明のポイント ─糖尿病患者の例─(三澤美和)
患者本人への説明のポイント ─神経難病の例─(永井健太郎)
患者家族への説明のポイント(猪野裕之,他)
リスクを正しく伝えられているか?(堀越 健)
治療にかかる費用の説明(小林廣岳)
理解の障害がある患者への説明(竹内 崇,他)
外来での話し方の工夫 ─伝わってこそ,医療コミュニケーション─(黒岩かをる)

■診るスキル
怖がる小児を診るスキル(宮本雄策)
患者の言いにくいことを聞きだすスキル(飯塚玄明)

■やわらげるスキル
「もう死にたい」と言われたら ─再び「生きると向き合う」─(今村弥生)
感情的な外来患者への対応のコツ(池亀康夫)
過剰に不安がる患者への対応のコツ(土田知也)
私のクリニックの安心へのこだわり(遠井敬大)
連載
1 問1答! 在宅報酬必須知識(8)
在総管と施設総管の算定対象は?(永井康徳)

えびさんぽ(18)
点眼剤はどれくらい効果がありますか?(青島周一)
─ ランドマークスタディと路地裏エビデンス
─ 臨床での使い方

高齢者の元気をサポートする漢方処方プロセス(10)
頻 尿(谷川聖明)

総合診療POEMs ─ 診療で使える! 旬なオススメ文献─(12)
腎機能低下の患者に対するSGLT2 阻害薬の使い所は?(須江成美,他)

緩和Case Based 教育ディスカッション(5)
強オピオイドの選び方と原則
③オピオイド開始時の説明の仕方と,経口/貼付オピオイドの使い方(宇井睦人)
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