ブックタイトル輸液カテーテル管理の実践基準

ページ
9/12

このページは 輸液カテーテル管理の実践基準 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

輸液カテーテル管理の実践基準

52 輸液治療での感染管理基準全 般1感染予防の技術や医療機器を導入する際は,(各医療施設で)評価基準を設けて適切に評価する1).評価基準 導入に必要な作業量と費用,期待される効果(感染予防や臨床有効性),効率,安全性,信頼性Ⅲ A2 輸液関連のサーベイランスを実施し,自施設の感染率や安全性を評価する1 , 2). Ⅱ A3各施設で感染予防策の院内手順を作成し,遵守する3 , 4).* 院内手順にはバンドル(優先順位の高い感染予防対策をまとめて実践すべきもの)を含める.Ⅱ A4各施設の院内手順は,自施設のサーベイランスデータを参考にして改善を検討する5 , 6). Ⅱ A5輸液治療にかかわる医療従事者に対し,教育を行う1 , 7 - 9).教育内容は以下の項目を含める.項目 カテーテル使用の適応,適切な挿入方法や維持管理法,CRBSIの知識と予防手順Ⅱ A6患者,家族および介護者に対して教育を行う1).教育内容は以下の項目を含める.項目 輸液治療内容,カテーテルなど器材の説明,適切な手指衛生方法,留置中の生活上の注意点,起こりうる合併症と対処方法,報告すべき症状などⅢ A7輸液治療やカテーテル操作など血液や体液に触れる可能性のある手技を行う際は標準予防策に従って適切な個人防護具(マスク,ガウン,手袋等)を使用する10 -12). Ⅰ A準 備8実施者は医療機器や衛生材料を使用する際は事前に,使用期限,滅菌状態,破損の有無,正しく機能するかを確認する1 , 7). Ⅲ A9手指衛生は,患者に触れる前後およびカテーテル挿入・交換,輸液ライン管理・交換,カテーテルの修復,ドレッシング処置の前後で実施する9 , 13 , 14). Ⅰ A挿 入共 通10 穿刺時の皮膚消毒は,消毒薬を塗布後,殺菌に必要な十分な時間をおく15 - 17). Ⅰ A