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 ジェネラリストが
「いま」必要な情報を届ける雑誌

月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

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2021年11月 Vol. 103 No.11

病院にとっての在宅医療

やってみる,繋がってみる

定価

2,750(本体 2,500円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
かかわればケアの幅が広がる

 地域包括ケアシステムの実現には継続的にケアを提供できる医療体制,とくに生活の場で医療を提供することのできる在宅医療の充実が求められます.在宅医療を24時間体制で継続的に行うには「在宅医療のチーム化」,そしてとくに人口の少ない地域では「病院診療との連携」が重要と考えます.自分の外来患者で通院が徐々に難しくなり在宅医療を導入するケースや,日常生活機能が完全に回復しない状態で退院を求められるケースなどで病院が在宅診療と連携することも増えています.また病院が在宅医療部門を設立したり,医療者がパートタイムとして在宅医療をサポートするケースもあるでしょう.在宅医療に実際かかわることよりスムーズな連携が可能となり,病院診療にもよい影響を与えると思います.
 本特集では在宅医療に興味のある病院医療者が一歩踏み出せるような経験談やポイントを「やってみる」,「繋がる」という視点でまとめました.診療所や病院で在宅医療を提供している経験豊富な先生方に各項目を執筆していただきました.「やってみる」の項目では病院関係者が在宅医療部門を立ち上げる実際や病院サイド,在宅医療サイドがお互いに注意しておくこと,在宅医療の当番に入る際の注意などについて書いていただきました.「繋がる」の項目では各専門科が在宅医療と連携するうえで注意すること,ケア移行はいつどのように行うか,病院外来での多職種を通した在宅医療へのかかわりなどについて取り上げました.
 本書が皆さんが在宅医療にかかわるきっかけになれば嬉しく思います.

〔編集幹事〕
京都大学大学院 医学研究科 医療経済学分野 博士課程/双樹会 よしき往診クリニック
長野広之
特集の目次
病院関係者が在宅医療にかかわる意味とは 長野広之

■病院で在宅医療をやってみる
病院と在宅医療とのかかわりの実際 次橋幸男
病院における在宅医療部門の立ち上げ 小林正尚
病院医師が初めて在宅医療の当番に入るとき ─何に注意すれば上手く行えるか?─ 徳田嘉仁
病院関係者でも知っておくべき在宅医療で重要な社会制度とは 天野雅之

■病院医療者がどう繋がる?
病院医師が在宅関係者に伝えたいこと,伝えておくべきこと ─「丸投げ」にならないケア移行に必要なことは?─ 田木聡一,石上雄一郎
病院関係者が知っていなくてはいけないこと ─在宅医療の視点から─ 松本真一
循環器疾患における在宅医療 ─病院医療者がどうかかわるか?─ 池島英之
神経疾患における在宅医療 澤 信宏
呼吸器疾患における在宅医療 近藤 健
小児科疾患における在宅医療 朝倉健太郎
血液疾患における在宅医療 藤田茉莉子

■繋がるためのポイント
在宅医療で薬を処方,投与する際に押さえておくべきポイント 小林正宜
病院外来から在宅医療へのケア移行 ─いつどのように行う?─ 明石陽介
病院外来での多職種を通した在宅医療へのかかわり 溝江 篤,近藤敬太
連載
ゲンバで使える!リラックスして読める! 診療の○泌テク(23)
泌尿器科臨床判断の落とし穴(血清 PSA 測定)(松木孝和)

臨床と宗教 死を臨む患者に私ができること(10)
学びの架橋(孫 大輔,井口真紀子)

ジェネラリストのためのLGBT講座(20)
職場としての対応 (村木真紀,吉田絵理子)

頑張る女性をサポートする漢方処方プロセス(6)
抑うつ・不安(谷川聖明)
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