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カテゴリー: 臨床薬学

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伝え方の処方せん

服薬指導に困っていたら薬の妖精があらわれた

1版

油沼 漫画
神田佳典 原作・監修
児島悠史 原作・監修
野田 学 原作・監修

定価

1,650(本体 1,500円 +税10%)


  • A5判  102頁
  • 2021年11月 発行
  • ISBN 978-4-525-70771-2

その気づき,そのひとことで患者指導に違いが生まれる

悩む薬剤師のもとに現れる薬の妖精“ヤクシー”が,服薬指導のポイントや落とし穴など「伝え方」のヒントをくれる!薬剤師が伝えるべきこと,薬剤師が伝えたいことがわかる医療マンガ

  • 序文
  • 目次
序文
 薬局や病院に,ウキウキ気分で来られる方はほとんどいません.おそらく,何らかの体調不良やトラブルを抱え,不安な気持ちや塞ぎ込んだ気分で来られることの方が多いはずです.そんな状況にある患者さんから不安を打ち明けられたり,何か相談を持ちかけられたりした際,われわれ薬剤師はどんなことに気をつけて対応する必要があるでしょうか.
 例えば,同じ内容の話であっても,それを話す薬剤師のちょっとした仕草,間,使う言葉や表現,言い回しによって,患者さんの理解度や受ける印象は大きく変わってきます.ということは,薬剤師は「何を伝えるか」だけでなく「どう伝えるか(相手にどう伝わるか)」という点もしっかりと考えて服薬指導に挑まなければなりません.つまり,薬に関する知識や情報はただ身につけるだけでなく,それを“どのように伝えれば患者さんの治療や生活が良くなるのか”を踏まえた伝え方も一緒に考える必要がある,ということです.実際,間違ったことは言っていないのだけれど,“伝え方のマズさ”が原因で患者さんにうまく説明やアドバイスができなかった・・・という体験をした薬剤師はたくさんいるはずです.しかし,こうした失敗を実際に経験でもしない限り,自分の服薬指導を振り返る機会は,あまり多くありません.
 そこで今回,こうした“伝え方”の失敗談を集めて,「ではどのように伝えれば良かったのか?」を振り返る本を,日頃からよく情報交換をしているウエルシア薬局の神田佳典先生,JCHO若狭高浜病院の野田学先生と一緒にアイデアを出しながら,油沼先生に漫画で描いていただきました.われわれが経験したものと同じ失敗を繰り返す薬剤師が出てこないよう,自分の服薬指導の際のより良い“伝え方”を考えるきっかけにしていただければ嬉しいです.

2021年10月
児島悠史
目次
プロローグ

第1話 いつもと違う薬…? ~くり返す膀胱炎と抗菌薬~

第2話 貼ったところに効くんじゃないの…? ~経皮吸収型製剤と局所製剤の違い~

第3話 健康食品って安全でしょう…? ~健康食品の安全性と副作用~

第4話 うつ病じゃないのに“効能:うつ”…? ~薬剤情報提供文書記載内容の誤解~

第5話 痛み止めを使いたいけど胃が荒れるかも…? ~鎮痛薬による胃への副作用~

第6話 ほかに飲んでる薬はないけれど…? ~見逃しやすい健康食品との相互作用~

第7話 薬の数が多いと副作用が起こるの…? ~多剤併用への不安~

第8話 インフルエンザワクチンのよくある誤解 ~接種したのに発症した~


付録:薬を学ぼう病気を知ろう

その1 インフルエンザの治療と考え方

その2 光線過敏症の考え方

その3 花粉症の賢い治し方

その4 水虫薬の正しい塗り方

その5 坐薬が2種類のときの使い方
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