ブックタイトルエキスパートが秘訣を語る 循環器薬物治療の極意

ページ
10/12

このページは エキスパートが秘訣を語る 循環器薬物治療の極意 の電子ブックに掲載されている10ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

エキスパートが秘訣を語る 循環器薬物治療の極意

102Ⅳ.不整脈に対する薬物治療症例提示患者 52歳,女性診断名 発作性心房細動主訴 動悸現病歴 約半年前から夜に出現する突然の動悸発作(心臓が揺れるように打つといった表現)を主訴に当院を受診した.当院初診時,洞調律(図15 - 1).発作の頻度は週4?5回,1回の持続時間は10分から1時間程度.発作が起こると息苦しさや咳も伴い,不快感が強い.父親の介護もあり,週1?2回は実家に帰っている.動悸発作の原因が不明なため,イベントホルター心電計で発作時の心電図を確認したところ,心房細動であった(図15 - 2).所見 身長 158 cm,体重 48 kg,血圧 120/70 mmHg既往歴 片頭痛:カルバマゼピン 100 mg,エレトリプタン 20 mg(頓用)生活歴 飲酒なし,喫煙なし家族歴 父:肺がん,母:高血圧検査所見血液検査 : WBC 4,160/mm3,Hb 13.7 g/dL,Plt 23.8 × 104/mm3,TC 6.7 g/dL,Alb 4.4 g/dL,AST 18 IU/L,A不整脈薬物治療におけるⅠ群抗不整脈薬の役割は何か? 15S図15-1 初診時の12誘導心電図ⅡⅠⅢaⅤRaⅤLaⅤF Ⅴ6Ⅴ5Ⅴ4Ⅴ3Ⅴ2Ⅴ1