ブックタイトルナースができる!皮膚病変の見極め術(トリアージ)40

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概要

ナースができる!皮膚病変の見極め術(トリアージ)40

12430%以上に及ぶ重症熱傷では,入院させ,補液をはじめとする全身管理を行う.● 受傷後48 時間は血管透過性が亢進し,補液しても血管内からサードスペースに逃げるため,乏尿と浮腫が出現する.● 深度ごとの局所処置は以下の通りである.a.Ⅰ度熱傷は,冷却した後,外用抗菌薬や外用ステロイドなどで治療する.b.SDB は,外用抗菌薬,あるいは感染に注意しながら創傷被覆材を用いる.c.DDB?Ⅲ度熱傷は,適切に壊死組織を除去し,皮膚移植や創傷被覆材で創部をおおう.ナースがやるべきことはコレ!● 受診の連絡を受けたら,受傷機転,受傷範囲,全身状態を聴取する.● 狭い範囲の熱傷であれば,流水で充分(30 分以上)冷却してから受診してもらう.● 広範囲熱傷では,現場での冷却は体温低下の原因にもなる(特に小児)ので搬送を優先する.● 広範囲熱傷で今後浮腫が予想される場合,早めにアクセサリー類を取り外しておく .(能登 舞,梅林芳弘)重症熱傷では,尿量の管理を行うことと,浮腫を見越した処置が必要である.つまり,浮腫がひどくないうちに,静脈ラインと気道(気道熱傷がある場合)を確保することである.memo指輪をカットするのは,搬送してきた救急隊員に依頼するとよい.memo図5 9 の法則による受傷面積の概算頭部,胸部,腹部,上背部,下背部,右上肢,左上肢,右下肢前面,右下肢後面,左下肢前面,左下肢後面(11 か所)それぞれ体表面積の9%を当てる.これで99%.残り1%は陰部に当てる.99 9999 9 9 9991