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カテゴリー: 循環器学  |  内科学一般

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フォーカス! 最後の心房細動診療

Ageing × Atrial Fibrillation

1版

公益社団法人 心臓血管研究所 所長 山下武志 著

定価

3,080(本体 2,800円 +税10%)


  • A5判  126頁
  • 2017年4月 発行
  • ISBN 978-4-525-24601-3

心房細動診療の臨床家が求める,最後のピースに挑む

診療に求められる医師のさじ加減とは? 高齢者の心房細動治療を主軸に,困難やリスクが複雑に絡み合った患者に対する治療をどのように選択・評価していくか,臨床試験データに著者自身の経験則も加えて実践的な方針を示しつつ,今後ますます重要性が増す高齢者・超高齢者医療のとらえ方について考え,読者に問いかける.

  • 序文
  • 目次
序文
 本書は,高齢・超高齢の心房細動患者,少なくとも75歳以上の患者を前にしたときの診療を想定し,その難しさをテーマにして書き著したものです.
 ここ十数年の間に,心房細動診療が大きく飛躍しました.この飛躍によって一般成人の心房細動診療は様変わりし,この診療の進歩に伴って,患者や家族の満足も格段に向上しているものと想像しています.
 同時に,この飛躍は,これまである意味で仕方のなかった対象,あるいは,なかばあきらめてきたとも言える課題,「高齢・超高齢者の心房細動診療」に医療者の目を向けさせているように感じます.一般成人における心房細動診療のスタンダードを得てはじめて取り掛かることのできる課題,同時に,高齢化率トップの日本が先頭になって解かなければならない課題です.
 このようななか,著した本書は,とてもテキストと言える代物ではありません.著者は,高齢・超高齢者の診療経験や学識がとくに多いわけでなく,ましてやそのような患者が多い地域医療とは少し異なる環境で長らく診療してきているので,もしかするとこの課題を前にしてやや偏った立場かもしれません.そのような立場で診療していても,この課題が今後ますます重要になると認識できるぐらい,世の中が変わってきたのでしょう.
 本書は,あくまでも討論するためのたたき台です.このたたき台を使って,多くの方々に,自分の周囲にある,この重要な課題を少しでも改善してみようという気持ちを持っていただけたのなら,著者として望外の幸せです.

2017年2月
山下武志
目次
■ Introduction
高齢化が心房細動にやってきた
超高齢者では「エンドポイントの競合」が生じる

■ Life
高齢心房細動患者に将来生じること
Lifeを考えるうえで重要な,死因に関する知識
高齢・超高齢者の死亡を考えるための原則
「外を見る」とは何か?
「外を見る」ことと生命予後
「内を診る」とは何か?
Lifeを予想することの意義

■ Brain
脳卒中予防の方針を決める前に行うルーチン
高齢・超高齢者に対する抗凝固療法の出血と梗塞のバランス
大出血はそれのみにとどまらない
高齢・超高齢者に対するワルファリンの基本原則
高齢・超高齢者に対するDOACの基本原則
UnderdoseとUnder-concentrationは異なる

■ Livelihood
「生活に困る」ってどういうこと?
心拍数調節は何のため? 目標は? 何を使う?
洞調律維持は何のため? 目標は? 何を使う?


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