ブックタイトル薬物動態のイロハ

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概要

薬物動態のイロハ

バイオアベイラビリティ(bioavailability,生物学的利用率)には量と速度の2つの話があります.本書では量のバイオアベイラビリティについて説明します.筆者の経験では,バイオアベイラビリティというと量の意味で使われることがほとんどです.先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック医薬品)の同等性試験では量,速度ともに評価され,AUCとCmaxが評価対象になっています.さて,改めて量のバイオアベイラビリティについて説明します.これは経口投与された薬物の循環血に現れた割合をいいます.バイオアベイラビバイオアベイラビリティ3表 2-1 薬物Aを10㎎健康成人に経口投与したときの薬物動態パラメータTmaxhCmaxng/mLAUCng・h/mLt1/2h1.5±0.38.4±1.586.6±21.16±1 Mean±SD(n=5)図 2-2 経口投与後の血漿中濃度推移841601220241086420血漿中濃度投与後時間(h)Tmax(最高血漿中濃度到達時間)Cmax(最高血漿中濃度)t1/2(半減期)AUC(血漿中濃度-時間曲線下面積)15薬物動態パラメータ2