カテゴリー: 臨床薬学
ゼロから完全攻略! 登録販売者 独学テキスト
改訂2版
薬剤師 吉川泰紀 編
定価
2,970円(本体 2,700円 +税10%)
- A5判 514頁
- 2022年8月 発行
- ISBN 978-4-525-70732-3
独学で合格するための1冊!
・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」(令和4年3月)に対応
・過去問題を分析,試験に出る内容をまとめて覚えやすくしました.
・試験の頻出箇所や覚えるコツなど,薬剤師からのアドバイスを掲載.
・医学用語などは「ポイント」や「補足」で分かりやすく説明.
・各項目には練習問題を掲載!小まめに解くことで自然と基礎力が身に付きます.
・模擬試験(web)付き!実力を試しつつ,問題に慣れるトレーニングができます.
- 序文
- 目次
序文
登録販売者が公的資格として新設されて以降,インターネットを通じて一部の医薬品の販売が可能となったことや,セルフメディケーション税制などにより,近年セルフメディケーションに大きな注目が集まっています.セルフメディケーションの中心は一般の生活者ではありますが,一般用医薬品(OTC医薬品)の選択についてのアドバイスや医療機関への受診勧奨には薬剤師のみならず,登録販売者の活躍が期待されています.多くの方が,登録販売者試験の学習を通じて医薬品の知識を習得することは,適切なセルフメディケーションの推進に繋がると考えます.
一般用医薬品がより身近な存在となる一方で,いわゆる健康食品も含め不適切な使用による健康被害が報告されています.適切な医薬品の使用を促していくには,科学的な根拠に基づいたアドバイスが欠かせません.これは医薬関係者の一員である登録販売者にも求められていることとなります.こうした背景も踏まえ,医学薬学専門の出版社である南山堂より登録販売者試験の参考書を出版できたことは,大きな意味を持つものだと考えています.
また,令和4(2022)年3月に厚生労働省より登録販売者試験における「試験問題作成に関する手引き」の改定が発表されました.改定内容として主に,フィブリノゲン製剤や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与によりC型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟,要指導医薬品や一般用医薬品を販売する際にお薬手帳を活用することについて新たに盛り込まれました.このほか,生薬の基原に関しラテン語表記のものが増えるなど,より難しく感じる内容となっています.
登録販売者試験に合格するためには,最後まで諦めずコツコツと学習していくことが非常に重要です.AIが急速に普及する中,AIに置き換わることができない職能や資格を目指される皆様に対し,本書が役立てば幸いです.
2022年7月
吉川 泰紀
一般用医薬品がより身近な存在となる一方で,いわゆる健康食品も含め不適切な使用による健康被害が報告されています.適切な医薬品の使用を促していくには,科学的な根拠に基づいたアドバイスが欠かせません.これは医薬関係者の一員である登録販売者にも求められていることとなります.こうした背景も踏まえ,医学薬学専門の出版社である南山堂より登録販売者試験の参考書を出版できたことは,大きな意味を持つものだと考えています.
また,令和4(2022)年3月に厚生労働省より登録販売者試験における「試験問題作成に関する手引き」の改定が発表されました.改定内容として主に,フィブリノゲン製剤や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与によりC型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟,要指導医薬品や一般用医薬品を販売する際にお薬手帳を活用することについて新たに盛り込まれました.このほか,生薬の基原に関しラテン語表記のものが増えるなど,より難しく感じる内容となっています.
登録販売者試験に合格するためには,最後まで諦めずコツコツと学習していくことが非常に重要です.AIが急速に普及する中,AIに置き換わることができない職能や資格を目指される皆様に対し,本書が役立てば幸いです.
