ブックタイトルTEXT麻酔蘇生学4版

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TEXT麻酔蘇生学4版

ルを介して注入する.注入後3分以内に,心拍数と収縮期血圧がそれぞれ20/分,30 mmHg以上上昇したときは,カテーテルの血管内迷入と判定する.また広範囲の感覚麻痺が観察されたなら,カテーテルのくも膜下腔内の迷入を疑う.4.使用する局所麻酔薬神経遮断の麻酔域は注入する局所麻酔薬の量による.局所麻酔薬の量は,注入部位によって,また患者の体格,年齢,腹部の病的状態(腹部腫瘤や妊娠の存在)によって異なる.0.5?2.0%リドカイン0.5?2.0%メピバカイン0.25?1.75%ブピバカインを,目的とするブロックの質(交感神経,感覚神経,運動神経)によって濃度を選択し,ブロックする範囲から量を決定する.① 一般に一脊髄神経分節当たり,頚部では1mL,胸部では1.5 mL,腰部では2 mL,仙骨部では3?4 mLである.② 妊婦,高齢者は分節当たりの投与量は少なくてよい.③ 1 回注入法では,注入速度が速いと遮断の広がりも広い.5.効果の確認効果確認には,脊髄くも膜下麻酔より時間がかかる.3?4 分で温冷覚が失われはじめ,次いで痛覚(ピンプリック)が失われる.少なくとも10分は待つべきである.20 分以上経過しても,神経遮断の効果が観察されないときは,針あるいはカテーテルが硬膜外腔内に正しく挿入されていないと判断し,再穿刺を行う.6.血管収縮薬の添加アドレナリン(1/200,000)を添加した局所麻酔薬溶液を使用すると,カテーテルの血管内迷入の有無を確認することができる.また局所麻238 第Ⅱ部麻酔管理■図10-7 硬膜外の解剖とカテーテルの挿入⑨ ⑧⑥⑦⑤ ④ ③ ② ①■ 図10-8 硬膜外ブロック①棘上帯②棘間帯③黄色帯④硬膜外腔⑤硬膜⑥くも膜⑦くも膜下腔⑧脊髄⑨後縦帯硬膜外麻酔上達のコツ硬膜外に針を刺入しているときには,いま針先がどこにあるか(棘上靱帯,棘間靱帯,黄色靱帯,硬膜外腔,血管内,あるいはくも膜下腔)を,頭の中で硬膜外腔の解剖を描きながら針を進めることが大切である.カテーテルの挿入時も同様,そして,3?4回の穿刺で,硬膜外腔の穿刺が成功しなかったら,穿刺をいさぎよく熟練者に譲り,彼らの技術を見て学ぶという習慣を身につける.これが早く上達するコツといえる.この「いさぎよさ」と「針先の目」は硬膜外ブロックに限らず,すべての神経遮断法の上達に通じる.臨床実習メモ53