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カテゴリー: 医学教育学

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理系のための知的財産権

1版

阿部・井窪・片山法律事務所 弁護士・弁理士 服部 誠 著
阿部・井窪・片山法律事務所 弁護士・弁理士 黒田 薫 著

定価

2,970(本体 2,700円 +税10%)


  • B5判  141頁
  • 2019年8月 発行
  • ISBN 978-4-525-03031-5

理系研究者が読んでおきたい「知財」のキホン!

理系の研究者が自身の成果を守るとき、他者の知恵を借りるとき、著作権・特許権などの「知的財産権」は常につきまとう。そして、一つひとつを正しく理解していなければ、誰でも「不正」と認定される恐れのある重要な問題である。理系研究者が知っておかなければならない「知財」のポイントを、図表と具体的判例によりわかりやすく解説した一冊。

  • 序文
  • 目次
序文
 本書は,初めて知的財産権制度を学ぼうとする研究者や理系の学生の方々が,知的財産権に関する実務的に重要な事項を短時間で理解するための入門書です.
 知的財産権制度とは,知的創造活動によって生み出された情報を,創作した人の財産として保護するための制度のことです.創作的な表現である「著作物」は,著作権法に基づいて「著作権」という権利が付与されることによって保護が図られています.また,技術的な新しいアイデアである「発明」は,特許法に基づいて「特許権」という権利が付与されることによって保護が図られています.
 政府は,「知的財産立国」の実現を目指してさまざまな施策を進めています.「知的財産立国」とは,発明・創作を尊重するという国の方向を明らかにし,ものづくりに加えて,技術,デザイン,ブランドや音楽・映画等のコンテンツといった価値ある「情報づくり」,すなわち無形資産の創造を産業の基盤に据えることにより,わが国の経済・社会の再活性化を図るというビジョンに裏打ちされた国家戦略のことです.このような国の施策にも現れているとおり,知的財産権制度は,日本の経済社会にとって極めて重要な役割を担っています.
 知的財産権の多くは,理系出身の方々によって作り出され,また,理系出身の方によって活用されています.したがって,理系出身の方々が,知的財産権について正しい知識をもつことはとても重要なことです.
 本書は,そういった理系出身の方々が,著作権と特許権を中心に,知的財産権制度全体を短時間で理解できるように作成されています.図表や実際の裁判例をふんだんに取り入れ,初学者でも理解しやすいように工夫をこらしました.また,著作権,特許権以外の知的財産権である実用新案権,意匠権,商標権や不正競争防止法についても,重要事項をわかりやすくコンパクトに解説しました.
 本書が,これから知的財産権と関わり合いをもつ方々のお役に立てれば大変嬉しく思います.
 最後に,本書の出版にあたっては,南山堂『薬局』編集部の根本英一氏,須田幸司氏,谷田直輝氏に大変お世話になりました.ここに感謝の意を表します.

令和元年6月

阿部・井窪・片山法律事務所 
弁護士・弁理士 服部 誠
弁護士・弁理士 黒田 薫
目次
■第1章 著作権 (服部 誠)
 1.著作権の客体 ─著作物性─
 2.著作権の内容 ─著作財産権と著作者人格権─
 3.著作権の享有主体
 4.著作権の制限
 5.著作権の活用
 6.著作権侵害と救済手段

■第2章 特許権 (黒田 薫)
 1.特許制度の意義
 2.特許出願書類
 3.特許要件
 4.特許取得手続
 5.特許権の効力
 6.特許権侵害と救済手段
 7.職務発明
 8.延長登録制度
 9.先発医薬品と後発医薬品

■第3章 その他の知的財産権 (黒田 薫)
 1.実用新案権
 2.意匠権
 3.商標権
 4.不正競争防止法
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