ブックタイトルナースができる!皮膚病変の見極め術(トリアージ)40

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概要

ナースができる!皮膚病変の見極め術(トリアージ)40

は…ケース122熱 傷31● 火炎,高温の気体・液体・固体による組織障害を熱傷という.● 障害が及んだ深さにより,Ⅰ度(表皮),Ⅱ度(真皮),Ⅲ度(皮下組織)に分ける.● Ⅰ度熱傷では紅斑が主体であり,代表的疾患は日光皮膚炎(いわゆる「日焼け」)である.● Ⅱ度熱傷は水疱(図1),あるいはそれが破れた結果のびらん・潰瘍を形成する.● Ⅲ度熱傷では白色調(火炎の場合は黒色調)の壊死組織となり,知覚は消失する(図2).● Ⅱ度熱傷は, 真皮浅層熱傷(superficial dermal burn:SDB)と真皮深層熱傷(deep dermal burn:DDB)に分ける.● 熱傷の深さは温度と時間の掛け算で決まると考えてよい.● 熱湯で受傷した場合,高温といっても数十℃であり,健康な成人であれば一瞬で熱源から遠ざかり冷却もするため,温度×時間の値は比較的小さくなる.よって浅い熱傷になる.SDB は2 週間以内に瘢痕を残さず上皮化するが,DDB は上皮化まで2 週間以上を要し,瘢痕を残して治癒する.memo熱源との接触が一瞬なら,赤くなるだけ(Ⅰ度)か,水疱(Ⅱ度)ができてもSDB である.memo今すぐ!!高緊急度熱傷とは高温による組織障害,いわゆる「やけど」わかりやすくいうと…