ブックタイトルRp.+レシピプラス 2018年冬号

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概要

Rp.+レシピプラス 2018年冬号

 投薬窓口で吸入デバイス手技の指導を行うとき,患者と向き合って説明していませんか?通常は指導者と患者が対面になり説明を行うことが多いと思いますが,対面になると,左右が反対になり,患者が混同してしまう可能性があります1).例えば,スピリーバR レスピマットやパルミコートR タービュヘイラー,アズマネックスR ツイストヘラーなどの使用方法では,薬剤の吸入準備で右または左右(反時計回り,時計回り)に回す操作があります(図1).ここで,対面式で指導を行う(図2 a )と,視覚からの情報と聴覚からの情報が異なり,混乱を招くことがあります.薬剤の吸入準備ができなければ,正しい吸入は不可能です.また,対面指導ではデバイスで口元や手元が見えにくくなり,指導者が患者の手技間違い(DPIの吸入口をしっかりくわえていない,通気口をふさいでいるなど)に気付かない可能性もあります1).そこで,図2 b のように,指導者と患者が横一線(横並び)になり,患者と同じ向きで説明すると,理解しやすくなります. カウンター越しの指導には,少し工夫が必要です.6 投薬カウンター越しのデバイス操作指導には工夫が必要! 山口智江図1  スピリーバR レスピマットの薬剤吸入準備スピリーバR レスピマットは薬剤準備で右に回転します.(写真はスピリーバR レスピマット患者説明書より) 図2 患者指導の“向き”に注意が必要左右がわかりにくい右左a 対面式の指導b 横ならび(左),対面なら左右がそろうように? ??Vol.17,No.1 079しくじらない!吸入剤の選択・指導・管理気管支喘息・COPDの吸入剤