精神科臨床薬学 page 10/12
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精神科臨床薬学
1272 気分障害:うつ病・躁うつ病C ラピッドサイクラー 抗うつ薬は,気分安定薬と併用したときでさえ,一部の患者(たとえば双極Ⅱ型障害患者)においてラピッドサイクラーを誘発する場合がある.以前のうつ病エピソードが重度でない限り,抗うつ薬は予防的に使用すべきではないが,もし使用する場合は4?12週間に限定すべきである.破壊的な精神運動の加速または混合状態が併発した場合には,第二世代抗精神病薬(たとえば,リスペリドン,オランザピン,クエチアピン)を治療に加えることにより患者を安定させることができる.? うつ病 軽症から中等症程度のうつ病には第一選択薬としてSSRI,あるいはSNRIが選択される。 SSRI・SNRIの単剤使用が基本である。最低用量から始め、1週間ごとに増量し、最高用量まで使用する(図2-14参照).用量・増量・投与方法は添付文書を参考にすること。必要に応じてベンゾジアゼピン系の睡眠薬などを就寝前に併用する。典型的な処方とその解析大うつ病性障害/投与開始時セルトラリン塩酸塩錠25 mg 1回1錠(1日1錠)1日1回 夕食後R p.1大うつ病性障害/維持療法デュロキセチン塩酸塩カプセル20 mg 1回1錠(1日1錠)1日1回 朝食後R p.2睡眠障害を伴う大うつ病性障害パロキセチン塩酸塩水和物錠10 mg 1回1錠(1日1錠)1日1回 夕食後ゾルピデム酒石酸塩錠5 mg 1回1錠(1日1錠)1日1回 就寝前R p.3