ブックタイトル聴覚検査の実際 改訂4版

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概要

聴覚検査の実際 改訂4版

955 インピーダンス・オージオメトリー ⑤ 機器の点検(特にプローブ管の閉塞やゴム管の断裂など).2)被検者に対する説明 ① 音がきこえても応答の必要のないこと. ② 耳栓挿入時と外耳道の圧を変化させる際に圧迫感があるが心配のないこと. ③ 検査中,頭部や口を動かしたり,嚥下をしないこと.D 機器の構造と検査上の注意 機器は本体,X-Y レコーダ,プローブからなっている.プローブの中には細かいチューブが3本入っている.それぞれ,① 音(226 Hz 純音)を入れるための小型スピーカー,② 鼓膜より反射されてくる検査音の音圧を測定する小型マイクロホン,③ 外耳道の圧を変化させる圧変換用ポンプに接続,の役割を持つ(図Ⅱ- 5 - 1).これらの測定結果は X-Y レコーダで記録される.1)検査上の注意 市販の機械では取扱説明書があるので,それを参照すればわかるようになっている.a.イヤープローブの使い方 ヘッドバンドにつける方法と手に持って行う方法がある.いずれの方法でも空気もれのないようにプローブを外耳道入口部にしっかり押しあてることが必要である.b.ティンパノメトリーの検査 市販の機械では大部分がボタンを押せば自動的に加圧,減圧が行われ記録される.スイープ速度,加圧,減圧の範囲は機種により若干異なる.また条件をある程度選択することもできるようになっている. 圧力スイープ速度は機種にもよるが,毎秒 200 daPa(≒ 200 mmH2O)か 50 daPa を選ぶよう発振器(226 Hz)ポンプ可変抵抗器マノメータ基準電圧バランス回路バランスメータアンプマイク スピーカー図Ⅱ - 5 - 1 インピーダンス・オージオメトリー装置のブロックダイアグラム