ブックタイトルTEXT麻酔蘇生学4版

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TEXT麻酔蘇生学4版

ance level(SAL)に対する確率的な概念として運用される.現在ではSAL として10?6(100 万分の1)が最終滅菌法として採用されている.これは,滅菌操作後に微生物の生存する確率が100万分の1であることを意味する.3.消毒disinfection対象物中に生存する微生物の数量を減少させるための処置法で,その潜在的感染能力を消失させることを目的とする.滅菌と異なり,統一された判定基準がまだほとんど存在せず,被消毒物の用途や消毒の対象となる微生物の種類など,消毒の目的により必要とされる消毒レベルが異なる. 主な滅菌法表14-2に主な滅菌法の特徴と適応を示す.1.加熱法熱によって微生物を殺滅する方法であり,熱に安定な被滅菌物に適用される.被滅菌物の種類,性状や容器の収納状態などによって加熱の受け方は異なってくる.①高圧蒸気滅菌法:密封された装置内で,熱に安定な被滅菌物を対象にして適当な温度および圧力の飽和水蒸気で加熱することによって微生物を殺滅する方法である.②乾熱法:適当な温度の乾熱空気中で加熱して,被滅菌物に存在する微生物を殺滅する方法である.③火炎法:火炎中で加熱することにより微生物を殺滅する方法である.2.照射法照射による滅菌法として,電離放射線(ガンマ線,電子線)による方法がある.特殊な照射設368 第Ⅱ部麻酔管理金属製機器,ガラス製品,リネン類,ガーゼ,綿球高真空を必要とする容器の大きさが限られる浸透性がない比較的短時間で確実に装置が大きい殺滅可能対象物の材質劣化や変質が比較的少ない高圧蒸気滅菌法主な適応対象物毒性が低い低温・低湿度条件下で滅菌可能利点欠点過酸化水素ガスプラズマ法殺滅効果は劣る(一部の芽胞形成菌に無効)装置が小さいエンドトキシン除去法としても利用可能乾熱法縫合糸・針,コード類,プラスチック製品非常に高い爆発性,引火性を有するガスおよび二次生成物に毒性を有する時間がかかる酸化エチレンガ低温で滅菌可能ス法ガス法濾過法加熱法滅菌法■表14-2 主な滅菌法の利点・欠点と適応ガラス製,磁製,金属製機器類薬液の無菌調製繊維製品や液体以外ほぼすべて気体・液体に使用可能完全な滅菌とならない排泄物や実験動物などの処理法,白金耳火炎法最も確実な滅菌法被滅菌物を損傷する易感染性宿主(compromised host)と日和見感染(opportunistic infection)高齢者,新生児,栄養不良,糖尿病,大侵襲術後患者さらに抗腫瘍薬や免疫抑制薬投与中患者では生体の自己免疫力が著しく低下し,易感染状態になっている(易感染性宿主).このような患者では,病原菌はもちろん普通では感染を引き起こさないような弱毒菌でも容易に感染症に罹患しかつ重篤しやすい(日和見感染).臨床実習メモ95