ブックタイトル精神科薬物療法マニュアル

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概要

精神科薬物療法マニュアル

序 この度,日本病院薬剤師会監修のもとに薬剤師のための「精神科薬物療法マニュアル」を発刊することとなりました.過去に「精神科薬剤師業務標準マニュアル」(2003 年発行),「精神科薬剤師業務標準マニュアル2007-08」(2007 年発行),「精神科薬物療法の管理」(2011 年発行)の3冊を発行してまいりました.2011 年に「精神科薬物療法の管理」を発行してからすでに5 年が経過しております.その間,精神科に関する法律の改正もあり,また,数多くの精神科領域の新薬が開発され,精神科薬物療法に対する考え方自体も変化してきました.取り分け,社会環境が大きく変化し,長期入院から地域移行・地域生活支援へのシフトが求められており,社会の高齢化と認知症の問題,また,ポリファーマシーの問題等,精神科薬物療法の管理が重要な鍵となる課題も多く,薬の専門職としての薬剤師の役割が大いに期待されているところです. これまで発刊してきました「精神科薬物療法の管理」等は,主として精神科薬剤師に求められる業務上必要な知識およびスキルを中心に構成し,精神科薬物療法認定薬剤師・専門薬剤師を目指す方を主たる対象とした内容・構成となっていました. 一方,地域連携による一貫した精神科薬物療法管理の必要性から,2016 年2 月には日本病院薬剤師会の精神科薬物療法認定薬剤師認定申請資格が改訂され,薬局薬剤師も取得できる制度となりました.本書は,社会から期待されている切れ目なく充実した精神科薬物療法の管理のため,過去から現在に至る歴史的背景も含め,精神科薬物療法について初歩から学び,病院薬剤師のみならず,保険薬局薬剤師の方々にも,また,薬学生にも教科書・参考書として活用でき,さらには,精神科薬物療法認定薬剤師・専門薬剤師の認定試験に合格できるレベルの知識を得ることができる内容・構成となっています. 解りやすく実践的な精神科薬物療法の患者指導に,本書が役立つことを願っております.  2018 年5 月一般社団法人日本病院薬剤師会会長 木平 健治