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カテゴリー: 放射線医学/核医学

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診療放射線技術選書

核医学検査技術学

改訂5版

九州大学大学院医学研究院保健学部門医用量子線科学分野 教授 馬場眞吾 編
九州大学名誉教授 佐々木雅之 編

定価

4,840(本体 4,400円 +税10%)


  • A5判  425頁
  • 2026年2月 発行
  • ISBN 978-4-525-27945-5

分子イメージング時代の核医学検査スタンダードテキスト

本書は,診療放射線技師養成機関における教科書として,2004年の初版刊行以来,核医学技術の進歩に対応しながら改訂を重ねてきた.第5版では,関連法令の見直しに加え,新規放射性医薬品および核医学機器の情報更新,AIと核医学技術,アミロイドPETによる新たな診断法を追加.さらにインビボ用放射性医薬品による体内被ばく評価(モンテカルロ法)や,褐色細胞腫・前立腺がんを対象とした核医学治療を新たに収載し,現在の核医学教育と臨床実践に即した内容へとアップデートした.

  • 目次
  • 序文
目次
1章 核医学の基礎知識
 A.核医学とは
 B.核医学の歴史
 C.放射線物理学
  1.原子核
  2.原子核の崩壊と放射能
  3.γ線と物質との相互作用
 D.放射線に関する単位
  1.放射性同位元素に関する単位
  2.放射線の線量に関する単位
 E.放射線計測
  1.放射線測定器
  2.シンチレータのγ線検出
  3.数え落とし
 F.核医学施設の安全管理
  1.核医学領域における放射線管理
  2.核医学診療に関係する法令
  3.核医学の関連施設
  4.核医学診療を実施するために必要な法的手続き
  5.核医学施設における放射線管理業務
  6.安全対策

2章 放射性医薬品
 A.放射性医薬品の定義
 B.放射性医薬品の分類と特徴
  1.インビトロ診断用放射性医薬品
  2.インビボ診断用放射性医薬品
  3.インビボ治療用放射性医薬品
 C.放射性核種の製造
  1.原子炉による放射性核種の製造
  2.サイクロトロンによる放射性核種の製造
  3.ジェネレータによる放射性核種の製造
 D.シングルフォトン放出核種放射性医薬品
  1.無機化合物と標識化合物
  2.99mTc標識化合物
  3.放射性ヨウ素標識化合物
 E.ポジトロン放出核種放射性医薬品
  1.標識化合物自動合成装置
  2.11C の製造
  3.15Oの製造
  4.13N の製造
  5.18F の製造
 F.インビボ用放射性医薬品の品質管理
 G.インビボ用放射性医薬品による体内被ばく
  1.MIRD法による吸収線量計算
  2.S値を用いる方法
  3.モンテカルロ法
 H.インビボ診断用放射性医薬品の投与放射能

3章 核医学装置と技術
 A.核医学装置
  1.シンチレーションカメラとSPECT装置
  2.PET—CT装置
  3.PET‒MRI装置
  4.部位専用PET装置
  5.半導体カメラ
  6.PET核種製造用サイクロトロン
  7.摂取率測定装置
  8.ガンマプローブ
  9.試料測定装置
 B.撮像原理と画像処理
  1.データ収集
  2.画像処理
  3.断層画像処理
  4.核医学データ解析
  5.AIと核医学技術
 C.性能評価と保守管理
  1.核医学装置の基本性能と画像評価
  2.シンチレーションカメラとSPECT装置の性能評価
  3.シンチレーションカメラとSPECT装置の保守管理
  4.PET装置の性能評価
  5.PET装置の保守管理

