慢性炎症と生活習慣病

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概要:
慢性炎症と生活習慣病

概 論5る可能性が高い. 慢性腎臓病chronic kidney disease(CKD)でもCRP が上昇することが知られており,実験的にも,慢性炎症がさまざまな腎疾患の進行に関与することが証明されている8).尿細管間質領域に浸潤したマクロファージは,尿細管障害のみならず,線維化に大きく関与することが報告されている.尿細管間質領域の障害は,腎疾患の原因にかかわらず末期腎臓病に至る共通の経路であり,腎疾患の予後とも強く関連することより,慢性炎症はCKD の発症・進展の分子機構を理解するうえで重要な概念である. 骨組織における慢性炎症は,細胞間相互作用の活性化により骨粗鬆症の原因になっている可能性もある.本書では,アルツハイマー病などの神経変性疾患やCOPD を中心とする慢性肺疾患,炎症性腸疾患も取り上げているが,いずれにおいても慢性炎症が疾患の発症・進展に関与することが知られている.慢性炎症の分子機構(第Ⅳ部) 本書では,生活習慣病における慢性炎症の誘因・促進の分子機構に関する最新の話題を取り上げた.生活習慣の破綻,とくに過栄養や運動不足は多くの生活習慣病の発症・進展に大図2 生活習慣病:肥満の脂肪組織を起点として全身臓器に波及・拡大化する慢性炎症肥満の脂肪組織脂肪組織炎症脂肪組織における細胞間相互作用臓器代謝ネットワークの波錠飽和脂肪酸糖尿病慢性腎臓病NASH動脈硬化症異所性脂肪蓄積(脂肪毒性) 心筋梗塞,心不全脂肪肝臓器間相互作用飽和脂肪酸TNF-αアディポサイトカイン(IL-6など)