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「Rp.+レシピプラス」2019年冬号 Vol.18 No.1

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2019年冬号 Vol.18 No.1
まもれ!経口抗菌薬
新スタンダード処方

ISBN: 978-4-525-92191-0

定価:1,296円(本体1,200円+税8%)

井端英憲/村上 理/浜田康次/坂野昌志/内藤雅大/伊藤文隆/奥平正美/中根茂喜/松田明里紗/小西友美/瀧藤重道/西村 正/山本浩志/浅井考介/柴田奈央/浅羽宏一/青島周一/桑原秀徳/山本雅洋

はじめに

国立病院機構三重中央医療センター 統括診療部長 井端英憲

「抗菌薬を安易に処方しないこと」が評価される時代が来る
 もうすぐ平成が終わり,次の年号に移行します.私たちの医療界も確実に変化しています.
 平成初期には,「普通感冒の患者に抗菌薬を早期に投与することで,肺炎に移行することが予防できる」と,多くの医療者が信じていた時代が存在しました.当時から「抗菌薬の適正使用」を訴え,耐性菌の出現を危惧する意見はたくさんありましたが,時代が動いたのは,2016年の伊勢志摩サミット(第42回先進国首脳会議)で,薬剤耐性菌対策が国際的課題として採択された頃です.議長国である日本は薬剤耐性対策行動計画(AMRアクションプラン)を完成させ,「抗菌薬使用量減少への取り組み」という直接的表現を導入しました.
 しかし,フリーアクセスが保証された日本では,抗菌薬を処方して欲しい患者は,抗菌薬を処方してくれる医療機関を選択するでしょう.抗菌薬適正使用の鍵は,患者家族に「不必要な抗菌薬はのみたくない」という意識を定着させることであり,保険薬局の果たす役割は重要です.
 今回,「まもれ! 経口抗菌薬 新スタンダード処方」と冠して,外来感染症への抗菌薬の選び方と使い方を特集します.経口抗菌薬を特集した書籍は少なく,参考になる内容だと確信しています.さらに,今後「小児抗菌薬適正使用支援加算」のような「抗菌薬が不必要であることを説明した場合の加算」が導入された際に,今回の内容は非常に役立つと思います.
 新世代の抗菌薬治療は「眼前の患者を救うとともに,次世代のために耐性菌を作らないことを考慮する治療になる」ことを,学んでいただければ幸いです.

誌上ディスカッション 「不適正な抗菌薬処方」に,どう対応できるのか?

1.「抗菌薬が安易に処方されている」はホント!?
2.抗菌薬処方に“待った”をかけられる? かけられない!?
3.外来抗菌化学療法での服薬指導の問題点は?
4.保険薬局で今までしてきたこと・これからできること
5.経口抗菌薬の適正な使用を実現するために有効な手立てを考える

経口抗菌薬の選び方

1.日本版AMRアクションプランに沿った外来抗菌薬の適正使用
2.普通感冒
3.気道感染症
4.副鼻腔炎
5.尿路感染症

「経口抗菌薬」使う・使えない・使うべきシーンと服薬指導のポイント

1.抗菌薬のおさらい
2.ペニシリン系抗菌薬
3.セフェム系抗菌薬
4.カルバペネム系・ペネム系抗菌薬
5.キノロン系抗菌薬
6.マクロライド系抗菌薬
7.テトラサイクリン系抗菌薬
8.その他の抗菌薬

構造式からみる経口抗菌薬の「かたち」

1.抗菌薬の「かたち」
 ・作用の「かたち」 
 ・相互作用の「かたち」─抗菌薬とアルコール飲料─ 
 ・構造の大きさと特徴─マクロライド系抗菌薬の場合─
2.PK/PD理論の「かたち」
 ・「あっ,のみ忘れた!」そのときの指導は? 
 ・可逆的? 不可逆的? を知るには 
 ・使える現場のPK/PD理論のススメ

処方例から学ぶ! 経口抗菌薬の適正使用

case1 急性上気道炎にマクロライド系抗菌薬が選択された72歳男性
・クラリスロマイシン錠(200mg) 1回1錠(1日2錠) 1日2回 朝・夕食後 3日分
case2 気管支肺炎の確定診断で,キノロン系抗菌薬による
    外来抗菌薬治療が選択された72歳男性
 ・クラビット?錠(250mg) 1回2錠(1日2錠) 1日1回 朝食後 7日分
 ・カロナール?錠(300mg) 屯用 1回2錠 発熱時 5回分

Series

・最近のコクシ 経口抗菌薬
・ハマゾン.co.jp あなたの体は9割が細菌
・生薬スロットでわかる漢方薬 抗菌作用のある漢方薬
・エビデンスと実臨床の架け橋?臨床疑問のゆくえ?
 強い抗菌薬? 弱い抗菌薬?

次号予告

抗うつ薬(仮称)