ブックタイトルTEXT麻酔蘇生学4版

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TEXT麻酔蘇生学4版

A 体液量と組成必修1 体液分画ヒトの体液は3 相に区分される(図3-1).全水分量は体重の60%であり,そのうち細胞内液は40%を占め,細胞外液(20%)は組織間液15%と血漿5%である.なお血管内の赤血球量は細胞内液に相当する.体水分量は年齢により多少異なり,新生児では80%であるが加齢とともに減少し,高齢者では50%になる.体液の量と組成は精密に調節されているが,これはレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(Na 保持),抗利尿ホルモン系(水保持),交感神経系(血管床調節)の働きによるところが大きい.― 79―体液・代謝管理必修第3 章血漿(体重の5%)組織間液(体重の15%)細胞内液(体重の40%)Na+ 10mEq/LK+ 150mEq/L細胞外液(体重の20%)Na+ 140mEq/LK+ 4.5mEq/L■ 図3-1 正常成人の体液分布体液分画ヒトの体液は3 相に区分される.全水分量は体重の60%であり,そのうち細胞内液は40%を占め,細胞外液(20%)は組織間液15%と血漿5%である.水電解質出納体重50 kg の成人で,1 日当たり,尿として1,400 mL,不感蒸泄(呼吸と皮膚からそれぞれ半分)として1,000 mL,便として100 mL が失われるため,総量2,500 mL の水分摂取が必要である.電解質の1 日必要量はNa100 mEq(NaCl として6 g),K40?50 mEq である.体液浸透圧ヒトの正常値は約285 mOsm/L である.浸透圧は体液中に存在する溶質粒子の総和によって決まり,溶質1 mol/Lが示す圧が1 Osm(オスモル)/Lである.体液変動の評価体液量の不足は脱水と呼ばれる.口腔粘膜の乾燥,舌の縦しわ,乏尿,頻脈,などが著明なときは体重の6%(3?4 L)の脱水がある.体液量の過剰では軟部組織の浮腫,特に眼球結膜の膨隆を認め,静脈圧は上昇する.損傷を受けた組織に組織間液が固定されることを非機能化と呼び,その部位をサードスペースと称する.