2022年7月
吉川 泰紀
目次
第 1 章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
1 医薬品概論
2 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
3 適切な医薬品選択と受診勧奨
4 薬害の歴史
第 2 章 人体の働きと医薬品
1 器官・器官系とは
2 消化器系の構造と働き
3 呼吸器系の構造と働き
4 循環器系の構造と働き
5 泌尿器系の構造と働き
6 感覚器官(目・鼻・耳)の構造と働き
7 皮膚・運動器官(骨・関節・筋肉)の構造と働き
8 脳・神経系の働き
9 薬の働く仕組み
10 症状からみた主な副作用
第 3 章 主な医薬品とその作用
1 精神神経に作用する薬―かぜ薬
2 精神神経に作用する薬―解熱鎮痛薬
3 精神神経に作用する薬―眠気を促す薬・防ぐ薬
4 精神神経に作用する薬―鎮暈薬,小児鎮静薬
5 呼吸器官に作用する薬―鎮咳去痰薬
6 呼吸器官に作用する薬―口腔咽喉薬,含嗽薬
7 胃腸に作用する薬―胃の薬(制酸薬,健胃薬,消化薬)
8 胃腸に作用する薬―腸の薬(整腸薬,止瀉薬,瀉下薬)
9 胃腸に作用する薬―胃腸鎮痛鎮痙薬,浣腸薬,駆虫薬
10 心臓などの器官や血液に作用する薬―強心薬,高コレステロール改善薬
11 心臓などの器官や血液に作用する薬―貧血用薬,その他の循環器用薬
12 排泄に関わる部位に作用する薬
13 婦人薬
14 内服アレルギー用薬
15 鼻に用いる薬
16 眼科用薬
17 皮膚に用いる薬―外皮用薬,殺菌消毒薬
18 皮膚に用いる薬―鎮痛薬,鎮痒薬,保湿薬
19 皮膚に用いる薬―抗菌薬,抗真菌薬,発毛剤
20 歯や口中に用いる薬
21 禁煙補助剤
22 滋養強壮保健薬
23 漢方処方製剤・生薬製剤
24 公衆衛生用薬
25 一般用検査薬
26 漢方処方製剤一覧
27 生薬製剤一覧
第 4 章 薬事関係法規・制度
1 医薬品医療機器等法
2 医薬品の定義と範囲
3 医薬品の容器・外箱等,添付文書への記載事項
4 医薬部外品,化粧品,保健機能食品
5 医薬品の販売業の許可
6 医薬品販売に関する法令遵守
第 5 章 医薬品の適正使用・安全対策
1 医薬品の適正使用情報① 添付文書
2 医薬品の適正使用情報② 製品表示・安全性情報
3 医薬品の安全対策
4 医薬品の副作用などによる健康被害の救済と安全対策
5 「してはいけないこと」一覧
6 「相談すること」一覧
1 医薬品概論
2 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
3 適切な医薬品選択と受診勧奨
4 薬害の歴史
第 2 章 人体の働きと医薬品
1 器官・器官系とは
2 消化器系の構造と働き
3 呼吸器系の構造と働き
4 循環器系の構造と働き
5 泌尿器系の構造と働き
6 感覚器官(目・鼻・耳)の構造と働き
7 皮膚・運動器官(骨・関節・筋肉)の構造と働き
8 脳・神経系の働き
9 薬の働く仕組み
10 症状からみた主な副作用
第 3 章 主な医薬品とその作用
1 精神神経に作用する薬―かぜ薬
2 精神神経に作用する薬―解熱鎮痛薬
3 精神神経に作用する薬―眠気を促す薬・防ぐ薬
4 精神神経に作用する薬―鎮暈薬,小児鎮静薬
5 呼吸器官に作用する薬―鎮咳去痰薬
6 呼吸器官に作用する薬―口腔咽喉薬,含嗽薬
7 胃腸に作用する薬―胃の薬(制酸薬,健胃薬,消化薬)
8 胃腸に作用する薬―腸の薬(整腸薬,止瀉薬,瀉下薬)
9 胃腸に作用する薬―胃腸鎮痛鎮痙薬,浣腸薬,駆虫薬
10 心臓などの器官や血液に作用する薬―強心薬,高コレステロール改善薬
11 心臓などの器官や血液に作用する薬―貧血用薬,その他の循環器用薬
12 排泄に関わる部位に作用する薬
13 婦人薬
14 内服アレルギー用薬
15 鼻に用いる薬
16 眼科用薬
17 皮膚に用いる薬―外皮用薬,殺菌消毒薬
18 皮膚に用いる薬―鎮痛薬,鎮痒薬,保湿薬
19 皮膚に用いる薬―抗菌薬,抗真菌薬,発毛剤
20 歯や口中に用いる薬
21 禁煙補助剤
22 滋養強壮保健薬
23 漢方処方製剤・生薬製剤
24 公衆衛生用薬
25 一般用検査薬
26 漢方処方製剤一覧
27 生薬製剤一覧
第 4 章 薬事関係法規・制度
1 医薬品医療機器等法
2 医薬品の定義と範囲
3 医薬品の容器・外箱等,添付文書への記載事項
4 医薬部外品,化粧品,保健機能食品
5 医薬品の販売業の許可
6 医薬品販売に関する法令遵守
第 5 章 医薬品の適正使用・安全対策
1 医薬品の適正使用情報① 添付文書
2 医薬品の適正使用情報② 製品表示・安全性情報
3 医薬品の安全対策
4 医薬品の副作用などによる健康被害の救済と安全対策
5 「してはいけないこと」一覧
6 「相談すること」一覧