最新号

「Rp.+レシピプラス」2020年秋号 Vol.19 No.4

在庫状況:在庫あり(10月上旬発売予定)

2020年秋号 Vol.19 No.4
腎臓が教える 腎機能のみかた
助ける薬と避けたい薬

ISBN: 978-4-525-92204-7

定価:1,320円(本体1,200円+税10%)

古久保拓/村上 理/浜田康次/島﨑 学/吉田拓弥/橋本湖澄/浅井考介/柴田奈央/赤瀬朋秀/青島周一/桑原秀徳/山本雅洋

はじめに

医療法人仁真会白鷺病院薬剤科 科長 古久保 拓

知識と楽しさと信頼と

 何でもできるすごい人になりたいですか?
 ザンネンですがそんな「無敵」はこの世には存在しませんし,なれません.医療の世界でもそうです.そんなに甘くない.勉強すればするほど,自分の見識の浅さを実感するものです.
 もし「無敵」になったとしても,おそらく仕事はそんなに楽しくならないと思います.それに,どんな問題でも解決できる,というのは錯覚です.自分の世界の外側が見えてないからです.ですから,自分の世界を広げながら少しずつ進歩するのが正しくて楽しいのです.
 その世界を広げるために最適なテーマがあります.それが,今回特集した「腎臓を考えること」です.臨床の薬剤師なら誰でも仕事上で腎臓のことを考える機会があるはずです.腎機能の評価は理論的な薬物治療を実践するためにどうしても必要になります.それに,腎機能を守ることは命を守ることでもあります.ただ,その考えに馴染みがなければ,それは複雑で難しいとお考えかもしれません.
 ですから,今回は愛情をもって丁寧に腎臓にインタビューしてみました.また,具体的な薬物治療の適正化プロセスの体験についても意識してみました.
 ご自身の環境のなかで,腎臓のことを考えてどんなことができるのか,ぜひ考えて世界を広げてみてください.そして実践してみてください.その少しの進歩を積み重ね,継続してほしいのです. 勉強したことがテストに出るとうれしいように,学んだことが役立つときっと楽しいと思います.決して「無敵」になる必要はありませんからね.
 医療におけるお互いの「信頼」も今回のキーワードです.腎臓病薬物治療に関する知識を得て,活用して,楽しんで,心を動かして,社会全体の医療の質を少しずつ高めていきましょう.

世界初!? 独占インタビュー! 腎臓が語るホンネと苦労

day 1 自己紹介
day 2 尿検査
day 3 腎機能測定
day 4 臓器連関
day 5 薬について
day 6 CKDの治療
day 7 急性腎障害(AKI)

iSCAN-Dのための腎機能と薬の評価法

1.iSCANのススメ
2.CKDを知りましょう
3.腎機能評価と注意点
4.腎機能低下時のハイリスク薬
5.薬剤性腎障害の防止
6.展望 〜連携と楽しさ〜

クイズ 100腎に聞きました! 潜むリスクにiSCAN!

1.CKD G4患者へのH2受容体拮抗薬の常用量投与にiSCAN!
2.高齢者に処方された帯状疱疹治療薬.危険性を察知して代替策へiSCAN-D
3.CKD G3患者へのSGLT2阻害薬新規開始にiSCAN!
4.高血圧治療薬と糖尿病治療薬が同時に開始された腎機能低下症例にiSCAN!
5.ピルシカイニドの「ちょっとだけ」減量処方にiSCAN!
6.腎機能低下患者の骨粗鬆症に対する活性型ビタミンD3製剤にiSCAN!
7.CKD患者のDOACの用量チェックと哲学的iSCAN

身体のなかのお片づけ! 代謝・排泄と「かたち」

1.腎排泄とくすりのかたち
     水に“溶ける”とは?/エステル系プロドラッグに注意!/活性代謝物にも注意!
2.薬剤性腎障害のかたち
     “見た目”でわかるDKI/“クセ”でわかるDKI/副作用のメカニズムとかたち

コラム

・水溶性置換基のかたち
・ハプテンって,なんだ?

Series

・最近のコクシ 腎臓と薬
・プレイバック物化生 コロイドをもう1度! コロイドって,なあに?
・ハマゾン.co.jp 腎臓のはなし
・漢方検分録 ケースで学ぶ漢方薬の安全チェック 処方オーダーミス?! 診療科と齟齬がないかも確認ポイント
・エビデンスと実臨床の架け橋〜臨床疑問のゆくえ〜 腎臓病の人では生活習慣にどんな配慮をすればよいですか?

Book review

・薬のうごきを「みえる化」する一目で伝わるADME図鑑(南山堂)
・症状緩和のためのできる!使える!皮下投与(南山堂)

次号予告

抗精神病薬