ブックタイトルプロフェッショナルから学ぶ 医薬品副作用の対応50

概要

プロフェッショナルから学ぶ 医薬品副作用の対応50

●「区別したい副作用と疾患」の見方●?：各項目の症状?：?が発現した際に鑑別すべき代表的な副作用または疾患?：?の副作用または疾患における?以外の代表的な症状／症候?：?の副作用を引き起こす代表的な薬剤チクロピジンクロピドグレル血栓性血小板減少性紫斑病＋ 出血，あざ　 倦怠感，めまいインフルエンザワクチンB 型肝炎ワクチン日本脳炎ワクチン急性散在性脳脊髄炎＋ 意識混濁，四肢の脱力　 頭痛NSAIDs無菌性髄膜炎＋ 頭痛，髄膜刺激症状急性腸炎＋ 下痢，発熱NSAIDs消化性潰瘍＋ 腹痛，黒色便　 出血，ふらつき抗コリン薬オピオイド，抗がん薬麻痺性イレウス＋ 腹痛，腹部膨満副腎皮質ホルモン薬緑内障＋ 頭痛，目の充血抗てんかん薬炎症性腸疾患治療薬急性膵炎＋ 心窩部痛，腹痛ジゴキシンジギタリス中毒＋ 脈の異常ファモチジンジクロフェナク間質性腎炎＋ 乏尿，発熱，腹痛　 下痢などジクロフェナクピペラシリン肝機能障害悪心・嘔吐＋ 倦怠感，発熱抗菌薬偽膜性大腸炎＋ 下痢，発熱，腹痛●?●?●?●?患者が「悪心・嘔吐」を訴えた場合，『ジギタリス中毒』『消化性潰瘍』などが原因として考えられるが，「悪心・嘔吐」の訴え以外に「脈の異常」があれば『ジギタリス中毒』，「腹痛，黒色便，出血，ふらつき」があれば『消化性潰瘍』によるものと考えられる．また，患者がそれらを引き起こす代表的な薬剤を服用していれば，訴える症状が疾患の悪化によるものか，副作用によるものかを鑑別できる．例悪心・嘔吐18