ブックタイトル母乳とくすり 改訂2版

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母乳とくすり 改訂2版

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母乳とくすり 改訂2版

95 以下の17 ~ 23では,くすりのデータをまとめた書籍やウェブサイトそれぞれにおいての,授乳の安全性などに関する記載をまとめています.17 DPL:Drugs in Pregnancy and Lactation (著者:G.G.Briggsら)という書籍における評価です.授乳中の薬剤リスク分類は,p.346 参照.18 DDPL:Drungs During Pregnancy and Lactation(著者:Schaefer C ら)という書籍における評価です.19 MMM:Medications and Mother’s Milk(著者:Hale TW.)という書籍における評価です.授乳中のくすりのリスクが,L1(もっとも安全)~ L5(禁忌)まで5 段階分類されています.L1(SAFEST) もっとも安全L2(SAFER) 比較的安全L3(MODERATELY SAFE) 安全性は中等度L4(POSSIBLY HAZARDOUS) 授乳中の児に悪影響を与える可能性ありL5(CONTRAINDICATION) 禁忌20 妊娠と授乳:南山堂より刊行の,「薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳」 ( 編集:伊藤 真也,村島 温子)における評価です.評価は以下の3 分類です.安 全疫学的な証拠が比較的豊富でほぼ安全に使用できると思われる慎 重そのくすりが必要とされる典型的な疾患を持つ平均的な患者さんを想定し,ほかの薬に比較してもより慎重な対応や患者さんへの説明が必要禁 忌疾患自体の緊急度とくすりの毒性を考えた場合,明らかに授乳中の治療に適さないと判断される21 妊娠と薬情報センター:国立成育医療研究センターのウェブサイト内(http://www.ncchd.go.jp/kusuri/)での評価です.「可」,「不可」のみで分類されています.可授乳中に使用しても問題ないとされる代表例不 可授乳中に使用してはいけないとされる代表例22 大分県:大分県「母乳と薬剤」研究会が作成している「母乳とくすりハンドブック」(http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf)での評価です.評価は以下の4 分類です.◎多くの授乳婦で研究した結果,安全性が示された薬剤.母乳への移行がないか少量と考えられ乳児に有害作用を及ぼさないと考えられる○限られた授乳婦で研究した結果,乳児へのリスクは最小限と考えられる薬剤.授乳婦で研究されていないが,リスクを証明する根拠が見当たらない△乳児に有害作用を及ぼす可能性があり,授乳婦へ使用する場合は注意が必要.安全性を示す情報が見当たらず,より安全な薬剤の使用を考慮×薬剤の影響がある間は授乳を中止する必要がある(授乳中止の期間はその薬剤の使用量や使用期間によって異なる).授乳婦で研究されておらず,薬剤の性質上,リスクが解明されるまで回避すべき薬剤.23 その他:上記以外においてそのくすりの授乳に関する知見がある場合には,ここに記載しています(Lactmed など).