ブックタイトル症候別漢方治療論 冷え性
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症候別漢方治療論 冷え性
23加味逍遙散患者プロフィール?主訴:足の冷え,不眠.?38 歳女性,シングルマザー,会社員.?身長157 cm.体重48 kg.血圧113/75 mmHg.体温36.2℃.頸部リンパ節・甲状腺ともに触れず.肝腎機能・甲状腺機能異常なし.骨密度正常.子宮および付属器に異常なし.足が冷たい.?2 年前に離婚をしたころから3 人の子どもの子育てと,仕事の両立をしようと毎日気を張っていた.長く専業主婦をやっていたため,仕事がなかなかうまくいかず精神的にも落ち込み,子どもに八つ当たりしてしまい,その後はひどく自己嫌悪に陥いることに悩んでいた.?このころから夜眠れなくなり,市販の睡眠薬を服用して眠るのが習慣になっていた.また,寝るときは靴下を履かないと寒くて仕方がないくらい,足も非常に冷えるようになった.?最近になり足だけでなく肩や背中も冷え,肩こりも気になるようになった.また,長男の反抗期が始まりイライラすることが以前より多くなって頭痛も出始め,頭が常に熱を持っているように感じ,のぼせて不眠症は悪化するばかりである.?便通も3 ~ 4 日に1 回になり,今まで定期的だった月経までも不順になってきたことから,早くも更年期になったかと思い,漢方外来を受診した.西洋薬(対症療法) 疾病・症候加味逍遙散構成生薬血流改善薬,ビタミンE 足の冷え鎮痙鎮痛薬肩こり芍薬,当帰,牡丹皮女性ホルモン薬(低用量ピル) 月経不順鎮静薬,鎮痛薬,自律神経調整薬頭痛,イライラ,のぼせ柴胡,薄荷,牡丹皮,山梔子抗不安薬,抗うつ薬憂うつ感柴胡,薄荷自律神経調整薬頭痛,頭重,のぼせ生姜,蒼朮,茯苓健胃薬,カイロ胃腸障害,冷え甘草,生姜,蒼朮,茯苓この患者さんに処方されうる西洋薬の集合として漢方薬をイメージしてみる