ブックタイトル臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法

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概要

臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法

26第2章 領域別のアロマ&ハーブ療法症例紹介主 訴疲労・倦怠感患者さんは39 歳の女性で,営業職のリーダーです.1 年前から4 人の部下を束ね,ノルマを達成するために,ほとんど休みを取らずに働いています.ここ3 ヵ月ほど疲労や倦怠感が激しく,この先のことを思うと不安に襲われます.入眠はスムーズですが,朝起きたときに疲れがとれておらず,肩こり,腰痛にも悩まされています.女性誌で「バッチ博士の花療法」を知り,興味をもちました.レシピハーブティーダンディライオン(ロースト)  2 g入浴剤(バスソルト)ゼラニウム          4 滴  (またはローマンカモミール か ラベンダー)  自然塩            50 gバッチ博士のフラワーレメディ  オリーブ または エルム経 過疲れたときにはコーヒーや強壮ドリンクを飲んでいましたが,それが逆効果になることを理解してもらい,代わりにダンディライオンのハーブティーを日常的に服用することにしました.入浴の際は,そのときの気分に応じてゼラニウム,ローマンカモミール,ラベンダーの中から気に入ったものを1 種選び,バスソルトにしてややぬるめの湯に10 分以上入浴し,首や肩など凝っているところをよくもみほぐします.2 週間ほどで睡眠の質が高まり,起床時に前日の疲れが残ることはなくなりました.また職場にレメディ*を携帯し,疲労や消耗が激しいときにはオリーブを,責任の重圧を感じるときにはエルムを少量の水に4 滴たらして服用し,ゆっくり深呼吸を3 回行うことで,精神的な落ち着きを取り戻すことができるようになりました.*レメディ: ミネラルウォーターに野生の花を浮かべ日光の当たる場所に置いて製したもの.日本でも食品として入手可能.主 訴頭痛患者さんは45 歳の女性で,経理事務職です.仕事で目を酷使するためいつも頭痛がしていて,手で触れると首の周りや肩の辺りが硬直しています.市販の鎮痛薬を飲むと胃痛を起こすので,植物療法を希望しました.日中に集中力を高めるため6 ?8杯程度のコーヒーを飲みます.仕事で帰りは遅く,夫の両親と同居しているため自宅でもなかなか神経が休まらないといいます.