ブックタイトル治療 100巻 4月号

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概要

治療 100巻 4月号

362 Vol.100,No.4〈2018.4〉中山明子 (大津ファミリークリニック)(写真左)思春期保険相談士の資格を取り,亀田ファミリークリニック館山で妊産婦ケアを学んだことで,女性医療に取り組むようになった.現在は診療所の院長として臨床を行いながら,洛和会音羽病院・大津FC 総合診療研修プログラム責任者として若手総合診療医の育成を行っている.池田裕美枝 (京都大学医学部附属病院 産婦人科)(写真中央)総合内科から医師のキャリアをスタートさせたが,女性医療のトレーニングのために産婦人科へ転向した.そこでの患者とのかかわり方に惹かれて,現在も産婦人科をベースに女性外来を受け持ちながら患者の心と体のケアを行っている.吉澤瑛子 (亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科)(写真右)勤務先の無床診療所にて外来,在宅,透析に加え妊婦,乳児を含めた健診業務と幅広く活躍している.婦人科の診察も受け持ち,子宮頚がん検診なども担当しながら,その経験を家庭医としての一般外来にも活かして腕を磨いている.家庭医だからこそできる“妊娠前ケア”特別座談会ていくものと思われますが,医師としてのかかわり方について何かご意見はありますでしょうか?池田:私は妊娠前ケアに関して,医師だけが行うものではないという考えをもっています.妊娠前の状態というのは生まれてくる子どもたちの健康状態に大きく影響します.健康面のことであれば,関節リウマチや全身性エリテマトー妊娠前ケアと家庭医吉澤:今回,家庭医だからこそできる妊娠前ケアにはどのようなものがあるかということを座談会でお話しできたらと考えています. まずは,まだ妊娠していない女性に対するケアは医師や保健師,学校の先生,親などが行っ