ブックタイトル精神科医×薬剤師クロストークから読み解く精神科薬物療法
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精神科医×薬剤師クロストークから読み解く精神科薬物療法
58 認知症治療薬は,認知症(特にアルツハイマー型認知症)の中核症状である記憶障害などの認知機能障害に対して使用される.その効果は認知症の進行の予防であり,認知症を回復する薬は現在のところ開発されていない.認知症にしばしば伴う抑うつ,幻覚妄想などのいわゆる周辺症状には,抗うつ薬や抗精神病薬などを併用することもある. 認知症治療薬は,その作用機序からコリン(アセチルコリン)エステラーゼ阻害薬(ドネペジル,ガランタミン,リバスチグミン)とNMDA受容体拮抗薬(メマンチン)に分かれる(表1).1.コリンエステラーゼ阻害薬 アルツハイマー病では脳内のアセチルコリン神経の神経伝達の低下が知られているが,コリンエステラーゼ阻害薬は,アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼを阻害することで,アセチルコリンを増やし,アセチルコリン神経の神経伝達を増強する(図1).ドネペジルはこのコリンエステラーゼ阻害作用のみであるのに対し,ガランタミンではニコチン性アセチルコリン受容体増強作用,リバスチグミンではブチリルコリンエステラーゼ阻害作用が加わっている.なお,リバスチグミンは経皮吸収型製剤(パッチ剤)のみ使用できる.2.NMDA受容体拮抗薬 NMDA受容体拮抗薬は,グルタミン酸受容体の一種類であるNMDA受容体を遮断することで,過剰なグルタミン酸による神経障害を防ぐ.1 認知症治療薬の種類と作用機序2 治療薬06 認知症治療薬