ブックタイトル食事調査マニュアル 改訂3版

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概要

食事調査マニュアル 改訂3版

Ⅰ.食事調査の基礎知識4 ここでは,管理栄養士がその専門性を最も活用して実施できる食事記録法,24時間思い出し法,食物摂取頻度調査法,食事歴法を取り上げ,それぞれの適応対象,長所・短所,妥当性など,その概要について述べる.食事記録法:秤量記録法,目安量記録法,写真記録法Dietary Records(DRs) 食事記録法とは,対象者が一定期間内に摂取した料理名,食品名,摂取量などを,原則としてリアルタイムで記録する方法である.これには,調査者が対象者の食事を記録する直接法と,対象者が自らの食事を記録する間接法(自記式)があり,後者が一般的に用いられる.また食事記録法は,摂取量を測定する秤量記録法,摂取量を目安で推定する目安量記録法,写真記録法などがある. 秤量記録法は,秤,計量カップ,計量スプーンなどを使って,実際の食品の重量,容量を測定・記載するものである.この方法では生材料,調理中廃棄量,料表1-2.個人の習慣的な摂取量を推定するために必要な食事記録調査の日数10%の誤差範囲20%の誤差範囲Ogawa(1999)Tokudome(2002)Ogawa(1999)Tokudome(2002)女性男性女性女性男性女性エネルギー12 13 10 3 3 3たんぱく質21 20 15 5 5 4脂質43 52 35 11 13 9炭水化物13 14 13 3 3 4カルシウム47 48 39 12 12 10マグネシウム20 5リン20 20 15 5 3 4鉄28 29 25 7 7 7ナトリウム31 32 8 8カリウム21 29 5 7亜鉛118 30カロテン140 174 139 35 43 35ビタミンA 302 76ビタミンD 550 138ビタミンE 198 50ビタミンB1 33 45 8 11ビタミンB2 28 28 7 7ビタミンC 81 106 81 20 27 21コレステロール91 23総食物繊維27 7水溶性食物繊維61 16不溶性食物繊維26 7個人の習慣的な摂取量を「真の平均値」の10% の誤差範囲で推定するのに必要な日数は,約10 日(エネルギー)から550 日(ビタミンD)の範囲にあることを示している.