ブックタイトル症候別漢方治療論 不眠症
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症候別漢方治療論 不眠症
18第2 章 漢方治療の実際本方の効能と特性◎内臓を温めながら胃腸の働きを整え,血液量を増やして栄養障害を改善する.◎冷えや虚熱によるほてりのための不眠に使われるが,自らの身体を温める機能も低下しており,冷えた身体を温めようと交感神経が過剰に亢進した場合の不眠にもよい適応となる.当帰・川?・桂皮・生姜・呉茱萸:身体を温める生薬であり,身体が冷える人(寒証)向けの方剤である.当帰・芍薬:皮膚の乾燥,栄養障害など(血虚)を改善する.川?・牡丹皮:月経不順など血液の滞り(?血)を改善する.更年期症候群などにも奏効する.人参・半夏・生姜・甘草:胃腸機能を整える生薬(補ほ気き健けん脾ぴ )で,元気をつけるための補薬的要素が強い.当帰・芍薬・麦門冬・阿膠:身体を冷やす機能の低下(虚熱)を改善する.麦門冬:滋じ 潤じゅん作用があり(滋潤薬),乾きを潤す.阿膠:止血作用があり,不正性器出血などにも応用される.温うん経けい湯とう??構成生薬当とう帰き 川せん?きゅう 芍しゃく薬やく 人にん参じん 麦ばく門もん冬どう 半はん夏げ 桂けい皮ひ生しょう姜きょう 呉ご茱しゅ萸ゆ 甘かん草ぞう 牡ぼ丹たん皮ぴ 阿あ膠きょう??保険適応手足がほてり,唇が乾くものの次の諸症:月経不順,月経困難,こしけ,更年期障害,不眠,神経症,湿疹,足腰の冷え,しもやけ患者の特徴虚証で,手のほてり,唇の乾燥,冷えにより下腹部が痛む人