4章 インビボ検査各論
 A.中枢神経系
  1.脳血流シンチグラフィ
  2.脳脊髄腔シンチグラフィ
  3.脳シンチグラフィ
  4.15O—PETによる脳循環代謝測定
  5.18F‒FDG‒PETによる脳糖代謝測定
  6.中枢性ベンゾジアゼピン受容体シンチグラフィ
  7.ドパミン系神経伝達機能測定
  8.アミロイドイメージング
  9.タウイメージング
 B.内 分 泌
  1.甲状腺シンチグラフィ
  2.甲状腺摂取率機能検査
  3.副甲状腺シンチグラフィ
  4.副腎皮質シンチグラフィ
  5.副腎髄質シンチグラフィ
 C.呼 吸 器
  1.肺血流シンチグラフィ
  2.肺換気シンチグラフィ
  3.肺吸入シンチグラフィ
 D.循 環 器
  1.心筋血流シンチグラフィ
  2.心筋梗塞シンチグラフィ
  3.心筋アミロイドーシスシンチグラフィ
  4.心筋脂肪酸代謝シンチグラフィ
  5.心筋交感神経機能シンチグラフィ
  6.心プールシンチグラフィ
  7.心筋PET
   心筋バイアビリティ
   心筋サルコイドーシス
   心筋血流 
   心筋酸素代謝・脂肪酸代謝
  8.RIアンギオグラフィ・RIベノグラフィ
  9.大型血管炎FDG–PET 
 E.消 化 器
  1.唾液腺シンチグラフィ
  2.肝(コロイド)シンチグラフィ
  3.肝アシアロシンチグラフィ
  4.胆道シンチグラフィ
  5.脾臓シンチグラフィ
  6.門脈シンチグラフィ
  7.異所性胃粘膜(メッケル憩室)シンチグラフィ
  8.消化管出血シンチグラフィ
 F.泌 尿 器
  1.腎静態シンチグラフィ
  2.腎動態シンチグラフィ・レノグラム
  3.精巣(睾丸)シンチグラフィ
 G.骨・関節
  1.骨シンチグラフィ
  2.関節シンチグラフィ
 H.血液・造血器
  1.循環血漿量
  2.循環赤血球量
  3.循環血液量
  4.赤血球寿命
  5.血栓シンチグラフィ
  6.骨髄シンチグラフィ
  7.リンパシンチグラフィ
  8.センチネルリンパシンチグラフィ
 I.腫瘍・炎症
  1.ガリウムシンチグラフィ
  2.タリウム腫瘍シンチグラフィ
  3.ソマトスタチン受容体シンチグラフィ
  4.標識白血球炎症シンチグラフィ
  5.腫瘍イムノシンチグラフィ
  6.腫瘍FDG‒PET検査
  7.脳腫瘍PET検査
  8.その他の腫瘍PET検査

5章 インビトロ検査
  1.インビトロ検査概要
  2.インビトロ検査の基礎
  3.インビトロ検査法の原理
  4.検査の流れ
  5.測定試薬の評価
  6.基準値
  7.測定誤差と精度管理

6章 核医学治療
  1.核医学治療概要
  2.甲状腺癌
  3.甲状腺機能亢進症
  4.去勢抵抗性前立腺癌骨転移
  5.悪性リンパ腫
  6.神経内分泌腫瘍
  7.131I‒MIBG
  8.177Lu‒PSMA

付 表
日本語索引 
外国語索引 
序文
 本書の初版が発行されてから22年,改訂4版から5年が経過しました.この間の核医学の進歩には目覚ましいものがありました.特に,PET/CT装置の普及が進み,FDG‒PET/CT検査は癌診療の中で欠くことのできないものとなりました.また,PET検査とSPECT検査は,認知症などの中枢神経疾患,虚血性心疾患などの循環器疾患をはじめとした多くの疾患において,形態画像診断では診ることができない病態生理を評価できる画像として疾患のマネジメントに寄与するようになりました.分子イメージングとして核医学検査が十分に活用されるには,新しい放射性医薬品の登場と合わせて,検査の精度と再現性を高め,他のモダリティとの統合的な活用を進める核医学検査技術の向上がますます重要となっています.また,核医学治療においては近年大きな進展がみられました.従来からの甲状腺癌の治療に加え,神経内分泌腫瘍,神経芽腫,前立腺癌などに対する核医学治療が次々と国内で導入され,今後もひろがりを見せつつあります.すでに癌治療戦略において確立した地位を築きつつあります.欧米ではさらに新たな化合物の利用が始まっており,日本でも使用できるようになることが期待されています.放射線および放射性核種の管理と取り扱い,医療被ばくへの対応も時代とともにアップデートが求められています.さらに,診療放射線技師が携わる日常診療においては,侵襲的な手技が可能になるなど業務拡大が進んできています.安心で安全な医療を提供できるように,さらに研鑽を積むことが求められます.
 今回の改訂では,これまでに九州大学病院で核医学診療に従事した関係者と保健学部門医用量子線科学分野の新しいメンバーを加えて執筆していただきました.基本的には従来の構成を踏まえた上で最近の核医学技術の進歩を盛り込んでいます.しかし日進月歩の領域ですので,我々の記述では不十分の部分や知りえていない部分もあると思います.読者の方々からのご指摘とご批判をいただきながら改めていければ望外の喜びです.
 最後に,故 松浦啓一 九州大学名誉教授,増田康治 同大学名誉教授,本田 浩 同大学名誉教授,石神康生 同大学大学院教授,桑原康雄 福岡大学名誉教授,一矢有一先生,ならびに九州大学大学院医学研究院臨床放射線科および九州大学病院医療技術部放射線部の諸氏に厚く御礼申し上げます.

2026年1月
馬場 眞吾
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