最新号

「Rp.+レシピプラス」2022年冬号 Vol.21 No.1

在庫状況:在庫あり

2022年冬号 Vol.21 No.1
ホルモンとくすり
患者対応でためらわない・ヒヨらないために!

ISBN: 978-4-525-92221-4

定価:1,320円(本体1,200円+税10%)

対馬ルリ子/村上 理/浜田康次/船津裕子/吉本裕子/北奈央子/柴田綾子/遠見才希子/堀本江美/髙宮城直子/小野陽子/川島恵美/赤澤純代/中込彰子/池田裕美枝/重見大介/高橋幸子/西部沙緒里/後藤美賀子/関口由紀/山下洋充/島﨑 学/赤瀬朋秀

はじめに

医療法人社団ウィミンズウェルネス 女性ライフクリニック銀座・新宿伊勢丹 理事長/産婦人科医師 対馬ルリ子

 世界中が未曾有のパンデミックに揺れたCOVID-19の経験を通じ,今や世界は地球環境や経済の見直しをし,ひとりひとりの尊厳を守る方向に舵を切っているように感じられます.本当に大切なものは命と健康であり,かけがえのない地球であることを,皆が実感するようになったのではないでしょうか?
 特に,ジェンダー格差が先進国の中でも飛び抜けて大きいわが国では,これまで女性の活躍はあまり期待されていませんでした.女性は子どもを産み育て,家庭を守り,老いた親や病人の面倒を見ること,地域や社会を裏方で支えることを期待され,社会全体の意思決定には関われていませんでした.かつ,これまでは,安全な出産以外の女性の健康問題,例えば月経や更年期,不妊,流産や中絶などリプロダクションの問題は,個人の問題と考えられてきました.女性に多い性差疾患,甲状腺疾患やリウマチ膠原病,気分障害,骨粗鬆症などは,企業健診にも入っておらず,子宮がん,乳がんなどの重大ながん検診さえ行政や企業が責任を持って提供するものではありませんでした.また近年は,DVや性暴力被害の理不尽さ,女性にうつや自殺が増えていることも明らかになり,女性の社会的健康問題の深刻さも認識されています.本当に困っている女性たちには,最低限の救いの手さえ届いていないのが現状です.
 今,わが国でも,女性活躍や健康長寿にとって必要な健康課題を再認識し,改善しようという動きが高まっています.SRHR(性と生殖に関する健康と権利)や,フェムテック(女性の健康問題をテクノロジーで解決しようとする動き)などのキーワードが注目されています.そのなかで,ピルやHRTなどの女性ホルモン薬は,古典的なSRHRとフェムテックの最たるものでしょう.1980年代に女性の社会進出が急速に進んだ欧米諸国では,すでに幅広く利用されてきました.今,女性の生き抜く力と妊孕力,活躍が必要な日本にとっては,必須の知識と経験です.ぜひ現場でご活用いただきたいと思います.

女性ホルモン関連薬の服薬指導

1.薬剤師が能動的にできるサポート
2.今日からできる具体的な患者サポートのアイディア
3.都市伝説に翻弄される市民に正しい情報を伝えるということ

女性ホルモン関連薬にまつわる患者サポートQ&A

1.思春期
2.性成熟期
3.更年期

女性ホルモンの変化とその影響

1.女性のライフステージとホルモンの変化
2.女性ホルモンの変化とメンタルヘルス
3.更年期以降に女性ホルモンの影響を受ける臓器
4.女性ホルモンとがん

女性ホルモンと疾患

1.月経困難症
2.月経前症候群(PMS)
3.更年期症候群
4.子宮内膜症
5.子宮筋腫

女性ホルモン治療を掘り下げる

1.婦人科ピルの使い分け
2.内科と女性ホルモン
3.閉経関連尿路生殖器症候群(GSM)と女性ホルモン
4.トランス女性とホルモン療法

Topics

・緊急避妊薬
・経口中絶薬

コラム

・セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス&ライツ
・就業と妊娠
・HPVワクチン
・不妊治療にまつわる諸問題
・ユースクリニック

Series

・最近のコクシ ホルモン製剤
・プレイバック物化生 体の中の浸透圧って,どうやって調節しているの?
・漢方検分録 ケースで学ぶ漢方薬の安全チェック
女性特有の症状を改善する漢方薬・生薬の使い方と注意事項を知る
・ハマゾン.co.jp ジュラシック・パーク

book review

・専門家のコンセンサスに基づくポケット漢方薬ガイド34(南山堂)
・現場で役立つ! OTC医薬品の特徴と選び方(ナツメ社)
・もう迷わない! 抗菌薬Navi 改訂3版(南山堂)