ブックタイトル1ランクアップをめざす!がん疼痛治療
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1ランクアップをめざす!がん疼痛治療
892. がん疼痛の薬物療法 A. 鎮痛薬の選び方・使い方オキシコドン製 剤(すべて麻薬指定)商品名剤 形規 格オキシコンチンR錠12 時間型徐放錠5,10,20,40 mgオキノームR散速効性散剤2.5,5,10 mg/ 包オキファストR注注射10,50 mgパビナールR注注射1 A 中にオキシコドン8 mg とヒドロコタルニン2 mg 含有特 徴・WHO 三段階がん疼痛治療ラダーの第三段階の鎮痛薬.・モルヒネと同等の鎮痛作用をもち,鎮痛効力比はモルヒネの1.5 倍(経口投与時).・副作用はモルヒネと同程度.・κ受容体とμ受容体の作動薬であり,μ受容体を作用点としている.メリット・ 神経障害性疼痛に対して,三環系抗うつ薬とほぼ同等の鎮痛補助薬的な効果を示す可能性がある.・代謝で腎機能の影響を受けることが少ないため,腎機能障害患者にもより安全に使用できる.・副作用としての幻覚やせん妄の発現率は少ないとされている.・ヒスタミン放出作用(痒み)はモルヒネより小さい.・モルヒネと同様,天井効果(有効限界)がない.・5 mg 錠があるため,増量調整がしやすい.・“モルヒネではない”ため,モルヒネを嫌う患者に使える可能性がある.・ 基本的に,作用・副作用は “ モルヒネと同じ” と考えてください.Point!・「 副作用が少なく,腎機能障害患者に安全で,神経障害性疼痛に有効」といわれていますが,あくまで“ 比較的” です.腎障害患者に絶対安全でもなければ,神経障害性疼痛に必ず効くわけでもないことを理解しておいてください.注意!