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とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌

月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

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※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035

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2021年5月 Vol. 72 No.6

病院から地域へつなぐロービジョンケア

定価

2,200(本体 2,000円+税10%)

  • 巻頭言
  • 目次
巻頭言
 『ロービジョンケア』という言葉について,薬剤師は,どのくらい知っているであろうか.薬剤師は,安全で効果的な薬物療法を提供するために,医薬品の特性を十分に理解した上で,患者の病態に応じた服薬指導や処方設計支援などを行い,患者のQOLの向上に努めている.一方で薬物治療へ参加したいというアドヒアランスが良好であるのにかかわらず,視覚障害により,うまく服薬や点眼できない患者は少なくない.
 ロービジョンは,完全に視力を失っておらず,視力や視野だけでなく羞明,複視,色覚異常などにより見えにくい状態であり,高齢化率の上昇と視覚障害の原因となりうる糖尿病や緑内障患者が増加するわが国においては,視覚障害・ロービジョンへの対応は喫緊の課題の一つと言える.
 ロービジョンケアとは,医療,教育,社会・福祉などのさまざまな面からの包括的な患者支援であり,現在,眼科医師,視能訓練士,看護師の連携によるロービジョンケアが進められているが,服薬・点眼支援における薬剤師の役割は大きいと考える.そして,医療が病院完結型から地域完結型へ変わる中で,保険薬局でもロービジョン患者へ対応する機会が増えており,患者の生活を考慮した薬剤師連携が求められている.
 本特集では,ロービジョンの基礎知識や原因疾患の治療戦略から具体的なロービジョンケアの方法や福祉施設への橋渡しについて学ぶために必要な情報をまとめた.これからロービジョンケアへ参加する薬剤師の入門者向けのテキストとして,さらに病院から保険薬局へロービジョンケアをつなぐ薬剤師連携を実践するためのツールとなることを願い,巻頭の言葉とする.

神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部長
/神戸市立神戸アイセンター病院 薬剤部長
室井延之
目次
(特集)

■特集にあたって(室井延之)

■ロービジョンケアの心構え(山田千佳子 ほか)

■ロービジョンの基礎知識(仲泊 聡)

■ロービジョンの原因となる眼疾患の治療戦略とロービジョンケア
・緑内障および他の神経疾患(横田 聡)
・糖尿病網膜症(安藤伸朗)
・加齢黄斑変性(平見恭彦)
・網膜色素変性(斉之平真弓)
・変性近視(高橋綾子 ほか)

■再生医療とロービジョンケア(栗本康夫)

■ロービジョン患者における薬剤管理・患者支援の実践ポイント
・ロービジョン患者から見える薬剤管理(大江 泰)
・緑内障に注意を要する医薬品と代替薬の提案(田中郁壮)
・点眼剤の基礎知識(宮坂萌菜)
・ロービジョン患者支援のための点眼剤デバイス開発(柴谷直樹)
・ロービジョン患者に対する自己注射用製剤の管理と支援(西村博之)

■ロービジョン患者に対する地域連携
・病院から地域につなぐロービジョンケアと薬剤師の役割(室井延之)
・緑内障薬剤師外来の開設および取り組み(平野達也)

■視覚補助具とICT機器の選び方と使い方(山本 翠)

(シリーズ)

■薬剤師が三ツ星シェフ ~業務に活きる!活かせる!経静脈栄養のホントのところ~
経静脈栄養に用いる輸液製剤
―末梢静脈栄養用輸液製剤(アミノ酸製剤,脂肪乳剤)―
(東 敬一朗)

■毒舌妻と統計家 ―臨床試験論文を読んでみる― 第6回
新型コロナウイルス感染症のワクチンができるまで(前編)
(今井 匠/井出和希)

■プロフェッショナルEYE 専門薬剤師からみた勘所
コルヒチンという名の妙薬
(門村将太)

■フォーミュラリー道場 ―医薬品の適正使用を目指して―
薬剤別フォーミュラリー⑥
睡眠薬
(安藤正純/金井紀仁)

■臨床薬物動態のPITFALL ―その常識,ウソ? ホント?―
薬物の分布容積が小さいから組織移行性が悪い
(浜田幸宏/海老原文哉/長谷川千尋)
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