ブックタイトルうろなび 泌尿器疾患診療ナビ

ページ
7/10

このページは うろなび 泌尿器疾患診療ナビ の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

うろなび 泌尿器疾患診療ナビ

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

うろなび 泌尿器疾患診療ナビ

854Chapter プライマリケア医が診る泌尿器疾患と外来マネジメントのポイント者などに時々みられる(残尿を認める患者).腹部超音波検査が診断に有効で,膀胱内に高輝度の腫瘤を認める.膀胱腫瘍も表面に石灰化をきたしていることが多く,そのままでは結石との鑑別が困難だが,膀胱結石は体位を変えることで結石の可動性が確認されるので鑑別できる.1cm 以上の場合には自然排石は無理なので処置の対象になるが,膀胱結石は1cm 以上のことがほとんどである.体外衝撃波による破砕は不可能なので,必ず内視鏡下結石破砕が必要となり,早い段階で専門医へ紹介する.手術自体は下半身麻酔でも可能だが,前述のように要介護状態の患者も多く,この場合には手術の可否自体が問題になることが多い.手術が困難であると判断された場合,今後起こってくる肉眼的血尿や感染症などのリスク(その場合には命にかかわること)を家族などにきちんと説明しておく必要がある.