ブックタイトルナースのための微生物学 改訂6版

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概要

ナースのための微生物学 改訂6版

記のほかにレジオネラ症,ヘリコバクターピロリ感染症,エボラ出血熱,中東呼吸器症候群,クリプトスポリジウム症など多数の感染症が,後者にも劇症型A群レンサ球菌感染症,デング熱などこちらも多数の感染症が知られている.現在ヒトに病原性を示す微生物の種類は1,100種類を超えるといわれている.これらの中には日本に常在しない感染症もあるが,年間に1 千万人を超す日本人が国外に旅行し,海外からも多数の旅行者が日本を訪れている現状では,いつ持ち込まれることになっても不思議ではない.さらに,病原性は弱いが抗菌薬に耐性の細菌による院内感染は,医療の現場でますますその深刻性を増しつつあるし,一方では生物兵器やバイオテロの問題など新しい事態も生じてきている.このように,いったんは楽観視されるようになった感染症であるが,再び軽視できない医学上の重要な問題として認識されるようになってきた.感染症の現状● 3図1-4.北里柴三郎図1-1.レーウェンフーク図1-2.パスツール図1-3.コッホ